お気に入りのデザインモノたち--3(カメラなど) [お気に入りのデザインモノたち]
お気に入りのデザインモノたち【その3】です。 →→【その1】【その2】(画像追加しました)
前回も書きましたが、「お気に入りのデザインモノたちと、毎日、何年も過ごしてきたことで、私のデザインに 示唆や影響を与え続けてくれた、いわばデザインの師匠たち。」です。
今回は、少し、メカっぽいものをご紹介。
■OLYMPUS OM1, KonicaMinolta α7 Digital
左は、デザイナーを目指し始めた高校3年当時購入のOM1。右は、2年前に購入したα7 Digtal。
両者には、ちょうど30年の隔たりがあります。OM1は、バイト代をつぎ込み、レンズ7本、ボディ3台、モータードライブなどのシステムを揃え、ほんの2年前まで現役で使用してきました。
端整なOM1に対し、背面まで、ボタンびっしりのメカメカしい α7 Digital。どちらのカメラも、CanonやNikonに比べブランド力が弱い分、デザインや商品特性は個性的で愛着度合いは高いです。カメラサイズは写真のように違いますが、どちらも良く手になじむ秀逸なデザインです。
■KYOCERA Finemovie 8
あまり知られていないマイナーなビデオです。中身は日立製。当時、8mmビデオと言えばSONYでしたが、スペック的にはこちらの方が高性能だったと記憶しています。1986年購入、約10年間活用しました。プロ仕様ではありませんが、マニュアル撮影も可能な、しっかりした設計の本格派。好感のもてるプロダクトデザインです。
現在も完動品ですが、バッテリーが手に入らなくなったためお蔵入りしています。
■canon LX-1
デザインオフィス開設のころ(1991年)レンズ交換式のビデオカメラシステムとして話題になったもので、その年のグッドデザイン部門大賞を受賞していたと思います。一眼レフカメラ感覚のグリップをビデオカメラに統合したデザインが今も斬新。システム一式を揃えると約100万円というプロ仕様商品で、当時とても手に入れることができず、後にオークションで完動品フルセットのシステムを1/10ほどの価格で入手しました。
■SONY ED-Cam
ビデオカメラをもう一台。ベータビデオ所有者の私としてはぜひ欲しかったビデオカメラですが、やはり当時高嶺の花(本体のみで80万円)で手に入れる事が出来ず、こちらも後にオークションで入手しました。 現在LX-1と共に、オフィスの一隅を飾っています。1988年製完動品。
■SONY DESIGN ED-Bata他
ソニーデザインと言われる、精緻で端整な造形は、ちょっとマニアックで、生真面目ですね。
バブル絶頂期の頃の製品。ED-Bataをはじめ、お気に入りの3台すべてが現役で動いています。1988年〜1989年製。
■HITACHI S-VHS用リモコン VT-RMJ10
編集用に2台所有しているS-VHSビデオのリモコンです。ほとんど縦型が一般的なリモコンのデザインにあって、両手操作を前提とした横型のデザイン。シンプルで、使い易いデザインが気に入っています。1991年購入。すでにS-VHSは使わなくなりましたが....。
■YAMAHA DD-11 <デジタルドラム>
デジタルドラムの携帯版。おもちゃレベルの使い方しか出来ませんでしたが、デザインは写真のように秀逸。幾何的な組合せで、見事にデザインを成立させています。1991年購入。
■STRIDA 2.5
これ以上シンプルに美しくすることは出来ないであろうと思われる、折りたたみ自転車 STRIDA。
STRIDAとの出会いは、およそ20年前。当時原付バイクより高かったと記憶する自転車で、やはり手に入れる事が出来ず、後にオークションで入手。現在も若干デザインが変更されながら継続生産されている超ロングセラー自転車ですが、プラスチックホイールがスポークに変わるなど、オリジナルの雰囲気が薄れてきている為、あえて、旧いタイプを手に入れました。現在、初期のオリジナルSTRIDA(黒)と、モデルチェンジ直後の2.0 の3台をコレクションしています。
今回紹介したデザインモノには、当時あこがれの存在だったもので、ようやく念願かなって入手できたものなども含まれています。
カタログを集め、何度も店頭に通い、それでも思いを募らせる事しかできなかった....そんなことも、デザインの勉強になっていたのではないかと思います。
まだまだ続きます.... →【その4】
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