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MAC の熱対策 [MAC遍歴]

この季節、愛機 MACも熱ダレで動作が鈍くなったり、場合によっては突然ブラックアウトする事も有り、ちょこちょこ施していた熱対策を全面的にやり直す事にしました。


MacPro の場合

Mid 2010 MacPro(3.33GHz 6-core Xeon SnowLeopard 仕様)は、ビデオボードの発熱が深刻でした。
以前ビデオボードを増設し 4モニタ仕様にしていたのですが、増設したビデオボードの熱暴走が頻発するようになって来たため(冷却ファンのモーターがヘタって来たようです)、3モニタ仕様に改め、ビデオボードも標準のもの(ATI Radeon HD 5770)1枚に戻すこととしました。
ATI Radeon HD 5770 は、1枚でトリプルモニタに対応しているのですが、2枚に分散していたものを1枚に集約すると、さすがに負担が集中したのか(1920×1200モニタ2台 + 1600×1200モニタ1台)やはり熱暴走を誘発。

そこで、対策として、ビデオボードの吸気口(ファンが回っているところ)に二段重ねにファンを増設することにしてみました。(おいおい)

ATI Radeon HD 5770_fun.jpg
乗っかってるのが追加のファン。


でも、これは予想していた以上に効果があり、(そういえば、G5のビデオボードにファンを付けた時も効果絶大だったっけ)81℃から63℃へ、一気に18℃も下げることが出来ました。

Temperature.png

グラフは、起動後の約1時間の各部の温度推移です。(計測ソフト:Temperature Monitor
アプリケーションは10以上立ち上がっていますが、特に作業していない時のものです。
ひときわ温度の高いのがビデオボード(藤色の線)。3モニタフル稼働中ですからね。

CPUの温度などは起動後すぐに落ち着いてきますが、ビデオボードは 80℃前後から下がる気配がありません。
途中、ケースを開け、うちわで扇いで熱を冷まそうとしましたが、グラフを見て解る通りハードディスクとメモリの温度が若干下がる程度で(真ん中より少し右寄り)ビデオボードにはほとんど効果がありませんでした。

そこで、ファンの増設です。ノートパソコン用クーラーから取り外したファンが有ったので、吸気口に両面テープで仮止めしてみました。給電は外部の USB から。(勿論、ビデオボードのファンも回っています)
もう、その瞬間から温度は下がり始めましたよ。途中温度が若干上下しているのは、効果を確認するために付けたり外したりしてみたからです。
で、取り付け後 数分で 64℃付近で安定。これなら熱暴走の心配も有りません!

実際、少し重めの作業をしてみましたが、全く安定して長時間作業が出来ました。
ただ、熱が消えた訳ではなくて、グラフィックボード周辺に滞留していた熱を強制的に排出しただけなので、MACの背後は相当な高温になります。80℃ぐらいの熱が排熱口から出てるわけで、真夏にストーブをたいているようなもんですね。ビデオボードだけで、約100Wだそうです。 ┓( ̄∇ ̄)┏

ちなみに、並べて置いてある Power Mac G5 Quad 2.5GHz は、輪をかけて発熱が凄い(550W!)ため、最近は夏場に電源を入れる事は有りません。G5 は2台あるんですけどねぇ。 ┓( ̄∇ ̄)┏
FreeHand から Flash を書出すなら断然 G5 がいいんですが、それ以外の作業ならロゼッタ対応 MacPro でも十分なので、いよいよ引退も近いかも? ジョブズも G5 の発熱の大きさで Intel CPU への移行を決断したって言いますもんね。



Mac mini の場合。

Mac mini は、現在3台が稼働中。
サーバーとして 24時間、10年以上働きっぱなしの Late 2005 Power PC G4 は、以前オーバーヒートしましたが、そのとき施した熱対策が奏効し、以後ノートラブルです。
MAC_mini_radiator.jpg


現在はアルミ放熱版(TwinBird「速鮮力」)でサンドイッチにし、電源アダプターも速鮮力に載っけています。

Mac_mini_G4_server.jpg
年中無休のサーバーは手に触れない場所の方が良いので、窓際から天井際の棚の上に避難しました。




mid 2010 Mac mini は、FreeHand が動く貴重な SnowLeopard マシンのため、HDD を SSD に換装し、いつでもすぐに立ち上がってくれる FreeHand 専用のピンチヒッターとして(重い作業は MacPro に任せて)スタンバイしています。


Late 2012 Mac mini は、映像編集にも使う 4コア i7 マシンで、かなり発熱します。Mac Pro はビデオボードの温度が高いんですが、i7 マシンは CPU にビデオ回路を内蔵しているため、CPU 自体が 100℃ を超える事も有るため、ビビっちゃいますね。


で、2010、2012 の Mac mini の冷却には、このような方法をとりました。

MacPro_mini.jpg
設置場所は、机の下になります。


MacPro と 速鮮力でサンドイッチ。MacPro の筐体は大きなアルミヒートシンクそのものなので、Mac mini の下面から出る熱を MacPro の筐体で放熱するというアイデアです。MacPro 自体は、強力な内蔵ファンで背面に熱が排出されるため、全面を覆うアルミ筐体自体はほとんど発熱しません。なので、Mac mini の冷却に利用しようという事です。さらには、速鮮力の上面からノートパソコンクーラー(ファン)で強制冷却もしています。

こちらはもともと速鮮力と強制ファンで冷却していたので MacPro ほどハッキリした効果は確認出来ませんが、下面からも放熱する事で、バーチャルOS上での作業など結構な負担を長時間かけても、熱ダレによる速度低下はあまり無いように感じました。


何はともあれ、大型アルミヒートシンク(特に「速鮮力」はおすすめ)と、要所に使うファンは効果絶大です。
MacPro もお持ちでしたら mini との組み合わせもお勧めですよ。

暑さにうだる MAC の熱対策の一助にでもなれば幸いです。




→ MacBook AIRの熱対策アップしました。
→ 続・MacBook AIR の熱対策 <真犯人対策> はこちら。







FreeHand Tips -9:切り抜き画像の白フチくくり [FreeHandで行こう!]

FreeHandで行こう!】その69 <FreeHand Tips -9> 切り抜き画像の白フチくくり です。

FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。
今回は Tips編 その9になります。興味のある方は Tips タグから バックナンバーをご覧ください。

初めてお越しの方は、総集編か カテゴリーTOPからご覧になられるのをお薦めします。

       → FreeHand _総集編はこちら    → FreeHand _カテゴリーTOPはこちら



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今回、切り抜き画像に白フチくくりを付けてレイアウトするという仕事が有りました。
白フチの付け方には色んな方法が有りますが、FreeHand では、とても簡単に、しかも多彩な表現も可能な方法が用意されていますのでご紹介しましょう。

White_Edge_1.png

左は、使用する .png 画像です。フリー素材集「いらすとや」さんの画像を使用させて頂きました。 m(_ _)m
背景透明の .png 形式ですので、既に切り抜きされた状態の画像ですね。クリップパスは有りません。

真ん中は、FreeHand で白フチを付けたものです。Photoshop などは使いません。
やり方は、オブジェクトパレットのエフェクトの追加から「ベベル(外側)」を選んで設定するだけです。
ベベルを適用すると、最初は黒いフチがつきますので、白に変更してください。
陰影も付いていますから(デフォルトは75%)、0%に指定すれば真っ白になります。
後は、白フチの幅を決めれば出来上がり。簡単でしょ?

右側のは、白フチのエッジをぼかしてみました。
こちらは、ベベルではなく、「グロー」を適用します。やはり黒いグローが表示されますので白に変更します。
このままだと ただの光彩ですが、「ボケ」を「幅」の半分ぐらいの数字にし、濃度を100%にすれば、しっかりしたフチと柔らかなボケが表現出来ます。


ついでなので、多彩な表現バリエーションもご紹介しておきましょう。

White_Edge_2.png

先程、真ん中の画像でデフォルト75%を 0%にしましたが、ここを戻せば陰影がつき立体的な表現になります。
フラットだとクッキリした陰影に、スムーズだと柔らかな陰影になります。

右は、画像に対して「内側ドロップシャドウ」を適用してみました。枠にはめ込んだような表現になります。
よくある表現の白フチの外側に普通に影を付ける事も、もちろん出来ますよ。


White_Edge_3.png

上の左は、ベベル(隆起)を内側外側の両方に掛けてみました。ソフトキーホルダーのように、プクッと膨らんで見えます。
真ん中のは、隆起を反転してみました。膨らみが逆転して凹みに見えます。
右のは、さて何に使いましょう。まぁ、多彩な表現が可能という事です。(紹介していない他の表現もまだまだ有りますよ)


ちなみに画像のエフェクトですから、ラスターエフェクトになり、解像度に依存します。
デフォルト解像度は 72dpi ですので、印刷対応時には解像度を上げてください。
また、「CMYKレンダリングに最適化」チェックは外します。
(「CMYKレンダリングに最適化」は、画像以外のものに適用します。)
Raster_effect_setting.png
ファイル>ドキュメント設定>ラスターエフェクト設定 の設定画面。




ところで、もし、白フチ部分を よりクッキリさせたい場合は、ラスターエフェクトを使用せずにパスを使用したくなる場合も有るかもしれませんね。そのような時は、オートトレースの輪郭機能を使用し、輪郭パスの中に画像をペースト後、オブジェクトパレットで線を画像の下に移動させます。この方法でも、上記同様あっという間に作成出来ます。

Auto_Trace.png
必ず内部にペーストしてから線を画像の下に移動します。内部にペーストしないと線は画像扱いになります。


なお、上記はラインの太さで白フチくくりに見せていますが、カッティングマシン用のカットラインの版下等にするなら、「線の拡張」や「線のオフセット」機能を使って、外側ラインを実態の線とする事も出来ます。



という事で、切り抜き画像の白フチくくりは、こんなにも簡単に出来ちゃうんですよね。
あの不自由なソフトを使っていると、夢のようでしょ?!!


今回画像に対してエフェクトを掛けてみましたが、以前の記事で テキストやオブジェクトにエフェクトを掛けたものも参考頂ければ、より表現の幅も広がるかと思います。→ テキスト装飾→ 立体感の演出→ エフェクト などいかがでしょう。
3D_text 立体文字テキストのままでの 3D表現も可能です。





まだまだ、あのソフトには無い有用な機能が満載ですので、折に触れて公開して行きたいと思っています。
お楽しみに〜  あのソフトとの機能差については FreeHand VS Illustrator をご参照下さい。




→ Tips - 10:マーク作成などに便利な Tips アップしました

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