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緊急情報。Flash Player 11 の互換性問題。 [FLASH !]

10月4日にリリースされた、フラッシュプレーヤーの最新バージョン Flash Player 11 に、重大な互換性問題のある事が確認されましたので緊急掲載します。

Macromedia 時代の AS2スクリプトで作成された一部の .swfファイルが、表示できなかったり動かないという現象が多数確認されました。(どういう記述で引っ掛かるのかは確認中)

いずれにせよ、過去数年間、問題なく動作してきた Flashファイルの幾つかが、今回リリースされた Ver.11をインストールしたとたんに、まともに表示すら出来なくなってしまうのは事実です。(実際、当ブログで紹介している Flash もかなりの影響を受けています)

最新のサイトだけでなく、新旧様々なサイトをご覧になる方は、当分の間、Flash Player 11 への更新は、様子見された方が良いのではないかとお勧めします。

もし、Flash Player 11 を既にインストールしてしまって、元に戻したい場合は、 Uninstaller でアンインストールし、旧バージョンのプレーヤーを再インストールすれば元に戻ります。
アンインストーラ、および旧バージョン(Flash_10.3)が手元に無い方はこちらからどうぞ。


一つ前のブログで紹介した、Walker View も被害を受けてしまいました。(新技術なのに!)
iPad 風操作がウリの弊社ホームページにいたっては、ほとんどの表示が消えてしまい悲惨なもんです。
もちろん、新バージョンでも表示するように なんとか対策はしてはいきますが、、、 ADOBEよ、 もっと考えてバージョンアップせいよっ!
社会的な責任をどう考えてるんでしょ? これだけ普及した Flash は、既に社会みんなの財産なんですからね。

対HTML 5 にばかり気を取られて、Flash 同士の互換性までおざなりにしてると、
ホントに FLASH の評判落としちゃいますよ。旧Macromedia の開発陣も泣いとるぞ。




更新情報:20111006
取り急ぎ、Walker View は、ファイル作成方法を変更し対応させました。弊社ホームページに関しては、もう少し時間がかかります。


追加情報:20111007
ADOBE のカスタマーサポートに連絡しました。ADOBEからは、過去の全バージョンに対する互換性を確保して開発しているとのコメント。それ以上の事は何も言わないし、まぁ、カスタマーサポートだから、それ以上の事は言えないわけで。
とりあえず、影響を大きく受けている弊社ホームページのアドレスをお知らせしたので、恐らく症状の確認ぐらいはしてくれるとは思うのですが、きっちり対応してくれるかどうかは未知数。
だいたい、こういうバグ報告は、今までずっと無視してきた会社ですからねぇ。

このまま、ADOBEが対策しないままなら、、、
こんなままの FLASH なら、いよいよ持って、FLASH に見切りをつけないといけないかもしれない。
さらば FLASH、ということになるのか。
10年積み上げてきたノウハウを捨てて、HTML 5 にシフトすべきかどうか悩んでいるところ。
Windows 8 も FLASH から HTML 5 へのシフトを宣言したところなので、ちょうど良い頃合いかも。
いずれにせよ、負担は大きいなぁ。


追加情報:20111008
とりあえず、対応できるものはファイルを修正しましたが、対応できないものについては下記のようなメッセージを表示させるようにしました。
FP11.png
FLASH 8 形式で、バージョン判定のスクリプトを組みましたので、ご入用の方はこちらからダウンロードしてください。当ブログにリンクするようにしてありますが、自由に改変いただいて結構です。
File名:FP11_Alert.zip  *20111111 → FP11.0_Alert.zip に変更しました。



→追加情報を公開しました。:20111011



追加情報:20111025
他のサイトでも、結構不具合が出ているようです。
 → ココログ(現在は対策済みだそうです)
 → YouTube など。 他にも開いた瞬間に落ちるなどが報告されています。
 → 色々報告されています。


追加情報:20111111
とりあえずは、朗報! 11月10日にリリースされた、Flash Player 11の最新バージョン11.1.102.55 では、当ブログで報告した互換性バグが修正されました。
珍しいこともあるもんだ。クレーム対応するなんて。とりあえず今回の件だけは 目をつぶりましょうか。
それにしても、昨日発表された アップグレードポリシー変更は頂けない。


追加情報:20111111
Flash Player 11.1.102.55 で問題点が修正されたことを受け、メッセージを下記のように変更しました。
バージョン判定のスクリプトを、11.0 に限定しましたので、11.1では表示しません。
FP11.0.png
ご入用の方はこちらからダウンロードしてください。リンクは ADOBE の Flash Download サイトに変更しました。
File名:FP11.0_Alert.zip


追加情報:20120111
android版 Flash は、バージョン10にも色々問題のあることが解りましたので、上記アラートデータでは、android版最終バージョン以外の全てのバージョンに対してアップデートを促すメッセージを出すように修正しました。修正日時は20120111です。それ以前にダウンロードされた方は再度ダウンロードして下さい。
なお、android版 Flash の最終バージョンである11.1では、表示上のバグは解消されており、さらには動作速度の向上も実感出来るためお奨めです。(android版 Flash に関して
android スマートホンをお持ちの方は、Flash最終バージョンに更新されることをなにより強くお勧めします。





タグ:FreeHand Flash

Flash Player 11 の互換性問題と ADOBE という会社 [FreeHandで行こう!]

久々に、「FreeHand で行こう!」でブログします。

【FreeHandで行こう!】その52 <緊急番外編>

このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介しています。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。

現在、 番外編としてざっくばらんに話を進めています。今回は緊急番外編として話を進めます。
初めてお越しの方は、FreeHand をご理解頂くために 総集編か カテゴリーTOP もご覧頂ければ幸いです。

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前回のブログ【 FLASH ! 】で、「緊急情報。Flash Player の互換性問題」を書きました。
Flash Player 11 の互換性の酷さと言ったら とんでもないもので、当方では仕事で作成しているファイルの大半に影響を受けましたが、世間では それほど騒いでいる様子でもなく、一体どういうことだと狐につままれたようでした。

何はともあれ、Flash Player 11 で一切表示しなくなった弊社のホームページや、取引先のページ等を対策すべく、とりあえずの原因究明や対処法を模索していたのですが、とんでもないことに巻き込まれてしまったことに唖然とするしかありませんでした。

まずは Flash Player 11 の互換性問題で、どのような状態に表示されるのか、下記画像にてご確認ください。

FP11_HP.jpg

左が正常な表示、右が Flash Player 11.0 による表示。(黄色いアラートを表示させています)
テキストの一部分と、ムービークリップパーツのいくつかだけが表示され、それ以外の表示は消えています。
現在、徐々にファイルを作り直しており、フォーマット枠は表示するようになっています。
修正前のオリジナルファイルは こちらに残してありますので、 Flash Player 11.0 に更新したパソコンでご覧頂けば、上画像右側の状態で表示されます。勿論、Flash Player 10 では、正常に表示します。


当初、AS2記述など、旧いバージョンの Flash が表示できなくなったのかと焦りましたが、Flash の普及割合で言えば、まだまだ AS3に完全移行しているはずも無く、切り捨てるには早すぎる訳で。実際、テストしてみると、SWFのバージョンは、2でも、3でも問題なく動作しました。上記コンテンツの SWFバージョンは 6ですから、全く問題ないはずです。

では、何が引っ掛かっているのか?

複雑で大きなファイルは、想定外の様々な影響を受ける可能性がありますから、出来るだけシンプルなファイルを作成してテストしてみました。その一部が下の画像です。(四角形を一つ描いただけのもの)

FP10_FP11.jpg

他にも、手持ちの Flash形式を書き出せるソフト全てで調べてみました。
なんと、表示できなかったのは、FreeHand からパブリッシュしたものだけではないですか!!
しかも、四角を一つ描画しただけの、これ以上無いシンプルなファイルなのに表示できない???

FreeHand みたいな旧いソフトを使っているからだと言う声も聞こえてきそうですが、待ってください。
まず、FreeHand は、Flash 完全ネイティブなソフトなのです。
なにせ、FLASH が開発される前の、Shock Wave Freehand(SWFの由来)という Flash の前身となる技術は FreeHand から派生したもので、開発グループも同一。特に FreeHand MX は、Flash MX をプログラム内に内包している程の、正真正銘の正統 SWF 生成ソフトなのです。
(同時代のソフト Illustrator CS は、SWF 4 をパブリッシュしますが、FreeHand MX は当時の最新バージョン SWF 6 をパブリッシュします。)
勿論、今まで一度たりとも表示に関するトラブルなど起こったことはありませんでした。

それが、他社製品で作成したSWFでも表示できるのに、なぜ FreeHand の正統 SWF が、急に表示できなくなってしまったのでしょう?


ここからは、推測での話になることをご了承ください。


その理由は、ADOBE の、悪意ある意図的なものと考えざるを得ません。

ご存知ない方も多いと思いますが、現在、FreeHand の世界的なユーザーグループ(Free FreeHand)は、ADOBE を相手取って訴訟を起こしています。詳しくはこちらをご覧下さい。

概略だけを言えば、ADOBE による FreeHand 買収は独禁法に違反し、企業活動にも非倫理的な面が随所に見られることを是正するという争点で訴訟を起こしており、最終的には、開発が強制終了させられた FreeHand の権利を取り戻し、開発を再開させようと言うものです。

今回の Flash Player 11 の仕様の中身には、明らかに FreeHand がパブリッシュしたファイルを見分けて、それを表示させないためのプログラムが組み込まれているような挙動を示します。(もし、それが偶然に生じたバグだというならば、ADOBE は早急に修正対応しなければなりません)

昔、FreeHand と Illustrator がシェアでしのぎを削っていた頃、同時に立ち上げると、FreeHand のクリップデータを Illustrator が消しに掛かるという暴挙を働いていましたが、それと同じような姑息なやり方だと私は感じています。

ADOBE という会社は、あまりに利己的で、自分にとって都合の悪いことに対しては、姑息な手を使ってきますね。今回の訴訟でも、わざと時間稼ぎをしてきた上で時効を主張していること等も、そのような考え方の現れです。
わざと時間稼ぎ:当初 FreeHand の開発は継続するとアナウンスしておきながら、3年経ってからの突然の開発中止宣言。ユーザーは待ちぼうけを食わされた格好で、ユーザーグループが訴訟を起こすと、ADOBE は 既に時効だと主張しました。詳しくは、左にある外部リンク集の翻訳をお読みください)
追記:ADOBEの主張は却下され、審理に入ることが決定しました。(20120115)

訴訟の報復手段として、意図的に今回のようなプログラム仕様としたのならば、ADOBE という会社は ソフトウエア開発会社としての資質・存在意義さえも問われる、最低最悪な会社と言わざるを得ません。


今回の現象に関しては、すでに Free FreeHand に報告し、問題点を確認してもらいました。
FreeHand だけを対象にした処置であるならば、社会的な影響も最小限で、こっそり隠れてイジメをしているような気分なのでしょうか。
裁判によって、他にも多々ある ADOBE の悪行が白日の下に晒され、公正に世直しされていくことを願います。



→【 FreeHandで行こう!】その53 <番外編:私が FreeHand にこだわり続ける理由>をアップしました。




追記:20111025
まぁ、他にも 不安定とか、落ちるとか色々出てるようです。ADOBE は、FLASHの評判を落としたいのか?
→ 色々報告されてますね。


追記:20111110
やりよったな、ADOBE。「ADOBE という会社」で言うと、今日の発表は本性を露骨に現してますね。
アップグレードポリシーの変更」では、今後は一つ飛ばしのアップグレードは認めないということです。
毎回アップグレード料金を払うか、さもなければ正規版を買い直すか、はたまた毎年6万円のサブスクリプション契約料金を払い続けろっていうことのようです。
殿様商売丸出し。 ますますこの業界は ADOBE にやられ放題という状態ですね。


追記:20111111
とりあえずは、朗報! 11月10日にリリースされた、Flash Player 11の最新バージョン11.1.102.55 では、当ブログで報告したFreeHand からパブリッシュした .swf の表示に関するバグが修正されました。

たまたま偶然に生じたバグだったのか、イジメが表面化してしまったため裁判に不利になるのを恐れて、慌てて元に戻したのか真偽のほどは解りませんが、とりあえず今回の件についてだけは目をつぶりましょうか。
それにしても、このふざけたバグに振り回された1ヶ月は、こちらはホントに悲惨だったんですよ!!!
なにせ、ほぼ表示が白紙状態になり、全ページ全滅でしたから。
またまた、アラートを作り直して、ファイルを修正していかないといけない!
 *アラート作り直しました。ご入用の方は こちらの追加情報:20111111をご覧下さい。


速報! 追記:20120115
いよいよ、世界的な FreeHand ユーザーグループが ADOBE を訴える裁判が始まります。
AdobeはFFHの集団訴訟を取り下げるよう申し立てを行いましたが、裁判所はこれを却下しました。
Adobeに対する訴訟の審理は開始されることになり、裁判所はその日程を発表しました。
スケジュールはこちらで確認できます
是非関心を持って見守ってください。詳しくは左欄「外部リンク」に翻訳があります。
FreeHand ユーザーの方は、裁判所提出書類にも参加メンバーとして登録してください!!!!


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私が FreeHand にこだわり続ける理由 [FreeHandで行こう!]

【 FreeHandで行こう!】その53 <番外編:私が FreeHand にこだわり続ける理由>

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【 FreeHand で行こう!】ブログは、どこをご覧頂いても「私が FreeHand にこだわり続ける理由」ばかりなのですが(^^)、今回は、あえて「こだわり続ける理由」というテーマで書いてみたいと思います。
この度の Flash Player 11 問題のようなことが起こると、ますます FreeHand への思いが強くなります。

今回の問題をきっかけに、とりあえず助っ人として Flash 関連ファイルの扱いで FreeHand と同程度の機能・操作性を有するアプリケーションを探し求めてみたのですが、やはり見つけることは出来ませんでした。
FreeHand が持つ FLASH 関連の特徴的な機能・操作性とは、以下のようなものです。

・.swf ファイルを、そのまま FHドキュメント内に読み込むことが出来る。
・読み込んだ .swf のアクションスクリプトは、そのまま実行可能な状態である。
・ドキュメントを .swf 形式にパブリッシュすると、読み込んだ .swf がその .swf の中で生きている。
・必要であれば、読み込ませた .swf を制御することも自在である。
・読み込ませた .swf は、外部ファイル扱いにすることも、埋め込みファイルとすることも自在である。 ・FreeHand で作った .swf を再度 FHドキュメントに読み込ませての再パブリッシュも可(何度でも)。

上記が、FreeHand の機能として実装されていた仕様です。SWFファイルが自由自在でしょ。
(詳しくはこちらもご覧下さい)

FreeHand では、.swf ファイルを、action script が生きたまま、あたかも画像ファイルのように幾つでも配置でき、新たに単独の .swf として再パブリッシュできるのです。しかも自在に制御することも可能。さらには、自身が作成した .swf を再度取り込み、より複雑に制御・加工を追加した後に再パブリッシュすることすら可能なのです。
ここまでできる アプリケーションって、FreeHand 以外にあるんでしょうか?

最新の Illustrator CS5 でも、どれ一つとしてマネすることも出来ません。
Illustrator には、.swf形式に書き出す機能はあっても、.swf ファイルを読み込む機能や、ActionScript を記述する手立てを持ち合わせていないからです。

CS5 シリーズの中には、今回、Adobe Flash Catalyst CS5 という新しいアプリケーションが生まれました。
上記 FreeHand の仕様を幾分実現してくれそうなアプリケーションでしたので、今回の Flash Player 11 問題の対策に利用してみようと色々触ってみたのですが、上記 FreeHand の仕様に追いつくほどの機能ではありませんでした。Adobe Flash Catalyst CS5 では、基本的に、読み込んだ .swf は、外部リンクとして表示させるに留まります。書き出されるファイルも多数のファイルに分けられ、再利用しにくいものになります。


他にも、FreeHand が実現している仕様に似たアプリケーションを色々探してみたのですが、見つけることは出来ませんでした。(ご存知の方がおられましたら、是非お教えください。)
肝心の本家本元 FLASH CS5 ですら、.swf ファイルを .fla ドキュメントに読み込ませると action script が消えてしまう始末なんですから!(読み込ませ用の asファイルを別に作っておく必要がありますね)


嗚呼! 8年も前に、FreeHand が実現していた素晴らしい機能の数々が、ADOBE によって買収されてからは、進化するどころか、退化させられるように闇に葬られてしまうのでしょうか。

私が FreeHand にこだわり続ける理由の一つ(勿論、他にも山ほどありますが)としてあるのが、上記のような FLASH 関連機能を FreeHand が 8年も前に実装していて、しかも、同様の機能を有するソフトが、未だに現れていないことが挙げられます。

これは、実に多くの人に勧められる、また 是非とも知って欲しい 大変有用な機能(一度でも使えば、その素晴らしさが解ります!)ですし、実際、私は多くの仕事で活用してきた機能ですが、互換性問題という重大なバグを持った Flash Player 11 がこのまま修正されずに普及すれば、封印しなければならない手法となってしまいました。

何度も書きましたが、当時の FreeHand 開発チームは FLASH 開発チームと同一部隊であったため、最新・最高のネイティブ FLASH 技術が FreeHand に搭載されているのです。ADOBE に移って、FLASH の基幹部分が AS3に書き換えられてからというもの、もはや当時の FreeHand の機能に迫るアプリケーションは作ることすら出来なくなってしまったんでしょうか???

ADOBE に、.swf ファイルを自在にハンドリングできる FreeHand のような機能を持ったアプリケーションを作る能力が無いのなら、もはや FLASH の可能性・将来は明るいものではありません。
実際、ADOBE 独占になってから、いい話がありましたか? セキュリティの脆弱性問題や、バッテリー消費の増大、1社独占による FLASHフォーマット継続性への懸念など、コケにされっぱなしでしょう。
のどから手が出るほど FLASH が欲しくて Macromedia を買収した結果、どんどん評判を落として行くことになった FLASH が不憫でなりませんねぇ。



ちなみに、Flash Player 11 の互換性問題で表示しなくなっていた弊社のホームページは、サードパーティが出している Flash デコンパイルソフトを購入して .fla ファイルを新たに生成し直し、手直しを加えてなんとか対策できました。よほど ADOBE 製品よりも、サードパーティー製の Flash デコンパイラー(Flash Decompiler Trillix)の方が良く出来ていると感心してしまったことを付け加えておきます。




→ その54 <番外編:FreeHand ユーザーのこだわり> アップしました。
← 一つ前の記事:【FreeHandで行こう!】その52 <緊急番外編> はこちら。




追記:20111111
とりあえずは、朗報! 11月10日にリリースされた、Flash Player 11の最新バージョン11.1.102.55 では、当ブログで報告していた重大な互換性バグが修正されました。
珍しいこともあるもんだ。クレーム対応するなんて。とりあえず今回の件だけは 目をつぶりましょうか。

それを受けて、、、
→ その55 <Flash作成、まだまだ FreeHandで行けるっ!> アップしました。
   「数分で作成出来る FreeHand からの Flash アニメーション作成方法」を公開しています。




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FreeHand ユーザーのこだわり [FreeHandで行こう!]

【 FreeHandで行こう!】その54 <番外編:FreeHand ユーザーのこだわり>

このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介しています。
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前回のブログで、「私が FreeHand にこだわり続ける理由」というのを書きました。
ADOBE に買収され、開発が止められて既に8年が経過し、若い方の中には、FreeHand の存在すら知らない人も多くなってきている訳ですが、せめて、このブログからだけでも、引き続き FreeHand の素晴らしさをアピールしていきたいと考えているところです。

8年に渡って進化が停まっていてもなお、最新の Illustrator CS5 よりも優れた部分が多く、それどころか買収後に発売された Illustrator CS3、CS4、CS5 に追加されたほとんどの新機能が、FreeHand からそのまま移植されたものという事実も含めて、もっと多くの人に知っておいてほしいのです。

そして, FreeHand は、まだまだ死に絶えた訳では有りません。
今なお,世界中で何万という FreeHand ユーザーが Illustrator を拒否し続け、こだわって使い続けているのも事実ですし、世界的な FreeHand ユーザーグループでは、FreeHand の開発権利を取り戻すべく、ADOBE を相手に訴訟を起こしている真っ最中でもあるからです。
(訴訟については、左のメニュー:外部リンク集 を参照ください)


私は、過去50回以上に渡って FreeHand の優位性を取り上げて書いてきましたが、全てご覧頂くのは大変ですので、改めて FreeHand へのこだわりを端的に紹介したいと思います。(機能面を包括的にご覧頂くためには、総集編続総集編をご覧下さいね)
今回は、私以外の方の FreeHand へのこだわり話を中心にご紹介したいと考えています。

先ずは、FreeHand 7 のマニュアル冒頭に紹介されていたアメリカ人ユーザーの文章をご案内しましょう。
(翻訳文章の一部をそのまま掲載します)


別名は「使えるソフトウエア」
「この惑星で、最も優秀なドロー&ページレイアウトプログラム」略して「FreeHand」。

このプログラムの優秀性を物語る、ちょっとしたポイントを指摘してみましょう。
あまりに些細なので気付かないし、しかし言われてみればその通りと言ったポイントです。
FreeHand の開発や製品設計を担当したチームが、他のソフトウエアの開発チームとどう違うかは、このポイントだけでも十分に実証され、FreeHand の使い勝手の良さも、これが理由と納得いただけることでしょう。

FreeHand の、素直で洗練された使い心地はどこから生まれるのか? 大きな理由として、操作方法がプログラムの方法論に縛られていない点を挙げることが出来ます。
他のグラフィックプログラムでは、操作方法は常に非常に限定的で、「この操作を行うには、このモードに切り替える」といった規則が山のようにあります。 モードって何かって? 例えば、ブレンドを作成するには、パス内の特定のポイントをクリックする必要があるというように、ある作業を行うために、特定の順序で特定のステップを実行する必要があることを示すのがこのモードという言葉です。
オブジェクトを選択するために、「いつ」決まったポインタツールを選ぶかということであり、次の操作を行うために、どういった約束事に従わないといけないかということです。
他のグラフィックプログラムと比べて、FreeHand は圧倒的にモードの少ないソフトウエアです。

オブジェクト選択ツールを使ってテキストを編集しようとするとどうなるかテストしてみましょう。
FreeHand 以外のプログラムで、オブジェクトを選択するためのツールを選んでください。ほとんどの場合は、FreeHand と同じようなポインタツールです。テキストをダブルクリックしてみましょう。何も実行されないプログラムもあれば、操作が間違っていることを示すアラートが表示されるプログラムもあるでしょう。
ところが、FreeHand のポインタツールでテキストをダブルクリックすると、ツールが自動的にテキストツールに切り替わり、テキストが選択されます。私たちユーザーにとってどちらが便利かは一目瞭然です。(Illustrator の最近のバージョンでは、FreeHand 同様に編集作業が出来るようになっています。)

FreeHand の開発者たちは、プログラムを使う私たちがどのような作業をするのか、どのような操作を試みるのかを予想しているようです。さらに、どのようなツールを使うか、そして、ほとんどの場合ポインタツールを使っているであろうことも(正しく)想定されています。
こうした観察が行われているために、画面を頻繁に走りまわってツールを持ち替える手間を節約することが出来るのです。

次のような点にも注目してください。

テキストをオブジェクトとして選択するには、ベースラインなどテキスト内の特定の位置をクリックする必要があるでしょうか?(注:当時のIllustrator バージョンでは、ベースライン付近を注意深くクリックしないと選択出来なかった) テキストブロック内の任意の位置のクリックで選択できれば当然楽です。テキストブロックをクリックした時、ユーザーの目的のほとんどは、テキストブロックの選択であることを FreeHand の開発者はここでも正しく予想しています。他のグラフィックプログラムでは、ブロック内の、特定の位置をクリックしなければなりません。何故そんな不自由を耐えなければならないのでしょうか?

FreeHand では、オブジェクトを選択した状態でページの表示倍率を変えると、画面はそのオブジェクトを中心に表示されます。オブジェクトの選択は、そのオブジェクトを次に操作する意志を含みます。表示の中心位置の切替えは、こうしたユーザーの気持ちを考えた心配りと考えられます。他のほとんどのプログラムでは、単純に倍率だけが変更され、選択オブジェクトが画面の外に追いやられるというようなことが平然と行われます。

表示コマンドに対応するキーボードショートカットは、使用頻度も高いだけに、片手だけで実行出来なければなりません。FreeHand では、左手の指使いだけで操作出来るショートカットが割り当てられていますが、多くのグラフィックプログラムでは、マウスから手を離し、両手で操作する必要のあるテンキー「0」が割り当てられていることが多いのには驚かされます。

オブジェクトを他のレイヤーに移動したり、複数のレイヤーにバラバラに配置されているオブジェクトを1つのレイヤーにまとめる操作はどうでしょう? この2つの操作の頻度は、レイヤーを使った処理では非常に高くなります。FreeHand では、オブジェクトを選択してレイヤーをクリックするだけでオブジェクトにレイヤーを指定出来ます。複数のオブジェクトでも勿論同じです。
ところが、他のプログラムではそうはいきません。オブジェクトにレイヤーを指定するという操作は、より複雑なものとなります。プログラムによっては、別々のレイヤーに配置されているオブジェクト群のレイヤーをまとめて変更出来ないものもあります。このようなオブジェクトでは、一つずつ選択しては他のレイヤーに移動しなければなりません。

グラフィックスタイルや段落スタイルは、どのように作成するのでしょうか? DTPでは、この機能の充実が作業時間節約の重要な鍵となります。ここでも、FreeHand の高い操作性は際立っています。
目的の書式情報を持ったオブジェクトを選択し、スタイルパネルにドラッグするだけです。スタイルの適用も、オブジェクトを選択してからスタイルをクリックするだけで適用されます。スタイルの設定や適用をこれだけスピーディに実行出来る製品はほとんどありません。それどころか、グラフィックや段落スタイルという概念を全く持たないプログラムさえ存在するのです。

テキストブロックの幅をドラッグ操作だけで変更出来ますか? テキストレイアウトで最も一般的な操作だからこそ、テキストの幅の変更は簡単であるべきです。そして、FreeHand では勿論簡単です。テキストブロックの角に表示されているハンドルをドラッグするだけで、幅も高さも字間も行間も自由に変更出来ます。Shift キーや Option キーを併用して、テキストブロックを自在にコントロール出来ます。これほどの操作性を提供するプログラムは、他にありません。

ここに挙げたのは、FreeHand と他の競合製品との相違点の一例に過ぎません。それぞれ些細なものばかりですが、1日に何十回、何百回、何千回と実行する操作と考えると笑ってはいられません。クリック、ドラッグ、キー操作など、全てを合わせると膨大な時間の節約になり、抜け毛も減り、仕事時間も減り、ゆったりとリラックスして人生を楽しむことだって出来るはずです。

FreeHand の競合製品の開発者や設計者たちのレベルを問うつもりはありません。彼らが同じ発想でユーザーを観察し、しかし別の結論に達したとも私は思いません。プログラムを設計する時に、多分彼らはユーザーの動作を真剣に観察しようとはしなかった。ユーザーの立場に立った発想をしなかっただけのことなのです。マシンの前にかじりつき、秒単位で締切を気にしながら作業する私たちユーザーのことを。

Macromedia の FreeHand チームは、こうした状況で仕事をするユーザーのことを思い、その立場に立って試行錯誤を繰り返してくれたのだと私は信じています。そうでなければ、これほど気の利いたアプリケーションは誕生しない。
キーストロークの回数、マウス操作の回数、特定の処理をするまでの操作の数を減らすように努力を重ね、同じ処理をいくつもの操作から実行出来るように工夫を凝らしたことでしょう。プログラムに縛られた、たった一つの方法ではなく、それぞれのユーザーが自分に一番適した方法を選択し、自分だけのアイデアに取り組むことが出来るように。

望む通りに仕事をする自由。私見ではありますが、このような小さな努力の積み重ねによって、私たちはこんなにも幸せな環境を手にしているのです。

私は特定の会社や製品の宣伝カーになるつもりはありませんし、ここで述べたことは全て個人的な意見に過ぎません。但し、自分がこのプログラムを使って仕事をすることが好きだということだけは、正直に白状しておきましょう。
FreeHand が目の前の画面に表示される時、私は仕事というより、何か楽しい遊びをはじめるような気分になります。FreeHand での体験を、皆様が同じように楽しまれることを心から願ってやみません。

Olav Martin Kvern  

Seattle, 1996  


FreeHand ユーザーの気持ちを、見事に語ってくれている文章だと思います。
え? ピンと来ない? それは、あなた、競合製品しか使ったことがないからでしょう。グラフィックソフトはこんなもの、という Illustrator の基準に甘んじては無いですか?

ネットの書き込みで読んだことがありますが、Illustrator というソフトは、使ってワクワクする類いのソフトではなくて、DTP業界の標準ソフトだから、皆が使っているから使うものなんだ。...とは或る Illustrator ユーザーさんの弁。こんな風に言われるソフトも不幸ですが、そんな気持ちで使うしかないユーザーもかわいそうですよね。
まぁ、皆が皆そう考えているとは思いませんが、当たらずとも遠からず。上記のように、あまりユーザーのことを考えて設計されたソフトのようには見えないですからね。

その点 FreeHand には、最後の方に書いてあるように、FreeHand を使うこと自体に幸福感を感じることが出来るという、道具としての高い完成度と魅力が備わっていると私は確信しています。

ちなみに、上記の文章は、Illustrator 6、FreeHand 5.5 の時代に書かれたもののようです。
その後、競合製品も相当仕様変更が成されて、FreeHand の操作性に近づいてきた部分があるため、改善されている部分も多数あるかとは思いますが。(ブレンドのくだりや、ポインタでのテキストダブルクリックのくだりなどが AI8 あたりで改善されたようでした。上記には無いですが、重なりオブジェクトの選択仕様なども CS5 になって FreeHand 風に近づいてきています。)


それでも、最近の話として、momo 様は以下のように書かれています。
momo様は、いつも 当ブログにコメントを寄せてくださる FreeHand ユーザーさんです。
仕事場の環境を Illustrator に変更する方向で、FreeHand から Illustrator へのスイッチを試み、最新版の Illustrator と真剣に向かい合って、以下のような結論を出されました。


私の仕事はひらたく言うと図面描きです。

と言ってもデザイナーという感じでは全然なく、かと言って設計図を引いているわけでもなく、ちょっと特殊な分野になるのですが、テクニカル・イラストレーターというのが近いかもしれません。

図面を描くにあたって、ずっとMacromedia社のFreeHandというソフトを使ってきました。

けれど。
競合製品であるIllustratorを持つAdobe社に買収されてしまったことにより、開発は2003年のMXa(バージョン11.01)を最後に開発がストップされました。

ずっとこのソフトを使っていきたかったけれど。

OSの対応を考えると、乗り換えも視野に入れなくてはならず、職場では一部試験的にIllustratorを取り入れました。
競合製品とはいえ、FreeHandに比べ、圧倒的なシェアを誇っていた、Adobe社のIllustrator。
操作に慣れさえすれば、きっとスムーズに移行できるだろう…と思っていたのですが、
それは大きな間違いでした(´-ω-`)

Illustratorを使ってみての、率直な感想。

「…これって、ほんとに天下のIllustratorなの?」

あまりの操作性のわるさに呆然。愕然。
そして、当惑。

でも。きっとこれも。基礎を押さえていないから、こんなふうに感じるんだろう。
そう考えて、習得に努めてはみたけれど。
当惑ははっきり憤りに変わっただけでした(´-ω-`)

手になじんだ道具のように。私の手と、描くことのあいだを限りなく近づけてくれていたFreeHand。

直感的な操作が可能だったFreeHandに対して、Illustratorは、ひたすら細かく定義され細分化された操作を「学ぶ」ことが前提とされ、ソフトが描き手に寄り添うのではなく、
「まずソフトありき」で、描き手がソフトの機能にあわせて描き方を限定される感じです。

同じ図面を描いたとしても。ものによっては、FreeHandで描く何倍もの時間がかかります。
これは「慣れ」の問題ではなく、そもそものソフトのコンセプトや構造の違いからきていると思います。

プロだからこそ、そういった複雑・煩瑣な操作を覚え、使いこなすべき、という意見もあるようです。

でも、私はプロだからこそ、評価されるべきはどのような複雑な過程をへて図面が描かれたか、ということではなく、描かれた図面そのものであるべきだと思っています。

同じ図面を描くのに、高いソフトを購入し、PCのスペックをあげ、わざわざ時間をたくさんかけて描かなくてはならない必要性は見いだせません。

Illustrator は FreeHand にはない さまざまな機能、効果もあるすばらしいソフトです。
でも、私の仕事の分野にはその膨大な機能や効果のほとんどは必要ではありません。
少なくとも操作性のよさという点で、残念ながら現在の Illustrator には十全に FreeHand の機能が取り入れられていません。


さいわい Windows の場合、XP、Vista のみならず、7 でもほとんど大きな支障なく FreeHand が使えることが根強いユーザーによって報告されています。
結局今後の方針としては、とにかく使える限り、最大限に長く、FreeHand を使い続けていこう!ということになりました。


momo様、勝手に引用させて頂きました。改行点などを勝手に操作させて頂いたことお許しください。
オリジナルのブログはこちらでご覧になれます。

momo様は、職場では図面中心だそうですが、プライベートの習作では、素晴らしいイラストを沢山描かれています。是非、こちらもご覧下さい。

勿論、Illustrator を使って描いても、プロのイラストレーター裸足の腕前です。
下のイラストは momo様が作成されたもので、上下段とも、左:FreeHand 右:Illustrator 。
どちらも使いこなされているのがよく解りますね。

momo_FreeHand.jpegmomo_Illustrator.jpeg
momo_FreeHand.jpegmomo_Illustrator_.jpeg

両方のソフトを、このレベルで使いこなせる momo様をして、Illustrator は、「ソフトが描き手に寄り添うのではなく、「まずソフトありき」で、描き手がソフトの機能にあわせて描き方を限定される感じです。」の感想は、先の Olav Martin Kvern 氏が挙げた数々の例を1言で語ってくれていますね。

まさしく、この部分が、機能的に大分近づいて来てはいても Illustrator と FreeHand が決定的に違う「プログラム開発魂の、志の高さの差」の部分だと思うのです。
プログラマが、どれだけユーザーの立場に立って開発してきたのか。
両方使えば、すぐに解ることです。Illustrator しか知らない方は、だまされたと思って、一度 FreeHand を使ってみられることをお勧めします。

この素晴らしいソフトを知らないまま人生を終わらせては、もったいないですよ〜!  ということで。(^^)


他にも、多くの FreeHand ユーザー様から、沢山のコメントを寄せて頂きました。


現在は出版の仕事とは到底無縁な、医療事務の仕事をしております。
過去は塾講師で理科・数学を教えていました。

FreeHand と出会ったきっかけは、授業のテキストやプリントを作る際、Word や花子、DRAW といったソフトで作図を含めたや DTP的な物を作成するのに、素人なりに限界を感じたからです。(Windowsを使っています)
最初の出会いのとき、Illustrator V6 と FreeHand を比較していました。どこがどう比較の対象になったのか忘れましたが、ズブの素人から見て、非常に魅力を感じたソフトでした。仕事の内容からして、ページものが単体で、しかも当時としてはわかり易くできるのに魅力を感じたと思います。
その後、仕事にプライベートに大活躍をしました。理科は短時間で図を多用した印刷物ができますし、数学はLaTex でできる整然とした数式と FreeHand でできるグラフや図形を組み合わせてインパクトのあるプリントができました。
転職して今になっても、院内ポスターやちょっとした配布物、自他の仕事、お遊び用名刺作成などの作成に重宝しております。

先の買収事件により、バージョンアップがもうなされないことにはショックを受けました。しかし、細かい所で直して欲しい部分はあるものの、十分すぎる能力は未だ廃れることを知らないと思っています。

最近は仕事のスタイルが変化しており(チームリーダになってしまったため)、文章の多い物を作る機会が増えてしまいました。InDesign の導入も考えましたが、Illustrator を使わなきゃ連携とりにくいだろうし、それに伴い出費も習得する時間もかさむという判断から、体裁の美しさを得られるエディカラーを選択し利用してます。
当然ながら作画は不得意なソフトですから、FreeHand と協力体制で作成しております。トリセツみたいなレジュメを比較的短時間で作れて、楽しいですね。
(Word や一太郎のみで作成しようものなら、何倍時間かかることやら…)

FreeHand はズブの素人が扱うことを前提に作られたものではないと思いますが、やはり”直感で作業”できるところが良いところの1つでしょうね。

まだまだ自分の指先の一部として活躍してもらうことでしょう。

chobawo 様ありがとうございます。
きちんと、両方比較して FreeHand を選ばれたのは正しい選択だったと思うのですが、まさか ADOBE に2度も買収されて、開発が止められてしまうとは考えませんでしたもんねぇ。
良いものの方が生き延びるとは限らないんですよねぇ、世の中は。


最近、貴兄のブログを知り多いに役立てさせていただいてます。
FreeHand 7 からで看板原稿作成に使っています。現11.01。
お客様の持ち込みデータもあるためCSもありますが、つくるのはもっぱらFreeHandです。
今後も楽しみにしています。

樋口様、その節はコメントありがとうございました。
FreeHand がいつか復活する日まで、MXで頑張って行きましょう!


FreeHandの記事全て、一気に読ませていただきました。
これだけ詳しく判り易く、内容の濃いFreeHandの記事を読んだのはずいぶん久しぶりです。
FreeHandユーザーとして、とても心強い内容で、嬉しい限りです。
今後も参考にさせていただきます。新シリーズも期待しています。

Rabis Tok の Q様、その節は、貴重な情報をありがとうございました。
MAC/SnowLeopard 環境での FreeHand は、Q様の情報なくしては使えないところでした。
いけるところまで、SnowLeopard で頑張ります!


他にも、たくさんの励ましのコメントや質問なども頂きました。ありがとうございました。 m(_ _)m



また、嬉しいことには、Illustrator ユーザーさんからも以下のようなコメントを頂きました。
デザイン関連の仕事をしています。
Illustratorでパースグリッドを描こうと試行錯誤して、あれこれ調べているうちに、
どうやらFreeHandでは普通に搭載されていた機能だということを知りました。
こちらのサイトでFreeHandがこれほど高機能のものだったのかと驚愕しています。
本当に使わなかったらもったいないですね!
私自身はAdobe製品の中でもIllustratorには不満ばかりだったのでこれから少しずつFreeHandを使ってみようと思います。

gabriel さま、FreeHand にようこそ。是非モノにしてくださいね。

上記 gabriel さまのように、最近 当ブログをご覧頂いて FreeHand を使い始めたという、新しいユーザーさんも、ポツポツといらっしゃるようです。嬉しい限りです!
特に、ashakura 様のブログでは、楽しく、解り易く紹介してくださっています。是非ご覧下さい。


最後に、FreeHand 作家で知られる 三河一郎さんのページ(ベジェマニアックス)をご紹介させて頂きます。
三河さんは、FreeHand のマニュアル本も執筆されたことの有る、根っからの FreeHand ユーザーです。
10年ほど前に、東京で一度お逢いした事がありますが、それ以来、素敵な年賀状(勿論、FreeHand で描いたイラスト)を頂いております。いつもありがとうございます。
最近は、ネイチャーもののイラストが主体となったため、Freehand でベジェを作成し、PhotoShop で仕上げているとのことです。素晴らしいギャラリーをご堪能ください。



今回は、過去にご連絡を頂いた方のコメントなどを掲載させて頂きました。
特に改めて了解は取っておりませんので、コメントの再掲載に差し支えがあればご一報ください。何卒よろしくお願い申し上げます。


FreeHand。今なお輝きを失わない、本物のグラフィックソフト。

ただ、開発を中止されて既に8年が経過し、特に MAC環境では最新のOS Lion が Rosatta 非対応となり、さらには Flash Player 11 問題などで、崖っぷちに立たされています。
海外では、ADOBE を相手取った訴訟がいよいよ佳境に入って行きますが、日本でも FreeHand の火を灯し続けていけるよう、皆様の協力を仰ぎたいと思います。
どうぞ、どんなことでも結構ですので、 FreeHand 関連の情報提供や、ユーザー同士の結束を強める動きに協力して頂ければと思います。


まだまだ、まだまだ、FreeHand で行きましょう!



← 一つ前の記事:【FreeHandで行こう!】その53 <私が FreeHand にこだわり続ける理由> はこちら。
→ 【FreeHandで行こう!】その55 <Flash作成、まだまだ FreeHandで行けるっ!> アップしました。



以前から コメント投稿出来ないというご連絡をよく頂いておりました。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
コメント欄の設定が変更可能でしたので変更してみました。少しはエラーが減ると思います。
よろしくお願い申し上げます。



追記:20111111
とりあえずは、朗報! 11月10日にリリースされた、Flash Player 11の最新バージョン11.1.102.55 では、当ブログで報告していた重大な互換性バグが修正されました。
珍しいこともあるもんだ。クレーム対応するなんて。とりあえず今回の件だけは 目をつぶりましょうか。
それにしても、昨日発表された アップグレードポリシー変更は頂けない。



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