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MAC遍歴--6 <遅まきながら Snow Leopard 導入> [MAC遍歴]

MAC遍歴【その6】です。    →→【その1】【その2】【その3】【その4】【その5】はこちら

久々に MAC遍歴です。
開発停止されてしまった FreeHand をメインアプリケーションとして使用している私の MAC遍歴は、G5以降 MacBook Pro(最後のTiger版)導入に留まっていましたが、22台目のMACとして 約3年ぶりに現行の MAC(mini ですが)を導入しました。 iPad とコンビを組ませるのが第一の目的です。

mac_mini.png

iPad 購入当初は、Windows マシンとコンビを組ませていました。Windows なら、XP以降のマシンであれば、どれとでもコンビを組めるのですが、MAC の場合 Leopard 以降のマシンでなければコンビが組めず、手持ちの G5 (Tiger) など、XP と同時代の MAC OS は対象外扱いだからです。

iPad 導入後に MAC mini がフルモデルチェンジされ、Leopard よりもかなり動作が速くなったと言われる SnowLeopard を試してみたかったということもあって、すぐに導入に踏み切りました。(以前、手持ちの MacBook Pro に Leopard を入れた際は、なにかと動作が緩慢だったため Tiger に戻したという経緯がありましたが、かなり速くなったと言われれば SnowLeopard に興味が湧くというものです。Vista より 7 の方が評判良いのとよく似たパターンですね。)

さらに、MAC mini は驚くほどコストパフォーマンスが高く、小さいため置き場所にも困らず、騒音も無く、発熱も少ない、と良いことずくめなんですね。
加えて、SnowLeopard は FreeHand が使える最後の OS になるかもしれないということで、手に入れておかなければならない必要性も感じていました。

入門マシンの mini ですが、実際導入してみて、期待を裏切られることはありませんでした。
それどころか、これなら実務にも使えそうと、単に iPad とのコンビ用途から一気にメインマシン候補へと昇格することになります。

何より、現行メインマシンの Power MAC G5 に比べて、圧倒的に発熱量が小さいのが良いですね。
この夏の異常な暑さの中、部屋でG5を使うとクーラーなんて全く効かなくなります。
知り合いのデザイナーは、G5をベランダに出して使っていると言ってました。エアコンの室外機と変わらぬ熱風を吐き出しているそうです(笑)
室外に出せない私ところでは、熱風で机まわりの温度計は35度以下には下がらなくなり、ずっと うなりっぱなしの排熱ファンの音で、イライラしながら仕事をしていたものです。

その点、MAC mini を導入してからは、アルミ筐体全体がホットプレートのように発熱はしても、熱風は出ないので、ほとんど気になりません。机まわりの温度も、30度以下をキープ出来るようになりました。

現在、G5マシンは、普段なるべくスリープさせておき、必要な時だけ使用。少なくとも夏の間は、なるべく mini を使うようにして部屋の温度を上げないようにしています。

という訳で、表示装置のモニタは、G5、mini、Windows の3台のPCを切り替えて使っているのですが、3台ともダブルモニタ仕様のため、6本のモニタケーブルを2台のモニタに振り分けての使用ということになります。

G5 と Windows の2台だった時は、モニタ側にある入力切り替えSW(DVI と VGA)で切り替えて使っていましたが、3台に増えると対応出来ません。現在は DVI モニタ切り替え機(ラトックシステム製 REX-230UDA)と、VGA切り替えスイッチを組み合わせ、3台のパソコンをダブルモニタ仕様、USB同時切り替え仕様で使用しています。(オーディオも、USB経由の同時切り替えで使用できています)

DVI 切り替え機付属のソフトウエア(KVM Utility)は、G5にインストールされたロジクールドライバーとコンフリクトを起こします。また、VGA切り替えでは、モニタ解像度が切り替えの度にリセットされましたが、解像度変換アダプタを間に挿むことでリセット回避出来ました。同様の症状でお困りの方はお試し下さい。

201009_DESK.jpg
コンパクトに詰め込んだモニタまわり。
iPad も、Air Display というアプリで、3台目のディスプレイになります。FLASH を表示させてタッチ操作も出来るため、FLASH のタッチパネルでの動作確認用途に使用しています。

センターのセレクタはオーディオ用の電源管理スイッチボックス。モニタや周辺機器を個別にOFF出来、省エネ(暑さ対策)に寄与してくれます。
iPad の後ろの小さなBOXが DVI切り替え機、右のモニタ下にあるのが VGA切り替え機。
20inch(1600×1200)DELL製 2007FP ×2台。 G5は机下足元に鎮座。 miniは画面左外の本箱の中に鎮座。


後は、パフォーマンスです。
Core 2 Duo 2.4GHz の CPUは、所有している1世代前の PowerBook Pro のものと同じなので、入門マシンといえども、決してパフォーマンスの低いものではありません。
しかし、MAC は、Windows と違って、過去幾度となく互換性を伴わない仕様変更を繰り返してきましたから、ハード、OS、アプリの組み合わせによっては相性が大きく異なり、動作速度ばかりでなく、動作そのものにまで大きく影響するため楽観視は出来ません。

CS4などの新しいソフトは、当然新しい環境に合わせて開発されている為、さほど気にすることなく使えますが、こだわって使い続ける旧ソフトの動作状況が問題です。私にとっては FreeHand。

実際、FreeHand の SnowLeopard での動作状況を確認する為に当ブログにこられる方も多いようです。
最終版の FreeHand MX は、OS9 でも動作可能な「カーボンアプリ」ですから、OSXネイティブの Cocoa アプリではありません。(マイナーアップデート後の11.01は、OS9で使用出来なくなりましたが、ソースはカーボンのままです。)
MAC OS は、Leopard 以降、Power PC から Intel CPU 専用に設計変更されたため、カーボンアプリは Intel MAC 上では、完全なエミュレーション動作ということになり、パフォーマンスの保証精度はますます低くなっているはずです。

それでも、我が愛しの FreeHand は、けなげに動いてくれました。エミュレーション動作のため、若干もたつくことはあるものの、十分実用範囲内です。詳しくは、次回アップ予定の FreeHand 番外編でレポートするつもりですので、関心ある方のご参考にでもなれば幸いです。
(SnowLeopard 環境で FreeHand を動かすには、Rosetta(Apple製純正エミュレータ)インストールが必須です。加えて、こちらの対策を施す必要があります。)

ただ、残念なのは、FLASH 8。動作はするものの、実用レベルとは言いがたいパフォーマンスです。

FLASH8_CPU_test.jpg
上記画像は、FLASH 8 アイドル時の CPU と メモリの負荷を計測したものです。
99.99%とアップアップしている様子が分かります。
FLASH は、CS3、CS4 も所有していますが、ファイル互換の理由から主に FLASH 8 を使用してきました。
いよいよ全面的に CS4 に移行すべき時が来てしまったようです。(AS2なんですけどね..)

同様の CPU負荷は、Fireworks 8 でも確認されましたが、幸いなことに FreeHand MX は問題ありません。

FreeHand_CPU_test.jpg
ねっ!!

 ※上記2枚とも、他に複数アプリが立ち上がっている状態(通常使用状況)で計測しました。


****

今回は、6月に導入した新型の MAC mini を、遅まきながらレポートしました。
次回は、MAC mini に於ける FreeHand の動作状況を報告します。
パフォーマンスは G5に劣ってしまいますが、ネイティブで動作する Illustrator CS4 よりも軽快なので、十分実用的です! とだけ予告しておきましょう。


 → あっぱれ! FreeHand -6 <Snow Leopard 動作確認> アップしました。

 → MAC遍歴-7 <MAC 受難 カーネルパニックの嵐> はこちら




タグ:MAC遍歴

あっぱれ! FreeHand -6 <Snow Leopard 動作確認> [FreeHandで行こう!]

FreeHandで行こう!(番外編)その51 <あっぱれ! FreeHand その6> です。

このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介しています。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。

現在、 番外編としてざっくばらんに話を進めています。
初めてお越しの方は、総集編か カテゴリーTOPからご覧になられるのをお薦めします。

      → FreeHand _総集編はこちら    → FreeHand _カテゴリーTOPはこちら

画像が表示されない等、表示がおかしい場合はこちらから再読み込みして下さい。


***


今回は、最新の OS である Snow Leopard 上での FreeHand の動作状況を報告します。
MACmini_FreeHand.jpg
■動作速度に関して

まず、FreeHand の大きなファイルを開いてみました。以前紹介したこちらのファイルです。

FreeHand_201P.jpg

A4レターサイズ 201ページの Apple Keynote ユーザーマニュアルを FreeHand で開いたもの。
G5 Quad Core での所要時間を以下のように紹介していました。

■PDFから FreeHand への読み込み(変換)に要した時間:38秒
■201ページ全体表示の再描画所要時間:約2秒
■1ページ目から、201ページ目まで順番にページ繰り表示するのに要する時間:30秒以内
 (キーボードショートカットで、1ページずつめくりました。これ以上速く指を動かすことは出来ません!)
ちなみに、ネイティブリーダーである Acrobat での所要時間は1分20秒でした。(→キー押しっぱなしで)


今回、これと同じことを Snow Leopard 搭載の MAC mini にやらせてみました。
比較しやすいよう、左から「G5」「Tiger 搭載の MacBook Pro」「新形 MAC mini」です。

  Power_MAC_G5
2.5GHz ×4core
Tiger 4.5GB_RAM
MacBook_Pro
Core2Duo 2.4GHz
Tiger 2GB_RAM
Mac_mini
Core2Duo 2.4GHz
Snow Leopard 4GB_RAM
PDFからの変換 38秒 70秒 75秒
全ページ再描画 2秒 6秒 4秒
ページ送り 30秒以内 100秒 65秒
保存後ファイルの再OPEN 10秒 14秒 16秒


ウーン、、、やっぱり G5 に比べると、相当遅いです!  約半分の処理能力。
まあ、エミュレーション動作なので仕方ありませんかね。

でもでも、それでも立派な処理速度だとは思うんですよ。
なぜなら、ネイティブで動く、Illustrator CS4 よりも速いんですから。

速度比較の為に、Illustrator CS4 でも同じファイルを試してみました。

Illustrator_CS4_99P.jpg

Illustrator は、PDF を1ページ単位でしか読み込めない為、FreeHand ファイルを読み込ませました。
但し、Illustrator の「複数のアートボード」は、上限99ページまでという制限が設けられている為、上の画像のような状態で開きます。一応、ドキュメント内には201ページ分のデータが読み込まれました。

■FreeHand から Illustrator への読み込み(変換)に要した時間:約11分(これには目をつむりましょう。)
■99ページ全体表示の再描画所要時間:約6秒(メモリにキャッシュされていれば瞬間表示。これはご立派。)
■1ページ目から、99ページ目まで順番にページ繰り表示するのに要する時間:約30秒
■AI_CS4 ファイルとして保存後の再オープンに要する時間:約45秒

Illustrator CS4 は、Intel MAC ネイティブのユニバーサルアプリですから、本来の速度が出ていると思われます。
(G5では 変換に30分以上かかり、変換直後に動かなくなってしまったので計測不能でした。Power PC では CS4 は本領発揮出来ないようです。)


ねっ。 エミュレーションで動作する FreeHand の方が速いでしょ!!


勿論、どんなソフトにも、処理の得手不得手はありますから、一概に言い切ることは出来ませんけどね。
でも、今回のドキュメントは、テキストと画像中心に構成されている一般的なものなので、動作速度を検証するには適切なドキュメントと言えると思います。(しかも、単ページのドキュメントなら、処理時間は 1/100 になり速すぎて計測出来なかったでしょう。×100倍のドキュメントなので計測もしやすいですしね。)


まぁ、Illustrator CS4 も、思ってたよりはずいぶん速かったのでびっくりしましたけど。
イラレで、テキスト満載のドキュメントを開いて、このスピードで描画するのを見たのは初めてでした。
だいぶ、進化はしてきてますね。ひょっとしたら、最速の MAC Pro でなら、FreeHand 並の処理速度が得られるようになってきたのかもしれません。作業効率や生産性は別の話しとしてですが。


※エミュレーション動作環境では、エミュレータの学習度合いによって速度が変わる場合があるため、数回計測し、平均値をとっています。G5、イラレのテストも同様にしました。


動作速度に関しては、Snow Leopard 搭載の MAC mini は、G5 の半分ほどの処理速度になります。
これは、MAC mini が遅いからではなく、Power PC 用のカーボンアプリ(OS9と共通コードで書かれた、いわば OS9とのユニバーサルアプリ)が、Intel CPU 上でエミュレーション動作していることによります。
それでも、上記の検証のように、Intel MAC 用のネイティブアプリである Illustrator CS4 より処理速度が速いなど、十分実用的であると結論付けておきます。

もともと、FreeHand は Illustrator より処理が軽快というのも美点でしたが、エミュレーションというハンデを負ってなお FreeHand の方が速いなんて、驚きですね。 けなげさすら感じてしまいます。

現在 私と同じ Quad Core の G5 をお使いの方には多少ガッカリされる処理速度ですが、G4 や 初期の G5 をお使いであれば、最新の MAC mini の方が断然速いはずです。Snow Leopard で FreeHand を使ってみたいとお考えのユーザーの方は、十分試してみる価値はあると思いますよ。




■動作挙動に関して

次に、Snow Leopard に於ける FreeHand MX の動作挙動について、気の付いたことをまとめてみましょう。
少し驚いたのは、OSが変わると、クリップボード経由のファイル形式まで勝手に変換されてしまうんですね。

旧 OS(Tiger まで)は、クリップボード経由で他アプリから画像をコピペした場合、FreeHand には、Tiff 形式でペーストされていましたが、Snow Leopard では、Ping 形式でペーストされるようになりました。また、相手方アプリによっては、全く違う色味に変わってペーストされる為びっくりします。
OS が変わるだけで、コピーペーストという基本機能に大きな影響が出ること自体驚きですが、ここをクリヤしておかないと仕事にはつかえませんので、色々試行錯誤したところ、「ペーストスペシャル」を使えば問題ないことが解りホッとしました。少し面倒ですが、従来 OS と同仕様に仕上げるには「ペーストスペシャル」を使うと良いでしょう。「Macintosh 画像」を選択します。

同様に、旧 OS では、Illustrator CS3、CS4 からも イラレデータが普通にコピペ出来ていましたが、Snow Leopard では上記同様 Illustrator のベクトルデータも画像の Ping になって(しかも色が変わって)コピーされてしまいます。この現象も、「ペーストスペシャル」を使用することで問題なくベクトルデータとしてペーストすることが出来るようになります。AI/EPS を選択します。

FireFox などのブラウザからは、ドラッグドロップで画像を持ってこれますが、やはり全ての画像が Ping になってペーストされます。色味に問題は発生せず、背景透明のアルファレイヤー付き画像でペーストされる為かえって便利に使える場合もあります。

同様に、Fireworks からのコピペでも、背景透明のアルファ画像のままペースト出来ます。(これは旧 OS でも同様です)Illustrator は、透明背景のアルファ画像のままコピペ出来なかったと思いますが、この仕様は実に便利に活用出来ますよ。

ただし、DTP に用いる場合には注意が必要となります。Ping 形式のままでは、後々 CMYK に変換しようとしても対応出来ないからです。CMYK に変換する為には、ラスタライズ(Tiff化)するか、一度リンクファイルに書き出し Tiff 形式などにデータ変換する必要が発生します。(FreeHand では、埋め込み画像の抽出が出来るため作業は容易ですが。)
ただ、Ping(RGB)のままでも印刷対応は可能ですので(当然色が変化しますので注意が必要です)、その場合には、「ファイルメニュー>ドキュメント設定>ラスターエフェクト設定」の「CMYKレンダリングに最適化」チェックを外します。「CMYKレンダリングに最適化」チェックは、RGBブラックを CMYK の墨版1版に分離する機能で4色分解の為の機能ではありません。エフェクトを設定したオブジェクト(画像を除く)に対して使用します。Ping 画像を DTP用途に4色分版する際には、チェックを外しておく必要があります。

Snow Leopard で FreeHand MX を使い始めて気になった点は上記ぐらいでしょうか。
何度か不安定になりダウンしたことはありますが(多分メモリ不足)、おおむね問題なく作業出来ています。
前回書きましたように、 FLASH 8 などに比べると、CPU やメモリへの圧迫も少なく問題無く使えますが、Snow Leopard 自体は、やはり相当量のメモリを要求するようで、4GB の RAMでも不足気味な印象です。(mini の標準 RAM は 2GB です。これでは仕事になりません。)空きスロットが無く増設出来ないためメモリが無駄になりますが、出来れば 8GB が欲しいところでしたね。折りを見て入れ替えたいと考えています。
 ※後述:8GBに入れ替えました。やはり仕事に使うには、絶対8GBは必須ですね。G5のTiger に比べて、倍以上のメモリを消費する印象です。


***


今回は、遅まきながら導入した Snow Leopard に於ける FreeHand の動作状況を報告しました。
MAC環境の G4、G5 からの乗り換えのお役に立てましたら幸いです。

ご覧のあなたは、いっそのこと MAC Pro に乗り換えちゃいますか!?
当方には、FreeHand ネイティブの G5 が2台あるので、エミュレーションでしか動かない MAC Pro は現状では視野の外なのですが、どなたか導入された方がおられたら、MAC mini との速度差などお教え下さい。当然MAC Pro の方が数段速いのは間違いないでしょうけど、ただ、ROSETTA 経由(エミュレーション)で動かす限り、そのメリットはあまり無いのではないかとも想像しています。

最後に、mini への乗り換えの最大のメリットとして、熱対策、騒音対策、省電力対策には抜群の効果があったということを付け加えておきます。
私の場合は、少なくとも夏場は mini を使うつもりです。(でなければやってられない)
冬場、足元が冷えてくるようになれば、暖房代わりに G5 をメインで使うようになるでしょう。やはり2倍の速度は魅力ですから。


***


注)
※SnowLeopard 環境で FreeHand を動かすには、Rosetta(Apple製純正エミュレータ)インストールが必須です。加えて、こちらの対策を施す必要があります。 加えてこちらをご覧下さい。


G5 に関してのコラム

世界初の64bit PC、世界最速マシンと謳われた Power Mac G5


G5 が世界初の64bit PCとしてデビューしたのは 2003年。まさしく FreeHand MX と同世代マシン。 G5 Quad は、2.5GHz の CPU を4コア積んだ最終モデル・最速マシンで 2005年製でした。

64bit PC の先駆けマシンではあったものの、当時は OS もアプリも 32bit 版で動作していた為、本領発揮はソフトウエアの64bit化を待ってからというもので、ハードへの先行投資とも言える「待ち」覚悟で購入したものでした。(勿論、32bit 処理でも、当時のMAC最速でしたが)

そして、ようやく最新の OS、Snow Leopard が 64bit OS へと進化した時には、なんと、その間に Apple の CPU ラインナップは Power PC から Intel CPUへと切り替えられてしまったため、Snow Leopard は、Intel CPU 専用設計となってしまっていたのでした。

G5 は、ずっと待望していた 64bit OS へは、結局更新も出来ないまま切り捨てられた不遇の PC となってしまったのです。

なーんか、不遇な運命をたどった FreeHand とだぶってしまいますね。
(ちなみに、MAC Pro に搭載されている Intel 製 CPU Xeon よりも Power PC G5 の方が、より高性能であると言われていた(当時)のもだぶります..。)

最終モデルから5年が経過した現在、Power Mac G5 は、もはや速い PC ではありません。 FLASH はもたもたするし、動画のコーデックなどは、入門用の Windows PC の方が速いほどです。


それでも、同期の FreeHand MX とのコンビでは、今のレベルで言っても最強・最速のグラフィックマシンです!
最新 OS でネイティブ動作する Illustrator(MAC mini 上での話ですけど)より、G5 + FreeHand の方が、圧倒的に速くて実用的なのは、今回レポートの通りです。

懐古趣味で G5 や FreeHand に固執してるんではありませんよ! 最強コンビのグラフィックマシンは、本当に まだまだ健在なのです。



G5_FreeHand.jpg


もしも、もしも、FreeHand が復活するようなことがあれば、その時は喜んで最新の MAC Pro にバトンを渡してくれることでしょう。
それまでは、ずっと G5 には現役で頑張ってもらうつもりです。



ちなみに、Xbenchスコアは以下の通りです。(過日計測)
ネットで調べると MAC Pro で180〜250〜?、手持ちの MAC mini で120前後(OSX 10.6.8だと110前後に落ちます)なので、G5 の150は、まだまだ現役で行ける数字ですね。SSDに換装すれば、200前後にまで速くなりそうなので、512GBクラスが安くなるのを待ちますか。

   Xbench_G5.jpg

追記:201108
勿論 G5には、まだまだ現役で頑張ってもらう訳だけど、これから先、5年10年を見据えた場合、FreeHand が動く最後の MAC Pro を買っておかないと後悔することになるのではないか、、、という脅迫観念に苛まれ、結局買っちゃいました。Rosetta 対応版 モデルチェンジ直前の MAC Pro。
果たして、MAC Pro は、 G5よりも速く FreeHand を動かせるのか?... は、MAC遍歴【その8】にて。



→久方ぶりに更新しました。FreeHand 緊急番外編です。20111011




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シリーズを続けています。初めてお越しの方は、総集編か、カテゴリーTOP(旧い順)からご覧下さい。
  →総集編 では、FreeHand の真の実力をご覧頂けます。
  →続・総集編 は、総集編の続編です。総集編と合わせてご覧下さい。
  →FreeHand_使い方 DTP編、FLASH編など含め、全10編。
  →FreeHand_INDEX はこちら
  →付録編 では、ざっくばらんな情報をご覧いただけます。諸々入れて全10編。
  →Tips編 1分で出来る小ネタ集など。全5編。
  →FreeHand VS CS4 では、最新版の Illustrator CS4 と比較しています。どうよ。
  →FreeHand VS CS5 では、最新版の Illustrator CS5 と比較しています。どうよ。どうよ。
  →FreeHand_入門編 Illustrator の作業が、FreeHand ではこんな感じ。全10編。
  →FreeHand_番外編 実践的に使える裏技テクニックほか、様々な情報を提供。諸々10数編。
  →すごいぞ FreeHand 編 今なお圧倒的な生産性の高さを誇る FreeHand の底力をご覧頂けます。
  →FreeHand VS Illustrator 初期バージョンから最新バージョンまで、ガチンコ比較してみました。

  → FreeHand インストール アクチベーションサーバ廃止に伴い、シリアルナンバーが公開されました。


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カスタム iPhone [日記/おしらせ]

知人の依頼で iPhone 4 をカスタマイズしてみました。

彫刻刀で掘ったのと、ナイフで切り裂いたのと !?
iPhone_Custom_1.jpg
引っ掻いてみたのと.....
iPhone_Custom_2.jpg
めくったのを作ってみました。
iPhone_Custom_3.jpg

一応、エッチングタイプの転写シール製なのですが、印刷対象の厚さ3cm以内、White & UV インクも使用出来るプリンタがある為、直接印刷も可能とのこと。
あまり派手に飾り立てるのは好みではないので、iPhone 4 が より引き立つよう、可能な限りのシンプルさでまとめてみました。


データ作成は勿論、FreeHand MX で。
左上:ベベル  右上:ドロップシャドウ(内側)
左中:ベベル  右中:円錐グラデーション+ベベル
左下:ドロップシャドウ・内部にペースト  右下:ドロップシャドウ

  ※ FreeHand に関する情報は、【FreeHand で行こう!】で紹介しています。