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古いバイクをレストアしてみた [趣味の修理/改造/工作]

独身時代に乗っていた旧いバイクをレストアしてみた。

HONDA MTX AD04 1982年モデル。 37年前に新車で購入。
阪神大震災時、四輪が使えない時に少し乗って以降、一度もエンジンに火を入れることなく 24年間放置。
多分、ガソリンはそれ以前のものだったので、30年位前のものか?? 全く動くハズのない色をしてる!!
雨のかからない場所ではあったが、ずっと半地下ガレージの開口付近、外気のあたるところに置いてあったので、全身錆だらけ!!

老後の楽しみにと取ってあったものだが、ガレージ改修を機に体力あるうちにレストアせんと乗れなくなるかもと思い立ち、レストアに挑戦してみることに。
バイクメンテナンスはズブの素人。 ネット情報を頼りにやってみることにしましたっ。




HONDA_MTX.jpg
とりあえず レストア中の MTXの写真を先に上げときますね。 フルサイズのゼロハンすっ!
兄貴分の XL400Rと同時開発、同時発売だったので、全長が数センチ小柄なだけでほぼ同じイメージの車体。
排気量は 1/8 なんですけどね(笑)  あと MTXは、タンクのウイングマークとカウル・カバーを外してます。
XL400RHONDA_XL400R.jpg



仕事の合間に、数ヶ月間かけてレストアしてきました。 レストア箇所は以下の通り。
・ガソリンタンク(お約束でタンク内は錆だらけ。錆処理必須)
・フューエルコック(完全目詰り:分解清掃 ついでにフューエルフィルターも追加)
・キャブレター(スロットル固着、ジェット類目詰り:分解清掃)
・ホース類(透明ホースに交換 液の確認が出来て便利)
・エアフィルター(湿式を乾式に交換)
・ハーネス(接触不良処理:コネクタごとに端子磨き、CRC吹き付け)
・メインキー(接触不良:分解清掃)
・フューエルオイルセンサー(センサー不良:交換)
・リアウインカーステー(ステー部プラスチック劣化:新規製作)
・ヘッドライト(オルタネータ負荷軽減策として LED に交換)
・マフラー(グラスウール劣化:ステンレスウールに交換)
・フロントオーバーフェンダー(純正オプション品だったが、樹脂の劣化激しく廃棄処分)
・ミッションオイル(恐らく、37年ぶりに初めて交換:走行距離約 9,000km)
・バッテリー(ジェルバッテリーに交換)
・チェーン(サビサビ:純正 DID品に交換)
・タイヤ(フロント2.75-21、リア90/90-18 ブリジストンに交換:いずれも純正より少し太め)
・全身清掃・錆落とし・リアスイングアームシルバー塗装・エンジン耐熱ブラック塗装


MTX-1.jpgMTX-2.jpg
ドロドロのサビサビでした。  ...それが、なんということでしょう(笑)↓

磨けば光る! 錆も取れる!!
HONDA_MTX-2.jpg
レストア途中の写真。現在はオイルタンクもブラックになってます。^^




レストアで一番苦労したのは、やはりタンクの錆取りでしたね。
MTXのタンクキャップは、気密性が高くなく、常に外気を取り込む構造になっているため、タンク内部が錆びやすくなってるんでしょう。(後述の Monkey のタンクキャップは外気を遮断する構造(OFF時)になっており、タンク内にサビはありませんでした)

30年位前のガソリンは、半ばタール化していて錆が溶け込み、真っ茶色のドロドロになって沈殿していました。
こちらの処理剤で処理した後も、ザラザラのサビが際限無く出続け、結局トイレ用のブラシを突っ込んで錆をそぎ落としたり、大きなボルトナットを入れてガラガラやったりして何十回も排水し、ようやく落ち着きました。
その間、約半月。 でも、最後に処理剤の原液でコーティングすると満足いく仕上がりになりましたョ。^^


フューエルコックも大変でしたねぇ。
最初は針金でグリグリやれば、いずれは開通するだろうとタカをくくっていたんですが、ラチがあかず。
カシメてあるパーツをバラして分解すると、経路が複雑でとても針金で開通するはずもなく....。
歯垢取り用の金属工具で癒着物をガリガリ削り取り、手持ちの適当なサイズの Oリングを加工、カシメ直してなんとか使えるようにしてみました。ガソリンが滲んだりカシメが緩んだりすると危険なので、シリコンシール剤(建材用)で外から固めておきました。これでなんとか使えそうです。


キャブレターの分解清掃もレストアの定番ですが、、、
それ以前に、スロットルバルブが固着していて、ワイヤーも取り外すことができない。ワイヤーが外せないということはキャブレター本体をバイクから取り外せないので、分解清掃もできない状況でした。
仕方ないので、沸騰した鍋をバイクのところに持って行き、ワイヤーにぶら下がったキャブレターを湯煎しました。100℃の熱湯でタールが溶け、数分でスロットルバルブが開閉するようになり、無事キャブレターを取り外すことができました。

キャブレターを分解するも、ガスケットは触っただけでボロボロ破断する有様。とりあえずキャブクリーナーを吹き付け、スラッジが取れたところで組み付けてみました。ガスケット部分は先のシリコンシール剤で対応。が、エンジンはかからず。
やはり、清掃は徹底的にやらないとダメかということで、ジェット類に0.5mm程の針金を通し、再組み付け。
これで、ガソリンが気化すれば、エンジンに火が入るはずなのだが、何度キックしてもエンジンかからず。
キャブレター以外にも原因があるのか?? やはりプロのバイク屋に頼るしかないのかと諦めかけていたところ...

思いついたのは、チョーク関連。MTXのチョークは別経路の濃いガソリンを供給するタイプなので、チョークバタフライが付いていない。本来、チョークは負圧を高めて気化を助ける機構なのでバタフライに変わるものを試してみようと考え、ガムテープを貼ってインテーク経路を絞ったところ、見事エンジンに火が入った!!!

しかしまだアイドリングができない。
実は、アイドルジェットを通る針金がなかったのでその穴だけ保留にしていたんですよね。まぁ、これでエンジンが回ることがわかったので、再度分解清掃することに。アイドルジェットを取り外し、キャブクリーナー液に数時間漬け込み、0.3mmの針金を通してから組み付けると.... キック一発で安定アイドリング。
いやぁ、なかなか苦労しました。キャブレターの分解清掃だけで10日間ぐらい悩みましたよ。^^
ちなみに、建材用のシリコンシールはガソリンに侵されることなく使用できているのも何度かのキャブ分解で確認できました。特殊形状のガスケットが手に入らない場合は使っても大丈夫そうです。まぁ、使ってみようという方は念のため自己責任でお試しくださいね。


エアフィルターは、スポンジにオイルを染ませるタイプの湿式フィルター。ボロボロに朽ち果てていました。
適当なスポンジは持っていたものの、どの程度オイルを吸わせるのがベストなのかイマイチわからないし、なにより湿式は吸入抵抗が大きそうな気がしていたので、乾式のエアクリーナーに交換してみることにしました。
ただ、乾式のフィルターに変えて試走してみたところ、吸入音が想像以上にうるさく(恐らくリードバルブの開閉音と思われる)、結局乾式のエアクリーナーをクリーナーボックスの中に封じ込め、消音対策用としてボックスを使用することにしました。湿式フィルターはつけず、ボックスの蓋を閉じるだけでもかなりの消音対策になります。実は、ボックスによる吸入抵抗を減らすために、もう一箇所開口部を開けるなどの加工も施しました。


メインキーは接触不良でした。キーを少し触っただけで通電が切れてしまうような不安定な状態。
メインキーは防犯対策もあり簡単にはバラせませんが、はめ殺しの爪を破壊して電極部分を取り出し、ヤスリで磨いてCRC吹き付け。爪を折ってしまったので元どおりには戻せませんが、そこはそれ、力技で組み付けて何もなかったかのように元どおりになりました。この辺りは修理の百戦錬磨の部分ですかね。^^


フューエルオイルセンサーは、オイルタンク内の「浮き」のレベルにより反応するスイッチですが、37年間オイル漬けの状態で、オイルの中でうまく浮き上らなくなっていたようで、誤作動するようになっていました。
浮きだけの問題なので、オイルに浮く素材をいろいろ探してみたものの、適切な浮力と耐油性を持った素材が見つからず諦め掛けていたところ、なんと当日終了のヤフオクで同パーツが出品されていたため即落札。
交換したところ問題なく動作しました。徐々にオイル漬けで浮力が減少していくとすれば、交換品もいずれは誤作動する可能性が高いですが、オイルプレッシャーのワーニングと違い、オイルのレベル(しかも目視できる)なので、最悪オイルランプが点きっぱなしでも問題ないものとして乗るしかないかもしれませんね。


ヘッドライトのランプは LED に交換。
もともと付いていたランプは36Wなので、3A消費します。設計上は夜間のみの使用が想定されていたものと思われ、低容量のオルタネータしか装備されておらず、常時点灯となるとバッテリーへの充電に支障が出そうです。
なので低消費電力の LED に交換。電流値は1/3ほどになり、常時点灯でも十分バッテリー側に充電できそうです。ちなみに、ランプへの給電は交流仕様となっているため、交流対応の LED を選択する必要がありました。直流仕様の LEDでも点灯する可能性はありますが(LEDそのものが整流素子なので)逆流電流への耐圧が低いと、早々に切れる可能性があります。


チェーン交換
チェーンは、リンク数を調べて注文すれば、ぴったりサイズのものが手に入ります。本田純正品指定ということで DID社製チェーンを注文しました。同社のホームページに、車種別リンク数一覧表があるため、そのリンク数のチェーンを注文しましたが、、、、届いたチェーンは短くて、交換できませんでした。メーカーに問い合わせたところ一覧表に間違いがあったとのことで、すぐにぴったりサイズのものを届けてくださいました。
MTX AD04のリンク数は122で、現在同社ホームページの一覧表は正しい数字に修正されています。間違いが表示されていたとはいえ、DIDの担当者様には迅速に対応いただき大変恐縮しました。


タイヤ交換
旧い車種で、以前付けていたサイズのタイヤは探しても見つけることができませんでした。
仕方ないので、互換サイズのタイヤを探そうにも知識がなく、自転車のタイヤしか交換した経験もないので、自分で交換するのではなく、バイクショップで交換してもらおうと相談に行きました。
色々調べてもらうと、フロント2.75-21、リア90/90-18 が付くとのことでお店で取り寄せ、取り付けまでしてもらうことにしました。普通に自動車のタイヤを4本交換するよりも高いぐらいでしたが絶対数の少ないオフロードタイヤなので仕方ありませんね。
ちなみに、旧いタイヤでも幾らかの距離は走れましたが、さすがに程なくしてパンクしました。(走ってる時にバーストしなくてよかった。)30年以上も前のタイヤのままで走るなんて、危なすぎるので絶対にやめましょうね。




以上で、37年前の HONDA MTX はめでたくレストア完了しました。
まぁ、50ccなので、大したことはないんですが、、、 一応 MTX の名誉のために言えば、、、、

あの「飛ぶように速い」と言わしめた、競走馬界最速の「ディープインパクト」よりも、さらに速いと比較なんてしたら叱られますかね。いえいえ、誉れ高い名競走馬だからこそ最大限の敬意を払いつつ、私ところの鉄の馬も、なかなか大したもんなんですよと褒めてあげたいんです。
とかく50だ、原チャリだと馬鹿にされても、それは排気量のより大きなバイクと比較しての話でしょう。
でも、小さなエンジンの持てる力を最大限に引き出して疾走する爽快感は、「うちのディープインパクト」と言い切って問題無いものと本気で思ってるんですよ。 ちなみに、今でもタコメーター 一気に振り切りますよ。
最高速は、公表できません(笑)




MTX-3.jpg
タコメーターは11,000rpm、スピードメーターは 90km/h スケールのが付いてるんですけど.....。








で、実は、同じ年式のバイクがもう1台あるんですよ。 HONDA Monkey Z50J 1982年モデル。
独身時代の、うちの奥さんの持ち物でした。
こちらも、結婚後仕舞い込んだまま全く乗らずだったので、おそらく35年ぶりに動かすことに。
とりあえず、埃まみれ、サビまみれだったのを綺麗にしたのでご覧ください。

HONDA_Monkey



こちらのレストア箇所は以下の通り。
・キャブレター(分解清掃)
・ホース類(透明ホースに交換 液の確認が出来て便利)
・エアフィルター(スポンジ交換)
・エンジンオイル(恐らく、37年ぶりに初めて交換:走行距離約 800km)
・バッテリー(シールドバッテリーに交換:6V品)
・全身清掃・錆落とし・防錆ブラック塗装


メッキパーツが多用された Monkey さんなので、多少の錆は磨くだけで綺麗に取れちゃいました。(ホイールはまだこれからなんですが)
先述のように、タンクキャップを「ON」にしてプシューって空気が抜けるまでは完全密閉状態を維持していたようで、ガソリンタンク内には錆も全くありませんでした。
これは、行けるんではないかなと思ったんですけど、やっぱりエンジンかからず。さすがに35年前のガソリンでは無理かな〜


で、キャブレターの分解清掃から。
MTXの経験があるので、大丈夫だろうとタカをくくってたんですが、、、 結構、難儀しました。**
なにせ、アイドルジェットの穴が小さすぎる!!  0.3mmの針金も通らず、0.1mmの極細線では弱すぎて貫通出来ず、結局 0.1mm 2本の捻線で捻りこみながらなんとか通すことができました。もちろん、キャブクリーナーに数時間漬け込んでスラッジを軟化させてからの作業です。ガスケットも上例に習い建材のシリコンシールで。

古いガソリンだと始動しない可能性もあるので、MTXからガソリンを供給して何度目かのトライでついに始動!
 (35年ぶりに聞く Monkey さんの4ストエンジン音。 MTXと比べると、なんて上品な音なんでしょう!!)
でも驚いたことに、キャブのセッティングが出てからは Monkey タンク(35年前のガソリン)に繋ぎ換えても、普通に回っていますよ。(もちろん、キャブ内のガソリンが完全に入れ替わってからの話です)
古いガソリンでも密閉保管されていれば結構使えるようですね。 匂いも変わりません。でも、タンク内の錆防止のために、現在は新しいガソリンを継ぎ足して満杯にしてあります。


エアフィルター交換
Monkey も湿式フィルターですが、案の定、スポンジは朽ち果ててボロボロでした。
通気性の良いジャストサイズの丸スポンジがあったので、それにギヤオイルを適当に染ませて交換しました。
MTXは高回転高出力型エンジンなので吸入抵抗低減を考えて乾式にしましたが、Monkey さんの場合はこれで十分でしょう。^^  おとなしく、上品に、安定して回ってくれてます。


Monkey さんの場合はキャブレターだけの問題でした。タンク内に錆が無かったので、レストアは楽でしたね。
最悪動かなくても、飾り物として大事にするつもりでしたが、やはり動いてくれると感慨もひとしおです。^^
この手のバイクは、田舎道をトコトコ、ゆっくり走らせるのがいいんですよね。買った当時はノーヘルOKだったので本当に気持ちよく乗れたのが懐かしい思い出です。




単独の写真だとサイズがわかりにくいので、2台並んだ写真も。^^
HONDA_MTX-Monkey








おまけ:
息子が学生時代に乗っていた15年ほど前の SUZUKI Choinori は、約12年ぶりにエンジンをかけてみたところ、一発で目をさましました。 レストアの必要なし! やはり古いガソリンも大丈夫でしたね。
念の為、キャブレターのメンテナンスと、錆落とし、防錆塗装、コンパウンド掛けなどして難なく完了。
遅っいのとオートマなのはしゃーないけど、良く出来たバイクです。^^

SUZUKI_Choinori











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→ 続・MacBook AIR の熱対策 はこちら
→ ドアホンを修理してみた。はこちら
→ フラワーロックを改造してみた。はこちら
→ 扇風機の弱を微風モードにしてみた。はこちら
→ 激安の温度センサスイッチを、色んなところに応用してみた。はこちら
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