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あっぱれ! FreeHand <複数ページPDFの読込み> [FreeHandで行こう!]

FreeHandで行こう!(番外編)その44 <あっぱれ! FreeHand> です。

このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介しています。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。

今回からは 番外編です。ざっくばらんにお話を進めて行きたいと思います。
初めてお越しの方は、総集編か カテゴリーTOPからご覧になられるのをお薦めします。

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画像が表示されない等、表示がおかしい場合はこちらから再読み込みして下さい。

また、巻末に FreeHand に関する【緊急情報】があります。是非ご一読ください。


***

下の画像、何だか解りますか?

PDF_FreeHand.jpg

A4サイズ 201ページのPDFファイル(Apple Keynote のユーザーマニュアル)を、FreeHand MX で開いた図です。(使用マシン:Power Macintosh G5 QuadCore 2.5GHz OS10.4.11 RAM_4.5GB)

■PDFから FreeHand への読み込み(変換)に要した時間:38秒
■201ページ全体表示の再描画所要時間:約2秒
■1ページ目から、201ページ目まで順番にページ繰り表示するのに要する時間:30秒以内
 (キーボードショートカットで、1ページずつめくりました。これ以上速く指を動かすことは出来ません!)
ちなみに、ネイティブリーダーである Acrobat 6 での所要時間は1分20秒でした。(→キー押しっぱなしで)


なんとも、あっぱれ! な結果だと思いませんか !?


■まず、複数ページのPDFを、全ページ一気に読み込めるのが あっぱれ!(1)
■200ページものページ編集が、全くストレス無しに可能なところが あっぱれ!
 (もちろん、ネイティブファイルではないので100%レイアウトを維持している訳ではないですが、
  TEXTのまま開いてくれるため、十分再編集できるのです。画像や図版もそのまま使用できます。)
 (1:巻末に、読み込み方法を解説します)


これは、FreeHand の実力の、ほんの一端です。
当ブログシリーズ「 FreeHand で行こう!」では、FreeHand の優位性を訴えてきました。
公正にご覧頂ける方には、どのバックナンバーをご覧頂いても、FreeHand の実力を再認識いただけると思うのですが、どうしても先入観で Illustrator の方が出来が良いに決まっている と理解しようともせず頭ごなしにFreeHand を否定なさる吾人も まだまだ多くおられますので、今回はこのような例を引き合いに出してみました。 どうです? Illustrator では 逆立ちしても出来ないでしょう?

ちなみに、Illustrator は、CS4 になって FreeHand 仕様のマルチページドキュメントに対応しましたが、たいして使えたものではありませんし、PDFの読み込みに関しても、ページを指定して、1ページだけしか読み込めません。
たいして使えない理由:動作速度が遅すぎる、保存に時間がかかりすぎる、マスターページ機能も無い等)


追記:MAC Pro で、Illustrator CS4 と速度比較をしてみました。→こちら。
Snow Leopard なので、Illustrator CS4はネイティブ環境、FreeHand はロゼッタ(エミュレーション環境)です。さて、結果は???

追記:ついにと言うか、ようやく、Illustrator CC(2018年3月アップデート Ver22.1)で複数ページPDFの一括インポートが実現したようです! 何年かかっとんねやっ(**)



もちろん、上述のような、複数ページのPDFを読み込ませてそのまま再編集するなんて言う仕事はありませんが、かように、FreeHand のマルチページは、所要時間を見ても解る通り、本物の使える機能なのだと言うことです。

実際このマルチページ機能は、本来の使い方である ページ物のDTP制作以外にも、FLASH アニメーションのタイムライン・キーフレームとして使用できたり、リンクページに設定したりと、様々な使い方が出来るのです。(※実践方法は次回以降解説します)
だから、上述のような複数ページ PDF 読み込み機能は、ほんの一例です。お客様から頂くことの多い PowerPoint(たいてい複数ページ物)の全ページを一気に取り込むなどの際に、手軽に利用している応用技の一つです。(※実践方法は次回以降解説します)


日本国内では FreeHand を 実務の DTP で使用しているプロデザイナーは少ないと言われますが、私は、何十ページ物のカタログ制作であっても、Quark や InDesign を使わずに、 FreeHand だけで完結しています。
トラブルも無いし、何より、仕事が速い!

FreeHand は DTP では使い物にならない、そもそもそのように作られていない等という誤った認識の書き込みを見ることがありますが、全くのデタラメです。
FreeHand の開発元であった ALTSYS は、 PostScript や ACROBAT を業界標準仕様として普及させる際、 ADOBE とともに仕様策定に参画した正式メンバーであり、FreeHand は、ネイティブの PostScript アプリケーションです。更に言えば、PostScript の処理に関しても、Illustrator よりも高度な設定が可能な仕様が与えられています。(直接ポストスクリプトコードを記述することすら可能です)

たまたま、日本国内では、モリサワや Too.、キャノン販売と組んだ ADOBE がインフラを牛耳ったため、FreeHand を受け付けない出力センターが増えてしまったという経緯があります。
しかし、.eps は、業界標準の汎用ファイルであるため、(一部、Illustrator 形式と勘違いしている人がいますが)FreeHand の書き出す.eps で、DTP出力に何ら問題がある訳ではありません。
詳しくは DTP編をご覧下さい。



つい先般も、24ページ物のパンフレットを FreeHand で仕上げたところです。
その際、Illustrator CS4 にも読み込ませて色々比較してみましたが、ますます FreeHand の優位性を実感しました。
まず、Illustrator CS4 では、24ページものの フルDTP は現実的ではありません。(最新の Intel MACなら少しはマシかもしれないですけど...)
ファイルを開くのにも、保存するのにも分単位の待ち時間を要します。FreeHand なら10秒程のことなのに。一体この差はなんなんでしょう??(PDF互換保存キャンセルの設定で。互換保存すると更に時間がかかります。)
あまりに時間がかかるので、他のことをしようとブラウザを立ち上げたら、CS4は昇天してしまいました...。


結局、Illustrator で DTP する限りは、ページ単位かパーツ単位で制作したものを、Quark か InDesign と連携しながら編集作業するという従来通りの方法しか現実的では無いと再認識した次第です。
同様のことは、DTP Transit というサイトにも書かれているのを見つけました。
Illustrator 用のガイド本を書いている方のレポートのようなのですが、そのような達人を持ってしても、CS4のマルチページはいただけないということのようです。
  FreeHand を使わせてあげたいなぁ。きっとびっくりするだろうに。残念やなぁ。

まぁ、それはさておき、当番外編では 今まで書いてこなかった FreeHand を使った実践での裏技テクニック等を紹介してみたいと考えています。



まず今回は、冒頭で紹介した複数ページPDFの 一気読み込み方法についてです。

もともと FreeHand は、なんなく複数ページのPDFを読み込めました。下の画像は FreeHand 8 で、当時WEBで配信されていた SONY VAIO の PDFカタログを読み込ませてみたものです。(1998年版)
(よく当時の PDFが残っていたものです。ていうか、FreeHand セミナーというのを良くやっていたので、そのネタに使っていたものです。)

PDF_VAIO.jpg

A4 16ページものの、VAIO オフィシャルパンフレットです。
画像が小さくて見えにくいと思いますが、ほぼ完璧に開くことが出来ました。
冒頭のPDFは マニュアルなので TEXT中心(恐らく文字量は10万文字以上。もちろん画像も豊富)ですが、こちらは商品パンフレットなので、画像がメインです。(もちろん、スペック一覧などもあり、文字もてんこ盛り)

SONY で制作されたDTPデータが、ほぼそのまま印刷可能なレベルで再現できるんですから恐れ入りますね。
PDFの仕様上、TEXTは1行ずつに分断されていますが、レイアウトは維持しています。
少し手直しをするだけで、本当に印刷出稿できる程の精度です。
当時のPDFバージョンは、1.2。 Acrobat 3 の時代の話でした。

 追記:20100528
 このパンフレットを e-Book に変換してみました。iPad の電子書籍風に操作出来ます。→こちらで


しかし、その後の PDFは、圧縮の仕様が変更され、FreeHand はアドビに買収されて以降、開発が止められたままになってしまったため、新しい PDFバージョンに対応できなくなり、たとえ1ページのPDFであっても開くことが出来なくなってしまっていたのでした。( FreeHandでほぼ確実に開けるPDFバージョンは、1.4までです。)


ですから、冒頭にあるような PDF(Apple Keynote のマニュアルは最新のものです)は、開けなくなったと諦めていたのですが、なんでも工夫してみれば何とかなるものですね。
ここからが FreeHand で、新しいバージョンの PDFを開くための裏技の話になります。



新しいバージョンの PDF が開けないのなら、旧いバージョンのPDFに変換してから開けば良い。のです。

冒頭の PDFの開き方は以下の通りです。(環境は MAC OSX 10.4.11)
1. FreeHand MX と同じ時代の Acrobat を用意します。(私は ver.6 を使用しました。)
2. Acrobat で、全ページを1ファイルの PSファイルに書き出します。
3. その PSファイルから、Distiller を使用して、バージョン1.3あたりのPDFを作成します。
 (その際、フォントは埋め込まない、カラーマネジメントは行わないように設定する。)
そうして作成された PDF は、FreeHand で開けるようになるのです !!
 (必ずしも保証するものではありませんが。 細かな設定項目がありますから色々試してみて下さい。)
 (訂正:当初の書き込みで、PSファイルとすべきところを、EPSと表記していました。訂正しました。)

今まで開けなかった多くのPDFが、かなりの確率で開くようになります。


追記:
さらに簡単で、確度の高い方法を見つけましたので公開します。
MACでの話になりますが、Preview で別名保存するだけで、かなりの確率で新しいバージョンのPDFが開けるようになります。恐らく、Preview の PDF保存バージョンが旧いままになっているものと思われます。
また、Windows では、Auto CAD などから書き出した PDFもそのまま問題無く開けることが多いようです。



FreeHand の最終バージョン(Ver.11)がリリースされて、すでに丸7年が経過しました。
FreeHand を買収し、その開発を強制終了させた ADOBE社は、その後、自社の看板製品であるに Illustrator に FreeHand の多くの機能を移植しましたが、未だに FreeHand に追いついていないのが現状だと思います。
今回紹介したPDFの読み込み、マルチページの機能差などはほんの一部分にすぎません。

当ブログ【 FreeHand で行こう!(番外編)】<あっぱれ! FreeHand>では、まだまだ使える FreeHand の実践裏技などを紹介しつつ、Illustrator にはマネの出来ない、 FreeHand の実力をアピールしていきたいと考えています。
FreeHand に興味のある方限定情報です。お付き合いください。

追記:
FreeHand と Illustrator の機能差を、歴代バージョンごとに比較しました。是非ご確認下さい。




◆◆◆ 緊急情報! ◆◆◆

開発が停止されて丸7年、普通のソフトなら、とっくに忘れ去られてしまう年月が流れた訳ですが、どっこい、FreeHand は並のソフトではありません。今なお、最新版である Illustrator CS4 よりも遥かに進んでいると断言できる史上最強のグラフィックソフトです。

現在、FreeHand の版権は、買収会社である ADOBE 社が保有していますが、その先進機能を Illustrator に移植することに躍起になっており、FreeHand は塩漬け状態にされています。そして世界中の FreeHand ユーザーの声を無視して完全に抹殺しようとしています。

なるほど、自社の看板ソフトである Illustrator よりも優れたソフトを、ようやく2度の買収を経て手に入れた訳ですから、たとえ世界中がなんと言おうとも、再び世に出す訳には行かないのでしょう。

しかし、そうなれば、強硬手段しかありませんね。

1度目に買収された時も裁判に訴え、FreeHand の開発者が勝訴。ADOBE から版権を取り戻したという経緯がありました。(勝訴した ALTSYS は、Macromind社 と合併し、FreeHand は Macromedia ブランドに)

そして今回は、ユーザーグループが立ち上がります!!


私も含め、世界中に FreeHand の復活を待望している同士がいます。

昨年末、ADOBE から FreeHand の版権を取り戻すべく、ユーザーグループが立ち上がりました。
FreeHand ユーザーはもちろんのこと、興味ある方も、是非今後の推移に注目して下さい。

Free FreeHand.org
pr-logo-400pix.gif

上のリンクから、国際的な FreeHand ユーザーグループのサイトにリンクします。
ADOBE から FreeHand を取り戻す戦いが、いよいよ始まります。
まずは署名と寄付で、日本からもどんどんアピールしましょう!!


Free FreeHand.org サイトより抜粋
Corporations that buy and bury the products of others, just because they are unable to produce a better product, do harm to our society. Not only do they act unethically, they also obstruct progress in this country — all in the name of corporate profits!

翻訳(momo様の翻訳を使用させていただきました)
他社の製品を凌ぐものを生み出すことができないからといって、企業がその製品を買収し、埋もれさせることはわれわれの社会に害悪をなす行為にほかならない。その行為は非倫理的であるだけでなく、企業の利益という大義名分のもとにこの国の進歩を妨害する行為である。


翻訳を使わせていただきました momo様も、FreeHand ユーザーです。
当ブログでは、少し執拗な書き方をしているところがありますが、momo様のページでは、実にきめ細やかに、Illustrator ユーザーにも配慮しつつ、FreeHand の素晴らしさが語られています。
日々のブログもとても素敵なページです。ご案内致します。 →それゆけ!FreeHanders!
→ 他にも、沢山翻訳していただいています。感謝! これは読せていただかないと!


momo様、Free FreeHand 翻訳ありがとうございます。新年早々にご連絡をいただいておきながら、年度末の仕事が集中していたため、ずいぶん遅くなってしまいました。 FreeHand は、きっと復活しますよね!



いろいろ書きましたが、ユーザーグループが望んでいるのは、大それたことではありません。
FreeHand をずっと使い続けたい、それだけです。

そのためにしなければならないことは、進化するOSや新仕様に対応させていくために、アップデートを継続すること。
やり残した仕事、いくつかあるバグを修正すること。

たった、それだけでいいんです。

FreeHand の基本的な機能は、既に完成しています。
高機能の数々を見ても、最新の Illustrator CS4 と比べて、まだまだ FreeHand の方が進んでいるくらいなのですから、特段今すぐ追加してほしい機能がある訳でもありません。

多くのユーザーの、たったそれだけの望みを、ADOBE が自分の都合で拒否し続けることは、もうやめていただきたい、ただそれだけなのです。
 



→ あっぱれ! FreeHand その2はこちら。 複数ページ PowerPoint の一気読み込み方法を解説しています。




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シリーズを続けています。初めてお越しの方は、総集編か、カテゴリーTOPからご覧下さい。
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   →FreeHand_番外編 実践的に使える裏技テクニックほか、様々な情報を提供しています。
   →FreeHand VS CS5 では、最新版の Illustrator CS5 と比較しています。どうよ。どうよ。


***



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あっぱれ! FreeHand -2 <FreeFreeHand> [FreeHandで行こう!]

FreeHandで行こう!(番外編)その45 <あっぱれ! FreeHand その2> です。

このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介しています。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。

前回からは 番外編としてざっくばらんに話を進めています。
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画像が表示されない等、表示がおかしい場合はこちらから再読み込みして下さい。


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今回も、前回に引き続き FreeHand ならではの実践的な裏技を公開致しますが、その前に、、、

前回、巻末に掲示しましたが、極めて重要な情報ですので
あらためて巻頭に再掲示させていただきます。
FreeHand に関する【緊急情報】! !


freefreehand.jpg

FreeHand の開発が ADOBE の買収によって停止されて丸7年、普通のソフトなら、とっくに忘れ去られてしまう歳月が流れた訳ですが、どっこい、FreeHand は並のソフトではありません。
今なお、最新版である Illustrator CS4 よりも遥かに進んでいると断言できる史上最強のグラフィックソフトであり、Illustrator では代替が利かないため FreeHand ユーザーは大きな損失を被っているのです。

現在、FreeHand の版権は、買収会社である ADOBE 社が保有していますが、その先進機能を ADOBE 製品に移植することに躍起になっており、FreeHand は塩漬け状態にされています。そして世界中の FreeHand ユーザーの声を無視して完全に抹殺しようとしています。

なるほど、自社の看板ソフトである Illustrator よりも優れたソフトを、2度の買収を経て ようやく手に入れた訳ですから、たとえ世界中からなんと非難されようとも、再び世に出す訳には行かないのでしょう。



しかし、そうなれば、強硬手段しかありませんね。


1度目に買収された時も裁判に訴え、FreeHand の開発者が勝訴。ADOBE から版権を取り戻したという経緯がありました。
1度目は、当時 FreeHand の版権を持っていた ALDUS 社の買収。1994年のことでした。
ALDUS 社は、Tiff フォーマットや PageMaker を開発し、ADOBE よりも早くに DTP の社会基盤を作り上げた会社としてあまりにも有名です。
FreeHand は開発ベンチャーであった ALTSYS が開発し、当時最も優れたグラフィックソフトとして、PageMaker とセット販売するために、ALDUS 社が版権を獲得していました。
ADOBE が ALDUS を買収したことで、FreeHand の版権も ADOBE に移行しましたが、開発元の ALTSYS が版権移動は不当として訴え、独禁法の後押しもあり勝訴。版権を取り戻して Macromind 社と合併。Macromedia 社として再スタートを切ったという経緯があります。

また、2度目の買収(Macromedia 社の買収:2005年)の際には、ADOBE は、FreeHand ユーザーに対して、FreeHand は継続して開発し、アップデータも出すとアナウンスをしていましたが、2年前、CS3発表の席において正式に開発終了を宣言し、今後はOS対応も行わないと発表してしまいました。(もともと、開発を継続する意志も無いのに、時期を先延ばしにして、ほとぼりが冷めるのを待っていた訳です。 なんとも姑息なやり方ですね。)

だから今回は、遅まきながら ユーザーグループが立ち上がります!!

ADOBE がアップデータを出してくれるものと期待しながら、待ちぼうけを食わされたため、だいぶ遅くなってしまいましたが、その分、本気でっせ!!
(このブログにしても、遅まきながら2年前、ADOBE に対する怒りからスタートし、執念深く続いてますもんね。)


私も含め、世界中に FreeHand の復活を待望している同士がいます。

昨年末、ADOBE から FreeHand の版権を取り戻すべく、ユーザーグループが立ち上がりました。
FreeHand ユーザーはもちろんのこと、興味ある方も、是非今後の推移に注目して下さい。

Free FreeHand.org
pr-logo-400pix.gif

上のリンクから、国際的な FreeHand ユーザーグループのサイトにリンクします。
ADOBE から FreeHand を取り戻す戦いが、いよいよ始まります。
まずは署名と寄付で、日本からもどんどんアピールしましょう!!


Free FreeHand.org サイトより抜粋
Corporations that buy and bury the products of others, just because they are unable to produce a better product, do harm to our society. Not only do they act unethically, they also obstruct progress in this country — all in the name of corporate profits!

翻訳:momo様
他社の製品を凌ぐものを生み出すことができないからといって、企業がその製品を買収し、埋もれさせることはわれわれの社会に害悪をなす行為にほかならない。その行為は非倫理的であるだけでなく、企業の利益という大義名分のもとにこの国の進歩を妨害する行為である。



ADOBE による2度の FreeHand 買収は、発展的な企業買収とは違う意図があったと言わざるを得ません。
自社の都合だけによる、悪意ある買収劇。そこにはユーザーの存在を一切無視したエゴな企業姿勢が見えます。
さらに、
『たとえFreeHandを使ってはおらず、われわれが提起している問題自体にそれほど注意を払っていない人たちであっても、大きな視点でみたときに、この問題が彼ら自身にも少なからず影響を与えずにはおかないということを理解してくれるだろう。』(Free FreeHand.org より  翻訳:momo様)
というメッセージを見るまでもなく、独占企業としての ADOBE を容認し続けることは、この業界に取って何も良いことが無いのは、誰もが感じていることだと思います。
アプリケーションの価格しかり、ユーザーサービスしかり。
(たいして進化してないのに、小刻みなバージョンアップだけは早い。しかも、その都度 仕様がブレるため、バージョン間の互換性もいい加減で、ユーザーは困るばかり...。)

Apple が iPod や iPhone、iPad で ADOBE FLASH を意図的に使えなくしているのは、このような企業姿勢に対する警鐘・対抗策とも言われていますよね。(まぁ、Apple も Apple ですけど)




...ちょっと、調子に乗って書いてしまいました。
けれども、前回も書きましたように、本音は以下の通りです。

いろいろ書きましたが、FreeHand ユーザーグループが望んでいるのは、大それたことではありません。
FreeHand をずっと使い続けたい、それだけです。

そのためにしなければならないことは、進化するOSや新仕様に対応させていくために、アップデートを継続すること。
やり残した仕事、いくつかあるバグを修正すること。

たった、それだけでいいんです。

FreeHand の基本的な機能は、既に完成しています。
高機能の数々を見ても、最新の Illustrator CS4 と比べて、まだまだ FreeHand の方が進んでいるくらいなのですから、特段今すぐ追加してほしい機能がある訳でもありません。

多くのユーザーの、たったそれだけの望みを、ADOBE が自分の都合で拒否し続けることは、もうやめていただきたい、ただそれだけなのです。
 


以上、前回の重複になりましたが、当問題に少しでも関心を持っていただいた方には応援いただけましたら幸いです。
上記、Free FreeHand サイトの、「JOIN US」ボタンより「署名」していただくだけで結構ですので
どうぞ、宜しくお願い申し上げます。


※英語サイトは苦手という方は、momo様が翻訳して下さいましたので、ご参考にして下さい。



速報! 追記:20120115
いよいよ、世界的な FreeHand ユーザーグループが ADOBE を訴える裁判が始まります。
AdobeはFFHの集団訴訟を取り下げるよう申し立てを行いましたが、裁判所はこれを却下しました。
Adobeに対する訴訟の審理は開始されることになり、裁判所はその日程を発表しました。
スケジュールはこちらで確認できます
是非関心を持って見守ってください。詳しくは左欄「外部リンク」に翻訳があります。
FreeHand ユーザーの方は、裁判所提出書類にも参加メンバーとして登録してください!!!!



***


さて、前振りが長くなってしまいました。
前回お約束した、FreeHand ユーザー限定の裏技テクニックの続きはここからになります。


今回は、
複数ページの PowerPoint 書類を、一気に FreeHand に取り込む方法。


前回に続き、複数ページ PDFを一気に読み込める機能を使います。
※当方のパソコン環境は、MAC OSX Tiger 10.4.11ですので、その環境での話になります。
(ちなみに、この環境にこだわっているのは、FreeHand MX が問題なく動く最後のネイティブ環境だから。更に、Tiger なら Classic環境で MAC OS 9 も動くため、FreeHand 3 以降の全てのバージョンを動かすことが出来るのです。)

PowerPoint のデータは、普通に FreeHand 側にコピーして編集できますが、ページ物の場合は、まとめてFreeHandドキュメントに変換しておけば、あらかじめ書体を統一しておいたり、変換状態を先に確認しておけるため作業性が良くなります。
今回の裏技テクニックでは、いろいろ方法がある中でも、変換結果が良く実用性の高い方法を披露します。

まず PowerPoint ですが、MAC版の Officeを使用するよりも、APPLE 社の Keynote がお奨めです。
(もちろん、ネイティブアプリではない為、データによっては表示がおかしくなることもあり、一概に良いとは言い切れませんが)

Keynote が書き出す PDF は、FreeHand と相性が良いようで、そのまま読み込める場合が多く、変換結果もまずまずです。画像などが上手く変換出来ない場合は、前回お知らせした裏技、PDFのバージョンダウンもお試しください。

また、Keynote の PDF 書き出しは、ページ単位だけでなく、ページ内の各段階(クリックで反応する動き)も別々に書き出すことができます。
Keynote_PDF.jpg
オプション「ビルドの各段階をプリント」チェック。このオプションにより、図解などに動きをつけたものでも、各段階の図解を別々に出力してくれます。


このオプションを有効に活用し、PowerPoint アニメーションを FreeHand にキーフレーム単位でインポートしてみましょう。
上の PowerPoint 書類は25ページ物ですが、オプション付きで書き出した PDF を FreeHand で開くと....

Keynote_FreeHand.jpg
ビルドの各段階をページに読み込み、FreeHand は、114ページのドキュメントになりました。
あとは、いろいろお客様のご要望に合わせ、これを原稿データとして便利に編集に使える訳です。
 (ちなみに、変換に要した時間は、わずか6秒でした。極めて高速に動作します。)


さらに言えば、FreeHand では、このページを FLASH タイムラインのキーフレームと捉え、ページに追加設定できるレイヤーを追加のタイムラインと見立ててアニメーションに加工することや、外部ムービークリップを読み込ませることも出来、.swf に書き出せば、一気に Flash Movie に仕立て上げることも可能なのです。

さらに、さらに、アクションスクリプトを記述した .swfファイルを適宜ページに配置すれば、トランジションやズーム等、様々なスクリプトの実行も可能になります。(次回以降に解説します)
このようにして FreeHand ドキュメントは、一気にインタラクティブな、マルチメディアファイルへと変貌していけるのです。

前回のブログで、FreeHand のマルチページは、単にページ物の DTP に利用するだけでなく、様々な活用が可能であると書きました。上記のようなマルチパーパスな活用が出来るということなのです。
こんなこと、 Illustrator では 最新版を持ってしても、逆立ちしたって出来ないっしょ。



ちなみに、上の Keynote の書き出し設定画面の中に、QuickTime や PDF と並んで Flash がありますが、先に書いた ADOBE への対抗策? の処置として、新バージョン( iWork '09)からは、Flash の項目は削除されています。(画像のバージョンは iWork '08 です)

iWork だけでなく、QuickTime 自体も、以前は .swf ファイルの読み込みに対応していたのに、現在のバージョンでは .swf に反応しなくなっています。APPLE としては、一切の Flash 対応を拒絶する方向のようですね。

「まぁ、Apple も Apple ですけど....」
多くのユーザーをガッカリさせるこのような対向処置は、なんとか考え直してしてほしいものです。
実際、QuickTime の通常アップデートで、ある日突然 .swf が読めなくなり、QuickTime の読み込み機能を利用していた Keynote も、その影響で Flashファイルが読み込めなくなってしまった等、理不尽な被害が出ているんですが、そんなこと APPLE はおかまい無しです。

私は、Keynote が Flash ファイルを読み書き出来るということで購入したんですよ!(最新版のマニュアルにもその記述が残っていましたが、つい最近削除された模様です)iWork '08 バージョンは、かろうじて書き出しなら今でも出来ますが、読み込みは出来ません。だまされたようなもんですね。

ADOBE が ADOBE なら、APPLE も APPLE だわ。



追記:20100412
ちょうど、このブログを書いた翌日、アメリカ時間の4月8日に、Apple が面白い発表を行いました。
間もなく発売される、Adobe Flash CS5 の目玉機能としてアナウンスされている、Flash データの iPhone OS 対応(データ変換)機能に対向する為に、Apple では、正規の開発環境以外で作成(変換)されたデータは認めない意向で規約を変更したと報じました。
これで iPhone は、Flash に対応しないばかりか、iPhone 対応のデータ形式であっても、それが Flash から変換されたものである場合は、表示させないということになるようです。

いよいよ、露骨になってきましたね。
Flash CS5 は発売前であり、Apple が発売直前に意思表示したことは、ADOBE への嫌がらせなのか、CS5 の購入を検討しているユーザーへの配慮なのか?


まぁ、いろいろありますね。



さて、次回も FreeHand のマルチページを活用して、iPod Touch 風ページ切り替えドキュメントの作り方をお披露目しましょう。前々回のブログに載せたところ、結構な検索に引っ掛かります。やはり iPod Touch 風の FLASH というのは関心が高いようですね。
こんなものも FreeHand で簡単に作れてしまうので、FreeHand ユーザー限定の裏技情報としては、サンプルファイルのダウンロード付きで情報公開したいと考えています。
FreeHand をお持ちの方は、是非ダウンロードしてお試しくださいね。

   → あっぱれ! FreeHand -3 <iPhone, iPod Touch 風 FLASH> はこちら



追記:20100412速報
本日、CS5 が発表されました。Illustrator CS5 の目玉機能は、FreeHand から移植した 3Dグリッドだそうです。それ以外の機能は、主に従来ツールのブラッシュアップですね。矢印の設定なんかも、FreeHand と同じように線の属性でできるようになっていました。

他にも、InDesign CS5 のFLASH 書き出しナビゲーション機能や、角R四角のインターフェース(角オプション)、FLASH CS5 にも、円の扇形変形インターフェース等が移植されたようです。

Illustrator CS3 以降の新機能のほとんどは、FreeHand からの移植オンパレードです。
より優れた機能を持っていた FreeHand を買収した訳ですから当然のことなのですが、FreeHand がライバルであった時代は、互いに機能を競い合って進化してきたのに、FreeHand 買収後の Illustrator は、FreeHand の機能を吸い上げているだけで、ほとんど進化していないですね。このジャンルの進化が止まってしまったことは業界全体の不幸ですし、目新しさの無いバージョンアップには ほとんど魅力が感じられず、とても残念です。

FreeHand が買収されたときに、これで、グラフィックアプリケーションの進化は鈍くなると言われたものでしたが、全くその通りになってしまいました。 頑張れ、 Free FreeHand.org! FreeHand 復活に向けて!


   →FreeHand VS CS5 アップしました。最新版の Illustrator CS5 と比較しています。どうよ。




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尼崎オフィス近くの桜が満開 [日記/おしらせ]

久方ぶりのカテゴリー【日記】です。
年度末の仕事も一段落し、今日は天気も良かったので、仕事の合間に 尼崎オフィス近隣の桜の写真を撮ってみました。住宅街の名も無い川沿いなので地元の人しか知りませんが、数百mに及ぶ なかなか見事な桜並木です。

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大きな鯉も泳いでいます。↑ 川面の花びらは、来週あたりになると川一面に広がります。
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桜の木の足元では、チューリップも咲き競っていました。
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Konica Minolta α7 Digtal  18〜70mm DT ZOOM  撮影時間帯:午後4時頃



尼崎は、昔は公害の町のイメージがありましたが、最近ではご覧のように、街中の川にも鯉が泳ぎ、水鳥も飛んできます。春先にはうぐいすの鳴き声も。なかなか住み良い町になりました。
大阪市と隣り合わせの 便利で住み良い庶民的な街、尼崎にも是非お立ち寄りください。


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FreeHand VS CS5 [FreeHandで行こう!]

FreeHandで行こう!(番外編)その46 <FreeHand VS CS5> です。

このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介しています。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。

前々回から 番外編としてざっくばらんに話を進めています。
初めてお越しの方は、総集編か カテゴリーTOPからご覧になられるのをお薦めします。

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***

一昨日、ADOBE から CS5 が発表されました。まぁ、CS3、CS4 の時と感想はあまり変わらないのですが、せっかくのタイミングなので、今日は私見を書いてみたいと思います。
(まだ試用版も出ていない為 実際に使っての感想ではなく、あくまでも ADOBE からのアナウンスに対する感想なのですが...)

CS4 の時に続いて、今回もタイトルはFreeHand VS CS5】!
CS5 は FreeHand に、どこまで迫ってこれたのか?!


CS4 のときは、このような感想をいただきました。パチパチ。(どうも、ありがとうございます)



あ、それから。
過去のブログで、私は、FreeHand は、将来の Illustrator の姿を垣間見せてくれていると書いてきました。
前回の FreeHand VS CS4 と併せて、とくと、ご覧下さいね。




■Illustrator CS5 イチ押し新機能 3Dグリッド


3D_CS5.jpg



まぁ、今更ごちゃごちゃ申しません。やっぱり、FreeHand からのそのまま移植ですね。
当ブログでも、何度か紹介してきましたが、下記画像を参照ください。

3D_FreeHand.jpg
もちろん、TEXT編集可能です。(赤文字の部分:編集しやすいようにテキストエディタが起動します)




■Illustrator CS5 新機能その2 線幅ツール


LineTool_CS5.jpg


一本の等幅の線を、任意の太さに修正する為のツールのようです。FreeHand には、可変ストロークペンツールのように、描きながら線幅を変えるツールはありますが、普通の線を後からこのように変形させるツールはありませんね。登録しておけば他のパスにも適用出来る等、使い方によっては有用なツールだと思います。

ただラインの太さに変化を付けるだけなら、方法は色々ある訳だし、ブラシ機能を使う場合とも あまり違わない気がするので、新しいツールとして目玉扱いする程のことでもないような気もする。
どうせ線ツールに新機能を持たせるのなら、私なら下記のような機能をリクエストしたいですね。曲線に対して有効な グラデーション塗り。

Line_Gradation.jpg

もちろん、これもブレンドを使えば簡単にできることですが、面に塗りを適用するのと同じように、線に対してワンクリック設定するだけで色々できれば、ずいぶん便利だと思いませんか?
名付けて「ライングラデーション機能」
もちろん、グラデーションの繰り返しや、マルチカラー、角度の設定など柔軟な機能も持たせて下さいよ。
CS6 か CS 7 にリクエストしておきますね。  追記:CS6に同機能が搭載されたようですね。(笑)



■CS5 その他の機能改善

今回のバージョンアップの目玉機能は上の2つだけのようで、あとは ツール類の細かなブラッシュアップです。
まぁ、実際の作業では、3Dグリッドのような新機能をいきなり使いこなすというよりは、こまかな改良の方がありがたいものです。
但し、複数のアートボードには、マスターページは見送られたようです。InDesign に遠慮したんでしょうか。
それでも、私は今回の細かなブラッシュアップは、まあまあ、いい線行ってるのではないかとは思います。
CS4.5 と言った感じですがね。


以前、FreeHand の矢印設定は線の属性で用意されていると紹介しましたが、今回のブラッシュアップでは 矢印設定も FreeHand 風になり、「使いやすくなった矢印」として紹介されています。(効果にも残してあるようです)倍率や矢印位置の変更も簡単でいいですね。

Arrow_CS5_FH.jpg


追記:他に「鉛筆ブラシの追加」というのがありましたが、当初、単にブラシパターンが増えただけと思ったので、ここでも紹介していなかったんですが、CS4と比較してみると Illustrator のブラシって、ぼかしに対応していなかったんですね !?(この辺りの機能はあまり調査していなかったので違っていたらごめんなさい)
どうやら、CS5になって、ブラシにぼかしが適用出来るようになったため、よりリアルな筆ブラシや鉛筆ブラシが表現可能になり、それらのパターンを追加したということのようです。
なんだ、それなら もともと FreeHand は、ぼかし設定したパターンもブラシに適用出来る訳だから、この部分も FreeHand の方が進んでたっていうこと?
まぁ、FreeHand から移植したというより、出来て当然だったことが出来てなかったので、ようやく対応出来るようになったということなんでしょうけれど。出来て当然と言えば、効果の解像度非依存も今頃になって ようやく謳われています。
追記:201306
最新版 Illustrator CC(CS7改め)では、ブラシに画像が適用出来るようになったことが謳われています。
ちなみに FreeHand は、当時からブラシに画像、もちろん適用出来てましたよ。今さらですけど。

Brush_CS5_FH11.jpg

左:Illustratorの新しい鉛筆ブラシパターン   右:ぼかしパターンを適用した FreeHand のブラシ
ペンタブレットが無いため、マウスによるなぐり描きで落書きになっていますが...。
きっちり設定して、きちんと描けば、7年前の FreeHand で同様の表現が可能ですね。
勿論 FreeHand は、ペンタブレットの筆圧感知にも Illustrator よりもずっと早くから対応しています。


他には、キーボード併用クリックで背面のオブジェクトが選択出来るようになったとか、オープンパスの連結がダイレクト選択ツールに持ち替えなくても出来るようになったとか、、、FreeHand では初期バージョンからの基本操作として評判の良かった一部の仕様も、ちゃっかり搭載したようです。



また、Illustrator の他には、InDesign CS5 や、FLASH CS5 にも、FreeHand の優れたインターフェースや同様の機能がそっくり採用されていました。

Kado_R.jpg

いままで何度も紹介してきました、角R四角のインターフェース。そっくりそのままですね。
FLASH のツールボックスにも追加ツールというかたちで円の扇形変形機能が入っていました。
Illustrator に同機能が搭載されているかどうかは未確認です。



そして、InDesign のFLASH 書き出し機能。(なんか、唐突にも感じますが....)
CS5_Interactive.jpg

インタラクティブな FLASH コンテンツ作成の説明ページでは、これは FreeHand の機能説明か?と勘違いするような内容です。でもなんか、お手軽プリセット機能てんこ盛りな感じなのは FreeHand とは違いますが。

しかも、.swf ファイルは、相変わらず読めないようだし、外部ファイルに書き込んだ ActionScript が実行できるようなことも書かれていないので、その辺りはまだまだ未対応なようです。

こちらも何度もしつこく紹介していますが、弊社のホームページ(Full FLASH 版)は、FreeHand で作成し、パブリッシュしたそのままのものです。
このレベルの FLASHサイトを InDesign だけで作成できる機能があるのなら、心動かされるんですけども。
動くサンプルも見ましたが、どう見ても PowerPoint をターゲットにしているようで、食指が動きません。



追記:今回 CS5 シリーズに 新たに追加された「Flash Catalyst」の説明を見る限りでは、このアプリケーションは、InDesign の上記機能部分だけを独立させて Illustrator 用に別アプリから支援する為に用意された「助っ人:かつてのストリームラインやセパレータのような位置づけ」の印象を受けました。(同様の カンタン FLASH 作成ソフトは他社からも色々出てますけどね。)

FreeHand のように、Illustrator 本体に同機能を内蔵させようとすると、ますます重く、使いにくくなってしまうことが懸念されたために別アプリとしたのでしょうか。でも、一つのソフトの中で出来てこそ値打ちがあるんですけどねぇ。(マルチページにリンクを張ったりとか、機能を持たせてからオブジェクトを増やせる(後から一つずつ機能追加するのは手間ですから)とか、、、)

コンテンツの変更修正も、一つのソフトの中で出来てこそ即座に対応できる訳ですし、違うアプリケーションで となると、いろんなことが2度手間になるし、途中段階での行ったり来たりも大変ですしねぇ...。
だいたい ADOBE 製品は、同じシリーズ製品であっても、操作性や互換性が統一されていないのが通常なので、どんどん増える複数アプリを使いこなすだけでも大変な気がするんですけど。

Flash Catalyst に関しては、そんな感想を持ってしまったのですが、まだ実際に触った訳ではないので、あくまでも推測の域は出ません。
いずれにせよ、FreeHand が7年前から本体に内蔵していた機能なので、別アプリにしたものが出たからと言っても、あまり興味も湧かないし、中途半端なものなら Illustrator ユーザーもあまりメリットを感じないかも知れませんね。まぁ、FLASH よりは かなり敷居が低いようなので、FLASH を敬遠していた方には便利かもしれませんが。 ADOBE の商売上手はアプリの数を増やすことなんでしょ。

追記:Flash Catalyst は、使い勝手が悪かったんでしょうね。1代限りで廃版のようです。ご愁傷様です。


***


以上、FreeHand VS CS4 と併せてご覧いただければ、私の言いたいことはわかって下さると思います。
また、ずいぶん憎まれ口も書きましたので、気を悪くされた方には申し訳ございません。


FreeHand が、未来の Illustrator の姿を垣間見せていたというのは、こうして現実となってきました。
っていうか、FreeHand は、未来の CSシリーズそのものだったと言ったら言い過ぎでしょうか??
まだまだ、追いついていないところも山盛りありますので、CS6以降ますます FreeHand に似てくるということになるんでしょうね。



FreeHand が ADOBE に買収されたとき、これで切磋琢磨が終わり、グラフィックソフトの進化が止まると嘆いた方も多かったと思います。そして、その予想はそのまま的中してしまいました。
※このような翻訳記事を見つけました:こちらへ

CS3以降、Illustrator の新機能の大半は、FreeHand からの移植オンパレードで、何ら進化していないのですから。(まぁ、Illustrator しか知らなかった人には、大進歩かもしれませんが)


これを、社会的な損失というのでしょうね。独占企業がのさばっていては、進化も止まってしまう。いいものができるはずが無い、、、とまで言ったら ADOBE 信者の方に叱られるでしょうか。
でも、苦情を寄せる前に、当ブログのバックナンバーも一通りご覧下さいね。


特に、Free FreeHand.org 紹介のページは、是非ご覧下さい。
freefreehand.jpg→Free FreeHand.org

FreeHand が、今なお、世界中で愛され続けているのは何故なのか、そして、FreeHand ユーザーグループが何をしようとしているのかを広く知って欲しいのです。


それは、Illustrator ユーザーの方にとっても、今後の公正な競争社会を維持していく為に 無関心であってはならないことだと考えるからです。



***


今回は、FreeHand の実践技として「iPod Touch 風ページ切り替えドキュメントの作り方」をサンプルファイルのダウンロード付きでお披露目すると予告していましたが、CS5 の発表があった為、急遽変更しました。
次回解説する予定ですので、もう少々お待ちください。 次回に続きます。

   →その前に、Dear ADOBE と題して、ADOBE 首脳陣に宛てた Post Card を公開しました。
   →「iPod Touch 風ページ切り替えドキュメントの作り方」サンプルファイル付き アップしました。


***



追記:20100414-1
2つ前のブログで、私は、あえて雑言を吐きました。

ADOBE が ADOBE なら、APPLE も APPLE だわ。 と。

意図は、先のブログを読んでいただければわかると思うのですが、先ほど ADOBE のエバンジェリストが、
「くたばれ APPLE」という記事を書いているのを見つけました。
 以下に掲載。

Appleは専制的だ――AppleがiPhone SDKの利用規約を変更し、iPhoneアプリに使えるプログラミング言語を限定したことについて、Adobeのプラットフォームエバンジェリスト、リー・ブリムロー氏が批判の声を上げている。

同氏は自身のブログに「Appleは開発者の顔をひっぱたいた」というタイトルのエントリを投稿。「Adobeの公式見解ではなく、わたし個人の意見」と前置きした上で、Appleを痛烈に批判している。
同氏は、アプリ開発の言語を制限する今回の規約変更を、「合理的に弁護できない恐ろしい措置」としている。
「開発者を専制的に支配し、Adobeに対する聖戦で開発者を手先として利用しようとしている」とも。

「AdobeとAppleは長年助け合ってここまでやってきたが、Appleがこんな敵対的で卑劣な手段に出たことが、両社の違いを明確に示している」とブリムロー氏。
「われわれは誰もつぶそうとはしていない。AdobeのSDKを変更して、サードパーティーのエディタと当社のプラットフォームを連係できないようにすることなど考えもしない」

またAdobe支持者からは「報復としてMac OS X版Creative Suiteの提供をやめるべき」という意見も寄せられているというが、同氏は「Adobeは決してそんなことは考えない。ほかの会社を攻撃するために、忠実なユーザーを手先として利用することなどしない」と述べている。

同氏は「Appleのリーダーが変わるまで、たぶんもう1セントたりともAppleに払わないだろう。既に本、音楽、ビデオの購入はAmazonに移しているし、ほかのサービスを探し続ける」とApple製品の不買を宣言。ブログの最後を「くたばれApple」という言葉で締めくくっている。

敵対的で卑劣――AdobeのエバンジェリストがAppleを批判(ITmedia News)より http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100412-00000031-zdn_n-sci


まぁ、ADOBE のエバンジェリストだから、ADOBE 信者な訳ですが、やっぱりそんな認識なんですね。
FreeHand ユーザーからすれば、そのまま APPLE を ADOBE に差し替えて、のしつけて送り返したい程ですよ。 ADOBE の姑息で卑劣な悪業の数々は、書けばきりがない程ありますから。


ADOBE は自業自得。因果応報。
今まで、どれだけ理不尽に、姑息な戦法と札束の力で、FreeHand ユーザーを踏みつけてきたことか !!

今回の APPLE の処置は、FLASH ユーザーとしては確かに嬉しくないですが、パソコン規格の外に、APPLE が独自に作り出したインフラである iPhone や、iPod、iPad に、ただ乗りしようとするのは ADOBE であって、しかも、あの独占企業姿勢の我が物顔でインフラを勝手に好きにされたら、APPLE が対抗措置を考えるのも当然と言えば当然なこと。

CS5 の新機能で、iPhone 向けの FLASH アプリが作れるということで CS5 の購入を検討するユーザーが居るとするならば、発売前に APPLE の姿勢を明確にして、ユーザーに対しても影響が最小限になるよう意思表示しておくことの方が、よほど ADOBE の企業姿勢よりは評価できるというもの。

まぁ、20年来の APPLE ユーザーである私も、何度かAPPLE に対して失望したことはありましたが、多くの場合は、古い技術に見切りを付けるスピードが、他の会社より倍程早いから起こることであって、ある面仕方ないこととも思える訳です。

どっちもどっちと書きましたが、「くたばれ APPLE」と言うならば、私は、あえて「くたばれ ADOBE」と書いておきたい気分ですね。


巷では、APPLE による ADOBE 買収の噂話にも真実味が 出てきているようです。
もし、そうなれば、CS6以降の進化に大いに期待出来るかも。
iPhone でも FLASH が走るようになるだろうし! パチパチ。(個人的願望)



上に、「Illustrator ユーザーの方にとっても、今後の公正な競争社会を維持していく為に 無関心であってはならないことだと考えるからです。」とも書きました。企業買収は、実際問題として頻繁に起こりえることです。
大事なのは、社会への負の影響を最小限にする配慮と、前向きな希望をユーザーが持てることだと思います。


面白い記事に乗じて、つい鬱憤を書いてしまいました。。。




追記:20100414-2
前回、Free FreeHand.org の翻訳をして下さいました momo 様が、今回は、Free FreeHand から届いたメールメッセージを翻訳してアップして下さいました。 →こちら

momo 様 翻訳、本当にありがとうございます。感謝です。
その中から、一部抜粋させていただきました。全文はリンク先をご覧下さい。
(前略)
ここで Adobe の FreeHand に対する受け入れがたい仕打ちを世間に広く知らしめるため、著名な広報グループと連携していくことが可能になります。世間の人々にその事実を気づかせること、それこそがわれわれの第一の、そして最良の目標でもあります。
なぜなら無知という影にかくされてこそ、企業の独占は機能しうるものであるからです。
そしてそれに対する法的な措置が要求されれば、よりよい条件でわれわれは話し合いの席につき、対話を始めることができるようになるでしょう。
世間に真実を知らしめ、次なるステップを踏み出すための追い風とすること、それこそが今私たちが必要としていることなのです。
(後略)

別に、上に書いてきたことを補足する為にここに引用した訳ではありません。
たまたま、こんな絶妙なタイミングで、世界中の FreeHand ユーザーも ADOBE に対して立ち上がろうとしているということです。
ADOBE 関係者は、胸に手を当てて、きちんと状況を理解して下さいね。




追記:20100416
海外のデザイナーが作った画像を発見!
Ai_Id_FH.jpg

私なら、遠慮なく Illustrator + InDesign < FreeHand としちゃいますけど。(^^)V

ちなみに、今回の CS5 をもって、Illustrator を拒絶し続けている FreeHand ユーザーを、なだめることが出来るだろうと、ADOBE 経営陣は考えているようです。
やっぱり経営陣からしてわかっていない、自分たちが作っているものの醜悪さを。
機能移植だけして、見かけは FreeHand に似せても所詮似非もの。
7年前のソフトに、まだまだ追いつけないでいる、あの程度のもので満足しろってか?
冗談じゃない。



追記:20100510
momoさまが、最新ニュースを翻訳して下さいました。
Illustrator ユーザーの方も、真剣に考えてみて下さい。
「競争の欠如は Adobeの Illustrator ユーザーのためにもならないと言えます。なんら技術の革新がなされているわけでもないのに、価格がコントロールされるということは、とどのつまり Illustrator のユーザーが脆弱な製品をいちいちアップブレードしなくてはならなくなるということを意味するのであり、たとえIllustrator を使うのがいやになったとしても、ほかにどうすることもできないということなのです」

そうなのです。Illustratorファンのみなさん、聞いていますか? Adobe は FreeHand という鉱脈から10年も前に開発されたその独自の機能を掘り起こして、ただでさえコードがてんこ盛りの最愛の Illustrator に詰め込んで移植しているだけなのです。それにもかかわらず、それを「画期的な進歩」と称し、その実これといってなんの目新しい開発もなされていない製品をよりいっそう短いスパンでリリースし、みなさんにばかばかしい出費を課すことを保証しているにすぎないのです。これを悲しく残酷なことと言わないのなら、とんでもなくばかげた冗談としか言いようがありません。

われわれは、実際のところAdobe社の行いはいずれにせよなんらかのかたちでソフトウェア産業にかかわるすべての人々を傷つけるものであり、結局はこの明白な事実こそがわれわれの試みを最終的に成功に導きうるものであるということをIllustratorユーザーに確信させるものであると感じています。大きく息を吸ってください。われわれにはまだやらなければならない仕事がたくさんあります。けれど、みなさんは同時にいくぶんなりとも奮い立ち、気持ちをあらたにしたのではないでしょうか。世界はわれわれが主張する主眼点が妥当なものであり、FreeHandをめぐるいきさつが不当な事例のひとつであるということを理解しつつあるのです。
左メニュー【外部リンク集】翻訳-7参照。





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Dear ADOBE [FreeHandで行こう!]

FreeHandで行こう!(番外編)その47 <Dear ADOBE> です。

このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介しています。
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5年前の ADOBE による買収以来、拉致監禁状態にある FreeHand を解放(Free FreeHand)させるために、世界中の FreeHand ユーザーが行動を起こしています。→Free FreeHand.org 左のリンク集に翻訳ページあり

今月は、ADOBE 首脳陣に対して、直接 POST CARD で直訴しています。


PostCard1.jpg

Dear ADOBE
CS series are not a FreeHand substitute ! (CSシリーズに、FreeHand の代わりは務まらない)


Illustrator CS4 + InDesign CS4 + Flash CS4 < FreeHand MX (Of course, I am CS4 user.)

ADOBE 首脳陣に宛てた、私からのメッセージです。
「なにをふざけた事を、話にならん!」とあしらわれて結構。
それでも、上の図式は、一目でも見れば 絶対目に焼き付くはずですから。

そして、まともなエンジニアであれば、素朴な疑問も生まれるはず。
CS4 のユーザーだというのに、なんで、7年も前に開発終了したソフトにしがみつくんだ。...と。

FreeHand ユーザーは、何故、そこまでこだわるのか。 何故?
と疑問符を感じてもらえればいいんですよ。少なくとも今回は。

だって、今月末にかけて、ADOBE 首脳陣の個人名宛に、世界中から同様のポストカードが、何百、何千と届く訳ですから。

軽くあしらうのは結構ですが、何故このような行動をとるユーザーが、いまだ世界中に何千といるのかを、真摯に考えるきっかけになってほしいのです。


PostCard2.jpg

PostCard4.jpg

PostCard3.jpg
こちらは、Illustrator is not a FreeHand substitute ! (Illustrator に、FreeHand の代わりは務まらない)
まぁ、ほんの一面のクローズアップですけど。 処理の重い Illustrator では考えられない絵ですからね。
首脳陣3名に、3種類作って郵送しました。



『たとえFreeHandを使ってはおらず、われわれが提起している問題自体にそれほど注意を払っていない人たちであっても、大きな視点でみたときに、この問題が彼ら自身にも少なからず影響を与えずにはおかないということを理解してくれるだろう。』(Free FreeHand.org より  翻訳:momo様)


当ブログにお越しの方で、FreeHand を詳しくご存じない方は、下記参照いただければ幸いです。
そして、Ai + ID + Fl < FreeHand の図式(算式)が、多くの面で真実である事に気付いて下さい。

関心を持っていただいた方は、是非行動をとって下さい。
何もしないことは ADOBE の独占と横暴を許し、ひいては 業界全体に不利益をもたらします。
(まずは、署名から。詳しくは、こちらをご覧下さい)



予告からだいぶ遅くなりましたが....
   →「iPod Touch 風ページ切り替えドキュメントの作り方」サンプルファイル付き アップしました。





追記:20100605
APPLE の iPhone、iPad が、FLASH コンテンツの再生を意図的に拒否していることに対して、ADOBE は Freedom of choice キャンペーン をはじめました。

ADOBE は、自分を正当化して世論を味方につけたいんでしょうが、己がやってきたことこそ、選択の自由を踏みにじってきた、みっともない歴史そのものであるということに気が付いていないようですね。

APPLE は、FLASH が憎くて排除しているのではありません。ADOBE が、FLASH という世界中のパソコンで広く使われている技術を独善的に独り占めしてしまったから、ADOBE という会社に対して牽制しているのです。

APPLE にすれば、自社のデバイスから FLASH を排除することが、取るべき「選択の自由」であった訳です。

また、ADOBE は、優れたライバルソフトを買収しては、その機能だけ自社の看板ソフトに取り込んで元のソフトを抹殺し、世界中の多くのユーザーから選択の自由を奪い、業界を踏み荒らしてきました。

食うか食われるかの資本主義とはいえ、旧くからの多くのユーザーを世界中に抱えるメジャーソフトを、目障りだからと買収しては強制的に開発をストップさせるようなことは、良識あるメーカーではありえない、やってはいけないことなのです。そんなことも理解出来ない ADOBE って...。
しかも、そのソフトの機能を少しずつこっそり取り込みながら、画期的な新機能と称して商売するという姑息でお粗末なおまけ付き!

さらに言えば、Macromedia を買収した経緯は、FreeHand との特許紛争で不利な立場に立たされた ADOBE が、金に物言わせて和解に持ち込み、あろう事か買収にまで発展してしまったという、あるまじき方法で決着をつけたというものでした。
そんな独善的な会社に、我が振る舞いを棚に上げて世論に訴える資格などありますか?

私は、追加で、ADOBE 首脳陣に対し、下記のポストカードを送りつけます。
WE LOVE CHOICE. は、ADOBE のキャンペーンです。
なにをぬけぬけと!
実態は、Freedom of no choice. ADOBE Killed CHOICE. にほかなりません。


Freedom of choice.jpg
私は、本当に残念で、怒っているんです!




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