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だんじり祭り 2012 <尼崎貴布袮神社> [撮影]

去年に続いて、今年も行ってきました。300年の歴史を誇る 尼崎伝統のだんじり祭り
平日だってのに、3時間程 だんじりにまとわりついて撮影してきました!

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尼崎型だんじりの特徴は、立派な肩背棒がついていることです。
太いものでは直径30cm以上もあろうかと言うもので、おみこしの担ぎ棒とは比較にならない迫力です。
こんな感じ↓
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割れてるんじゃありませんよ。割れにくいように、あらかじめ溝を入れてあるんです。(多分、鉄芯入り)
それでも、この太い棒が折れることがある程、激しくだんじりをぶつけ合います。毎年8月2日の夜。
明日、見に行けるかなぁ。(結局今年も行けなかった。。。来年こそは!)


彫り物、素晴らしいですね。(↓ 雨のパラつく天気だったため提灯にビニールが....)
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これは、今回初お目見えの、新三和だんじり。
新三和だんじりは商店会の子供だんじりからスタートし、昨年は築地の大型だんじりを借用していたそうです。
今回念願かなって、超本格派のだんじりを手に入れました!(堺の鳳から譲って頂いたそう。)
さっそく、尼崎型のだんじりに改造されました。太い肩背棒が迫力満点です。



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私が子供の頃過ごした地元のだんじり「北出」 一番シンプルで、一番カッコいいのです!

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子供はもう、興味津々。私もそうでした。50を過ぎた今でも、こうやって毎年見に来てるぐらいですから。


夕方からは、8台揃って宮入へのスタートです。阪神尼崎駅前から出屋敷の貴布祢神社まで、繁華街を巡ります。
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YouTube


仕事そっちのけで出て来たので、今日はここまで。夜の宮入は、また来年にでも撮影したいと思います。
 →夜の宮入り 2013 撮ってきました。YouTube
 →山合わせも 2013 撮ってきました。YouTube


大好きな尼崎調だんじり囃子も肩にPCMレコーダーを提げて録音してきました。綺麗な音で録れてたら追ってアップしますね。 →下にアップしました。
取り急ぎ、本日分のだんじり画像アップしました。暑い中、引き手の皆様お疲れ様でした。
明日の山合わせ、怪我など無いよう気をつけて楽しんでくださいね。



おまけ:
尼崎の繁華街のすぐ横に、閑静な寺町があります。(勿論、だんじり巡航ルートです)
工場と商店街の街に似つかわしくない、京都のような街並もご紹介しましょう。

Amagasaki_Danjiri_02.jpg
山門の前に 7個100円のたこ焼き屋さんがあります。庶民派の街です。

Amagasaki_Danjiri_07.jpg
高層ビルと多宝塔が並んで見えます。お寺の密集度は京都よりも高いそうで、その密度は日本一とか?

SONY α77 + SIGMA 8~16mm HSM


 →だんじり祭り 2013<尼崎貴布祢神社>はこちら
 →だんじり祭り 2011<尼崎貴布祢神社>はこちら




追記:20120805
→ だんじり囃子 アップしました。
午後4時半頃の時間帯で、ちょうど休憩時間でした。だんじりは「北出」。
年配の方が若い人に鐘の打ち方、太鼓のたたき方の練習を付けているところが録音出来ました。
次第に引き手が加わり、4分後ぐらいからだんじりが動き出します。
寝起きみたいな感じから徐々に元気になっていくのが解りますね。
すぐにスピードアップして前方に走り去っていきました。
と、そのあと、横の辻から「東桜木」が迫って来ます。(7分頃)  ※若干尺の調整をしました。

今年も結局、山合わせには行けず(T_T)
ケーブルテレビ局の中継録画で我慢することにします。
だんじり祭りの模様は、大阪・阪神間のケーブルテレビ「ベイコム 12ch」で、
毎年 8月16日〜31日の午後5時から7時までの毎日2時間、みっちり見せてくれます。
ちなみに、1日から15日までは、築地初嶋神社のだんじり祭り(去年の分の再放送)をやっています。
山合わせでは、だんじりが横転する激しい格闘シーンも見れますよ!!!
 (問題のシーンは、6時26分頃放映。3回戦の「本一」と「本三」の対戦です。)


追記:20120816
今日から8月31日までの毎日、ベイコム12chで貴布祢神社だんじり祭りの録画中継が始まりました。
午後5時〜宮入、午後6時〜山合わせです。毎日2時間みっちり見れますよ!
今年の山合わせは、例年にも増して、凄いです!!
ホントに、ガチンコ勝負。
あの肩背棒が、折れるわ、割けるわ。
そして、あのピカピカの新三和だんじりがもんどりうって横転するわで、手に汗握る凄さです。
これは必見です。永久保存版です。
当日見に行けなかったのが残念ですが、テレビで当日の熱気が充分伝わります。
大阪、阪神地区の方、必見ですよ!

ベイコム関係者の方、地上波・全国ネット・YouTube に載りませんかねぇ。
これは、日本中、いや世界中の人に発信してほしい伝統行事であり、素晴らしいパフォーマンスです!


追記:201303
ミュージシャン「ワンダラーズ」さんによる尼崎応援サイトのトップ画像に、当ページのだんじり画像を採用頂きました。(嬉し恥ずかし名前入りで)いつまで掲載されているか解りませんが、尼の応援サイトですので、是非ご覧下さい。 →だんじり画像の掲載は修了しました。1年間ありがとうございました。






タグ:日記 撮影
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iPad のスペアナで測定してみました(その2:生音との比較) [我流オーディオ独り言]

前回に続き、iPad アプリ【bs-spectrum】を使って、周波数特性を測定してみました。
今回は、生音を直接測定したものと、同じ音を生録後にNSオーディオで再生したものを測定して、生音とオーディオセットの音を目と耳の両方で比較してみました。

対象の音は、この時期ならではの「蝉の鳴き声」です。(録音:7月29日)
毎年、この時期 早朝からの蝉の鳴き声で寝不足に悩まされるのですが、夏の風物詩ですから悪くはありません。
我が家ではエアコンを付けずに窓を開け放って寝る為、7時頃から凄い音圧の蝉の鳴き声に包まれます。
ただ、その鳴き声はなかなか心地の良い音でもあるので、毎年録音を試みるのですが、満足行く音で録るのはなかなか難しいものでした。
MP3レコーダーなどでは、はっきりと音に歪みが出てしまいます。今回リニアPCMレコーダーで録音してみたところ満足行く音で録ることが出来ました。
→こちら(窓を開けた部屋の中程での録音です。あくまでも、聴こえるままに録りたいと言う意図で)

上空を時々飛行機が飛びます。(大阪空港の近くですから:部屋の中での録音ですが移動方向も解りますね)
遠くでカラスも鳴いています。バイクや車も走っています。救急車も通りました。朝8時頃の音の情景です。
MP3などに変換すると音が劣化しますので、ファイル容量が大きいですがリニアPCMのままアップしました。


飛行機などが飛んでいない、蝉の鳴き声だけの生音を iPad でリアル測定したものが下の画像になります。
AM8.PNG

そして、生録したリニアPCMファイルを、NSオーディオで再生した音を iPad で測定したものが下の画像。
測定は、スピーカーから3mほど離れた部屋の中程のリスニングポジションにて。
AM8_Audio.PNG

bs-spectrum をお持ちの方なら解ると思いますが、波形は常に激しく揺れ動いている為、同じ音源でも全く同じ波形として記録することは出来ません。そういう意味では、この2つの画像は、限りなく似ていると言うことが出来ると思います。

まず、レコーダーの性能向上には素晴らしいものがあると思いました。
生録は音源とマイクが離れるほどリアリティを失いますが、今回の録音では窓の外の蝉の鳴き声を壁に囲まれた部屋の中程(オーディオのリスニングポジション)で録音するという条件の悪さでも、結構リアルに録音することが出来ました。
これは、昔の生録音では考えられなかったようなリアルさだと思います。
使用機材は ZOOM 社の R16。なんと内蔵マイク付き(無指向性マイク:左右のマイク間距離約35cm)でラジカセ並みの手軽さで、この精度の録音が出来るんですから驚きです。

そして、40年以上前の YAMAHA製 NSスピーカーは、本当に自然に、そのままの音で再現してくれました。
NSオーディオで再生される音は、外から聴こえてくる蝉の鳴き声と同じに聴こえます。
さらにいえば、スピーカーの位置から聴こえてくるのではなく、窓を閉めても、外から聴こえてくるように錯覚させるほどの音場のリアルさを伴って。これぞ、NSスピーカーの真骨頂だと思います。
スピーカが置かれている「その」場所を意識させずに、もっと広い空間、奥行きのある空間を作り出す能力は、大型NSスピーカー、後面開放型スピーカーならではのものです。
iPad 測定によるグラフでも、iPad を欺いて、これは同じ音ですと言わせてるようなものだと思います。



ならば、リスニングポジションで聴いている NSオーディオの音を R16で生録して、それをもう一度 NSオーディオで再生すると、どれほどのレベルで再現出来るのかというのが気になってきました。
通常、スピーカーから3mほども離れた場所に無指向性マイクを設置して生録したものを、もう一度そのスピーカーで鳴らしたならば、到底元の音と同じようには鳴りませんが....。

→試してみました。

窓を開け放って、蝉の鳴き声もそのまま録音しました。
AM10時頃になっていたので、先の蝉の鳴き声に比べると微妙に蝉の元気度が違います。
遠くで野球少年の練習の掛け声が聴こえます。(前方右手1〜200m遠方です)
1分10秒のところでオーディオスタート。(出だしは音が小さかったので、少しすると音量がアップします。)

録音された音は、CD音源をリスニングポジションで聴く音よりも若干部屋の残響音が強調されてはいます。
また、トランペットのブレスなどのニュアンスが収録しきれてはいませんが、艶やかな音の伸びなどは かなり忠実に録音されているようです。NSスピーカーから流れる生録された音は、もとのCD音源にかなり近いものだったと申し上げても差し支えないレベルだと思います。

40年以上前に設計された NS スピーカーは、現代の高性能なスピーカーと比べれば、間違い無く諸特性で劣っているはずですが、このリアルさ、音の伸びやかさはどうでしょう。

現代の高性能なスピーカーの諸特性が良くなっているとはいえ、周波数特性ひとつとっても十全にフラットと言えるようなものは見た事がありません。
それは、大して進化していないと言うことなのか、それとも、自然な音の再現には性能面だけでは語れない部分があると言うことなのか?

1mに迫る固定エッジのスピーカーユニット、後面開放型のスピーカーボックスなど、現代の高性能スピーカーには見られなくなってしまった旧式の仕様ですが、やっぱり性能だけでは語りきれないものがあるんだよ、と主張しているように私には聴こえるのです。



YAMAHA NSスピーカーユニット(1960年代後半資料)
YAMAHA_NS.jpg




追記事項: ひとつ、NSスピーカーの音に関する疑問を解く糸口が見つかりました。

ブログを書いている途中で、グラフをよく見て気付いた点があります。(あくまでも波形は激しく動いているので同じでなくていいのですが、傾向としての違いを見つけました。)
それは、振幅の幅です。周波数特性分布(グラフの形状)はほぼ同じと言って差し支えないと思うのですが、激しく上下する幅がわずかに生音のものよりもオーディオ計測のものの方が大きいように見えます。
実は、この傾向は、前回測定した時にも気付き、NSスピーカー独特の特性ではないかと感じていました。
前回のホワイトノイズ計測の際、比較したタイムドメインよりも高域の振幅幅が大きいと感じていたからです。
ただ、あの時は、周波数特性分布にあまりにも大きな差があったため、特に書かなかったんですが....。

前回のグラフですが、2つ並べてみましょう。(左:NSスピーカー 右:タイムドメイン)
spectrum_hikaku.png
この2つのグラフの比較では、はっきり言って NSスピーカーの圧勝で、タイムドメインの周波数特性分布は、NSスピーカーのそれとは比較にならないほどの癖があります。音の差にも、はっきりと聴き取れるものです。

そしてもう一つの違い。NSスピーカーの 10000Hz付近のグラフ密度の高さ、振幅の広さも特徴的です。



また、スイープトーンの13000Hz、18000Hz は前回タイムドメインは測定していなかったんですが、今回改めて測定して比較してみました。(上:NSスピーカー 下:タイムドメイン)
13000Hz:
spectrum_13000.png
Timedomain_13000.PNG

18000Hz:
spectrum_18000.png
Timedomain_18000.PNG
注)1000Hz以下の小さな波形は環境ノイズを含みます。


この差にも驚かされましたね。
スイープトーンは正弦波ですから、その時の周波数をピークに鋭く切り立つグラフになるはずで、その意味でタイムドメインの方が正確な音を出しているのが分かります。(新しいスピーカーですから諸特性が良い訳です)

NSスピーカーの傾向は、ピークの下側の周波数に共鳴音が見られます。この部分が、いわゆる NSスピーカーならではの音の部分であると想像されます。NSスピーカーは、倍音を創成するスピーカーと言われていましたから、ピークより高い周波数に倍音成分が含まれるものと想像していましたが、グラフを見る限りは逆と言うことになりますね。恐らく、巨大な振動板を共鳴させることでこういう現象が起こっているのでしょう。

ホワイトノイズ計測や蝉の鳴き声で、NSスピーカーの10000Hz辺りの振幅の幅が少し大きく密度が高いのは、共鳴音が加算されているからと思われます。

ちなみに、巨大NSスピーカーは、ウーハーという位置付けではなく、フルレンジの役割になります。実際、10000Hz以上の音を出している場合でも、巨大な振動板が、広い音域で共鳴しているということになるのでしょう。


原音の忠実再生という意味では、このような共鳴は排除されるべきとの考え方もあったのでしょう。
NSスピーカーが技術革新の過程で過去のスピーカーとされてしまった原因はこの辺りにもあると思われます。

しか〜し!!

ピークより低い周波数の音が、滑らかに減衰しながら共鳴するという現象なら、いわゆる高調波歪の類いではなく、間接音が加わったような心地よい響きに聴こえる訳です!。
ちょうど、アンチエイリアス処理有る無しでモニタにフォントを表示させた時の差と言ったところでしょうか。
そう、NSスピーカーが自然な音に聴こえる音の秘密は、まさにこれだと確信しました。

実際、当時の YAMAHAのカタログには、無響室での波形測定よりも、ブラインドモニタによる自然な音への追求に重点が置かれたとハッキリ明記されています。

要するに、スピーカー自体が、適度な間接音をも発していると言って良いでしょう。
勿論、電気的にエコーを加えたような、サラウンドを掛けたような、そんな不自然な音に変えてしまうような共鳴音ではありません。いくら聴いても、その音がスピーカーが出している音と感じさせないほどの自然な音と言えば、信じない人もいるでしょうが、そんな音なのです。

例えるなら、無響室の波形測定から生まれたスピーカーの音は、ストロボの直接光だけで撮影されたスタジオ写真、NSスピーカーの音は、間接光が存分に回り込んだ自然な写真。...というような印象。

だから、蝉の鳴き声も、生の音と聴き比べても聴き分けられないほどリアルで、しかも豊かな音場感を伴って聴こえるのだと思います。ちなみに、タイムドメインで聴く蝉の鳴き声は、スタジオモニタっぽく、キッチリとスピーカーの場所から聴こえて来たと付け加えておきましょう。(日本のオーディオはスタジオモニタ志向が強いと言われていますもんね)


音の粒、ひとつぶひとつぶを聴き分けたいという向きには、最新の小型スピーカーの方が向いているかもしれません(多少の癖には目をつぶるとして)。いま 部屋で鳴らしている音ではなくて、スタジオで鳴ってた音に近いものをここに持って来て鳴らしているんだよ、というような音としては...。
でも、NSの音は、そんな他所から「持って来た」感じの音ではなくて、今 この部屋で生まれた音、この空間に存在する然るべき音という感じなんですよね。(感覚的な表現につき、あくまでも私感です)


実際、部屋で聴く音の およそ半分はスピーカーからの直接音ではなく間接音と言われていますから、背面開放型で大型振動板による共鳴音が身上の NSの音は、部屋の間接音と馴染みが良いんだと想像するところです。


諸特性だけでは語りきれない、スピーカーの音。
今回、スペアナでの計測を通じて、NSスピーカーの音の秘密の一端に触れられたことは大変興味深かったと思います。次回は、この部分を更に掘り下げて解明していきたいと考えています。

→ NS-30 の詳解レポート? を書いてみました。




→ 我流オーディオ独り言-1 <NSスピーカーのお話-1>
→ 我流オーディオ独り言-2 <NSスピーカーのお話-2>
→ 我流オーディオ独り言-3 <NSスピーカー三昧>
→ 我流オーディオ独り言-4 <生音に迫る音>
→ 我流オーディオ独り言-5 <生音場に迫るために>
→ 我流オーディオ独り言-6 <iPad のスペアナで 巨大NSスピーカーを測定してみました。>