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扇風機の弱を微風モードにしてみた、など。 [趣味の修理/改造/工作]

タワー型の扇風機を買ったんですけど、弱モードでも結構 風が強くて、うるさい。
まぁ、解ってて買ったんですけどね。
amazon のレビューを見ても、さんざん書かれていますから。
 「まず風の音。風量は3段階ですが、弱にしてもちょっと強く、風音も結構気になります。」とか、
 「欲を言えば微風モードがあればなおよし。難点は 音が大きめ。」とか、
 「弱の風が強いのとリズム風の弱でも結構な風量です。半分以下の風量が良いです。」とか、とか...。

YSR-J805.jpg


だから、もちろん微風モード(もっと弱い風)になるよう、改造するつもりで購入したんですよ。
改造パーツはこちら(電圧レギュレータ)を予定していました。

Regulator.jpg

このパーツを適当なところに組み込んで、、、と考えていたのですが、外付けでテストしてみると、確かに風量のコントロールは出来るもののモーターからハム音が発生、折角の微風モードなのに、モーターが唸っていては、とても使えません。(パルス変調してるので、モーターとの相性があるようです。ノイズの出ないモーターもあるんですけどね。)


で、仕方ないのでもっと簡単な別の方法で対処する事にしました。
これもよくやる手なんですが、扇風機に白熱電球などを直列配線するという方法。

直列だと、回路全体の抵抗値が上がる(電流値が下がる)ので確実に消費電力(運動量)が下がります。普通の抵抗器だと発熱対策が要りますが、電球だと全然大丈夫ですしね。(真空断熱されてる訳だし。実際ほとんど熱くならないし。)

そもそも、この扇風機の消費電力が最大39Wなので、40Wぐらいの電球を直列に配線してやれば、電流も電圧も半分ずつ分け合うことになるので、風量も半減する訳です。しかも、両方合わせて電気代も半減!!
先のコントローラーであれば、任意の風量にボリュームコントロール出来ますが、電球では任意の速度調整は出来ませんけどね。それでも、最近 LED と交換した中古電球が 20W〜100Wまで様々手持ちがあったので、取っ替え引っ替えして ちょうど具合の良いのを選べばいいんですよね。


この扇風機の場合、結構風量が強くてうるさい「弱モード」を、心地よい微風で、ほとんど音も気にならない「静音・微風モード」にするには、60Wの電球がベストチョイスでした!!
(ちなみに、電球のW数が大きいほど電球は暗くなり、扇風機の回転は速くなります。)


さすがに60Wの電球を内蔵させての改造はスリムタワーには無理があるので、外付けで運用する事にしました。
(以前、E17の小さな30W球を扇風機に内蔵させた経験はあるんですけどね。)
百均で売っていたアンチークな木箱に60W電球をセットすると、なかなか良い雰囲気のインテリアランプになりました。^^

60W_Lamp.jpg
手前のボックスもダイソーの物で、配線切替の SWボックスです。バイパススイッチなどを付けています。


消費電力は、実測17W(扇風機と電球の消費電力の和:弱モード:首振り時)でほぼ想定通りです。
ちなみに本来の扇風機の消費電力は、実測30W(弱)34W(中)38W(強)でした。


また、この扇風機には、リズムモードというのがあって、ランダムに風量を強弱してくれます。
もともとのリズムモードは「嵐かよ」ってほど騒々しく、風の強弱が極端なため、とても「そよ風」といえるような物ではありませんが、電球を直列にして動作させると、それはまさに「そよ風」になるんですよ!
加えて、風量に合わせて電球の明るさも変化します。アンチークなムード照明がおまけでついて来る。(笑)
amazonレビューには「ちょっとの工夫で、手放せない逸品になります。」と書きました。
本当です! お試しあれ。

Fan17W.jpg
ほとんど音が気にならないレベルなのでオーディオルームでも使用可能。エアコンよりもよほど静かです。
夜にオーディオを聴くときは真夏でもエアコンを切るので、この夏は重宝しそうです。^^




この方法はお手軽なので他でも色々活用しています。(^^)
Fan36W.jpg
寝室の常時換気用の換気扇を静音仕様に。E17の36W電球を直列配線。(ダブル換気扇の片方に使用)

40W.jpg
台所に2つある換気扇のうち一方を静音仕様にしてプログラムタイマーで自動オンオフ。40W電球を使用。



冬には、ホットカーペット(250W×2)と電気ストーブ(400W×2)を直列にして省エネ活用していました。
バイパススイッチや並列配線への切り替えスイッチなども作っておけば使い勝手が良くなりますよ。
(実は上のダイソーの箱は汎用の切替スイッチボックスになっていて、一方のスイッチがバイパス、もう一方が「並列配線←→直列配線」の切替SWになっています。色んな機器の組合せテストも出来ます。)



そもそもこの接続は、本来ヒューズが付くべきところに電球を繋いだような回路なんですね。
ヒューズの場合、機器側短絡時等には過電流が流れますが、電球だと電球の消費電流が上限(100W電球の場合で最大1A)になるため、安全装置付きの極めて安全な使い方といえるでしょう。
また、内部抵抗の大きい首振り用の小型モーターや、制御基板などは直列抵抗(電球)の影響を受けにくいため正常動作(首振り速度の低下無し、リモコンも OK )するようです。
ただ、機器によっては、安定化電源の電子制御等により、想定通りにコントロール出来ない物もあるようですし、電圧の低下で一部機能が動作しなくなるものがあるかもしれません。あくまでも自己責任でお試し下さい。




季節ものついでに赤外線ストーブを改造



上で紹介した電圧レギュレータが余ってしまったので、長らく使っていなかったハロゲンランプ式のストーブに取り付けて温度コントローラーにする事としました。

15年程前、出始めの頃のハロゲンランプ式ストーブを通販で買った物なんですが、色もデザインも「はぁ...」なものだったので、全然使っていませんでした。こんなの。

BANYU.jpg

オンオフSW だけで発熱のコントロールも出来ない。この手のストーブは手元足元で使う物なのに近づいて使うと熱すぎると言う訳で、コントローラーが付けば便利じゃないか。ですよね。
で、デザインも気に入ってなかったので、分解ついでに大改造する事にしました!!

Stove-4.jpg
コンパクト三脚と minetteの雲台を本体にして、首の角度も自由自在! 取手は百均のタオル掛を加工。

Stove-1.jpg

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温度コントローラーやスイッチは剥き出しのままですが、

Stove-5.jpg
安全性確保のために、転倒時の電源切断SW は三脚の中肉をえぐって内蔵させています!

Stove-3.jpg
パラボラアンテナ風の外観で、ちょっとスマートにカワイくなったでしょ。(^^)




ついでなので、弊社の宣伝も、、、



当ブログでは、個人デザイン事務所の色んな側面をご覧頂くと言う趣旨で、主に私の趣味事を紹介していますが、工作モノついでに、たまには仕事に係る物も紹介させて頂きますね。

この4月に発売されたばかりの新製品です。

VELOS_Hanger.jpg
各種ステーショナリーや金属製マグネットハンガーでお馴染みの VELOS 様の新商品「ロックハンガー」。
同社のマグネットハンガーは、発売開始以来、金属製の質実剛健イメージがウリでしたが、より多様なニーズに応えて行くため、樹脂製品でもシンプルデザインを継承しつつ、且つオリジナリティある商品開発をしていきたいとの事で開発に参加させて頂きました。
ロックハンガーでは、更に「カラビナフック」機能を持たせ、掛けはずれのない安心感をプラスしています。
ちなみに、カラビナは取り外し可能で、外せば通常のマグネットハンガーとして使用出来ます。

アスペクトデザインでは、組立て構造の提案から各ピースの設計、カラビナフックの開閉仕様の変更など、様々なアイデアを提案しました。 これも、普段の趣味による鍛錬の賜物かな。なんて思っております。(笑)









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