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私が FreeHand にこだわり続ける理由 [FreeHandで行こう!]

【 FreeHandで行こう!】その53 <番外編:私が FreeHand にこだわり続ける理由>

このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介しています。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。

現在、 番外編としてざっくばらんに話を進めています。
初めてお越しの方は、FreeHand をご理解頂くために 総集編か カテゴリーTOP もご覧頂ければ幸いです。

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【 FreeHand で行こう!】ブログは、どこをご覧頂いても「私が FreeHand にこだわり続ける理由」ばかりなのですが(^^)、今回は、あえて「こだわり続ける理由」というテーマで書いてみたいと思います。
この度の Flash Player 11 問題のようなことが起こると、ますます FreeHand への思いが強くなります。

今回の問題をきっかけに、とりあえず助っ人として Flash 関連ファイルの扱いで FreeHand と同程度の機能・操作性を有するアプリケーションを探し求めてみたのですが、やはり見つけることは出来ませんでした。
FreeHand が持つ FLASH 関連の特徴的な機能・操作性とは、以下のようなものです。

・.swf ファイルを、そのまま FHドキュメント内に読み込むことが出来る。
・読み込んだ .swf のアクションスクリプトは、そのまま実行可能な状態である。
・ドキュメントを .swf 形式にパブリッシュすると、読み込んだ .swf がその .swf の中で生きている。
・必要であれば、読み込ませた .swf を制御することも自在である。
・読み込ませた .swf は、外部ファイル扱いにすることも、埋め込みファイルとすることも自在である。 ・FreeHand で作った .swf を再度 FHドキュメントに読み込ませての再パブリッシュも可(何度でも)。

上記が、FreeHand の機能として実装されていた仕様です。SWFファイルが自由自在でしょ。
(詳しくはこちらもご覧下さい)

FreeHand では、.swf ファイルを、action script が生きたまま、あたかも画像ファイルのように幾つでも配置でき、新たに単独の .swf として再パブリッシュできるのです。しかも自在に制御することも可能。さらには、自身が作成した .swf を再度取り込み、より複雑に制御・加工を追加した後に再パブリッシュすることすら可能なのです。
ここまでできる アプリケーションって、FreeHand 以外にあるんでしょうか?

最新の Illustrator CS5 でも、どれ一つとしてマネすることも出来ません。
Illustrator には、.swf形式に書き出す機能はあっても、.swf ファイルを読み込む機能や、ActionScript を記述する手立てを持ち合わせていないからです。

CS5 シリーズの中には、今回、Adobe Flash Catalyst CS5 という新しいアプリケーションが生まれました。
上記 FreeHand の仕様を幾分実現してくれそうなアプリケーションでしたので、今回の Flash Player 11 問題の対策に利用してみようと色々触ってみたのですが、上記 FreeHand の仕様に追いつくほどの機能ではありませんでした。Adobe Flash Catalyst CS5 では、基本的に、読み込んだ .swf は、外部リンクとして表示させるに留まります。書き出されるファイルも多数のファイルに分けられ、再利用しにくいものになります。


他にも、FreeHand が実現している仕様に似たアプリケーションを色々探してみたのですが、見つけることは出来ませんでした。(ご存知の方がおられましたら、是非お教えください。)
肝心の本家本元 FLASH CS5 ですら、.swf ファイルを .fla ドキュメントに読み込ませると action script が消えてしまう始末なんですから!(読み込ませ用の asファイルを別に作っておく必要がありますね)


嗚呼! 8年も前に、FreeHand が実現していた素晴らしい機能の数々が、ADOBE によって買収されてからは、進化するどころか、退化させられるように闇に葬られてしまうのでしょうか。

私が FreeHand にこだわり続ける理由の一つ(勿論、他にも山ほどありますが)としてあるのが、上記のような FLASH 関連機能を FreeHand が 8年も前に実装していて、しかも、同様の機能を有するソフトが、未だに現れていないことが挙げられます。

これは、実に多くの人に勧められる、また 是非とも知って欲しい 大変有用な機能(一度でも使えば、その素晴らしさが解ります!)ですし、実際、私は多くの仕事で活用してきた機能ですが、互換性問題という重大なバグを持った Flash Player 11 がこのまま修正されずに普及すれば、封印しなければならない手法となってしまいました。

何度も書きましたが、当時の FreeHand 開発チームは FLASH 開発チームと同一部隊であったため、最新・最高のネイティブ FLASH 技術が FreeHand に搭載されているのです。ADOBE に移って、FLASH の基幹部分が AS3に書き換えられてからというもの、もはや当時の FreeHand の機能に迫るアプリケーションは作ることすら出来なくなってしまったんでしょうか???

ADOBE に、.swf ファイルを自在にハンドリングできる FreeHand のような機能を持ったアプリケーションを作る能力が無いのなら、もはや FLASH の可能性・将来は明るいものではありません。
実際、ADOBE 独占になってから、いい話がありましたか? セキュリティの脆弱性問題や、バッテリー消費の増大、1社独占による FLASHフォーマット継続性への懸念など、コケにされっぱなしでしょう。
のどから手が出るほど FLASH が欲しくて Macromedia を買収した結果、どんどん評判を落として行くことになった FLASH が不憫でなりませんねぇ。



ちなみに、Flash Player 11 の互換性問題で表示しなくなっていた弊社のホームページは、サードパーティが出している Flash デコンパイルソフトを購入して .fla ファイルを新たに生成し直し、手直しを加えてなんとか対策できました。よほど ADOBE 製品よりも、サードパーティー製の Flash デコンパイラー(Flash Decompiler Trillix)の方が良く出来ていると感心してしまったことを付け加えておきます。




→ その54 <番外編:FreeHand ユーザーのこだわり> アップしました。
← 一つ前の記事:【FreeHandで行こう!】その52 <緊急番外編> はこちら。




追記:20111111
とりあえずは、朗報! 11月10日にリリースされた、Flash Player 11の最新バージョン11.1.102.55 では、当ブログで報告していた重大な互換性バグが修正されました。
珍しいこともあるもんだ。クレーム対応するなんて。とりあえず今回の件だけは 目をつぶりましょうか。

それを受けて、、、
→ その55 <Flash作成、まだまだ FreeHandで行けるっ!> アップしました。
   「数分で作成出来る FreeHand からの Flash アニメーション作成方法」を公開しています。




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コメント 2

momo

今度のFlashの件は私もほんとうにショックでした。
もう怒りを通り越して
ただほんとうに悲しい気持ちです。

こんなふうにして
すぐれたものが理不尽に葬り去られていくのを
みているのはほんとうにつらいです。

買収、というかたちを取るのであれば
自らが手に入れたものをきちんと維持し
発展させていけるだけのノウハウ、そして人的資源をも確保するのが
企業としての責任ですよね。
by momo (2011-10-25 06:34) 

aspect

momoさま いつもコメントありがとうございます。
企業が、社会に貢献する技術で支持を集め、両者ともにメリットを享受してこそ、
より良い信頼関係が築けるのだと思うのですが、
ADOBE は、その辺りを勘違いしているようですよね。

優れた技術を買収してきては、ADOBE流に改変(あえて改悪と言う)し、
それをデファクトスタンダードという牙城にしてシェアを死守することだけに躍起になる。
そうすることが、業界トップ企業の使命だとでも思っているんでしょうか。

APPLE 製品ほどの独創性、完成度があるならまだしも、
ADOBE 製品は、どれも寄せ集めてきただけの、トータル完成度の低いラインナップで、
しかも、値段だけはやたらと高くて。。。
ホントに嫌な会社に、業界は牛耳られてしまったもんです。

by aspect (2011-10-25 12:41) 

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