【 FreeHandで行こう!】その58 <すごいぞ FreeHand:ページもの編集>
FreeHand ブログ、しばらく休んでましたが、約1年ぶりに再開です!

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このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介しています。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。

今回からは、 「すごいぞ FreeHand」と題してざっくばらんに話を進めていきます。
初めてお越しの方は、FreeHand をご理解頂くために 総集編か カテゴリーTOP もご覧頂ければ幸いです。

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今回のお題は「ページもの編集が凄いぞ! by FreeHand」です。


先ずは DTP A4縦 112ページ(A3見開き 56ページ)の FreeHand ドキュメント制作実例画像。ご覧あれ。

ページ平均約5,000文字、およそ20万文字のテキストメインの編集もの + A4広告12ページの DTPコンテンツ。
複数のマスターページ、インライングラフィックや、テキストリンクを駆使。 詳しくはこちら
頻繁に原稿修正が入り、ページ数やページ順も激しく変化しましたが柔軟に対応することが出来ました。
Mac Pro(ロゼッタ環境)でもサクサク編集可能でした。



そして、Flash パブリッシュ用 B4横 159ページ(予備ページ含)の FreeHand ドキュメント制作実例画像。

ズーム、ドラッグページ切替え、ページ間リンク、動画再生等の機能を持たせた Flash コンテンツ...
こちらのようなコンテンツは、ネイティブマシン G5 が安定していて速いです。



なにが凄いって、解り易く言えば、Illustrator と同等以上のデザイン編集機能を使いつつ、100ページ位のページ物が自在に作れるってことです。(DTP だけでなく、プレゼンデータまで!)


え、Illustrator でもページ物が作れるようになったって?
ですよね。CS4(バージョン14) からは、Illustrator もようやくページ物対応になりました。
でも、それって、上で紹介した FreeHand のマルチページ機能を そのまま移植 したものなんですよ。
しかもかなり仕様ダウンして。 で、重いし。

そもそも、Illustrator でページ物を制作する場合、従来は1ページずつバラバラに作って、Quark Express や InDesign と連携しながらページ編集するか、10ページ物ぐらいまでの小冊子ならバラバラのページのまま制作を進めるという方法をとるしかありませんでした。

その点、FreeHand は、バージョン4の時代(1990年代前半)から CS4に移植されたのと同じ仕様のマルチページ編集機能を既に搭載していたんですよね。
更には、Illustrator にはいまだに搭載されていない「マスターページ機能」や「インライングラフィック」「グラフィック検索置換」等を使った編集や、Flash アクションスクリプトを駆使した マルチページ Flashプレゼンコンテンツが作成出来るまでに進化していたのですよ。


ちなみに、FreeHand で作成出来る「マルチページ Flashプレゼンコンテンツ」って、こんな感じ。
ドラッグしてください。(最初は右方向にですよ。少なくとも 11ページまではめくってくださいね。)
*Flashが表示されない場合は別ウインドウでお試しください。


スライドバーでページをめくってみてください。データの高速さに驚かされるでしょう。
サンプルですが、159ページのコンテンツ。Illustrator では、こんなの逆立ちしたって作れません!!



実際の FreeHand ドキュメントはこんな感じに作りました。

作り方に興味のある方は、こちらをご覧下さい。


この機能は、掛け値なしに凄いものです。
10年経っても、まだ これほど柔軟に、これほど高機能にプレゼンコンテンツを作れるソフトを私は他に見た事がありません。
CS3 以降の Illustrator の新機能は、ほとんど FreeHand から移植されたものですが、バージョンアップに もったいを付ける為か、移植に時間を掛け、少しずつ小出しにして来ました。いまだに FreeHand の持つ特色ある機能の多くが取り込まれないまま温存されているんですよね。(CS7以降のネタとして取ってるんですね。何なら私が候補を挙げて予言しましょうか....って、次回以降、ここで小出しにしていきますから。)
追記:201306

Illustrator CC 発表前に書いた記事(次の、すごいぞ FreeHand 画像編やテキスト編)での多くの機能が、ほぼそのまま Illustrator CC に反映されていますよ。候補に挙げた通りになりました。

やっぱり、Illustrator は FreeHand に追いつくことを目標に開発を続けているんですねぇ。

今回紹介した機能も、いずれは Illustrator に搭載するつもりだったんでしょうけれども、FLASH を自滅させてしまった ADOBE としては、今更 Illustrator に搭載する可能性は低くなってしまったのではないでしょうか。
そういえば、CS6 の新機能が小ネタばかりだったのは、もしかして、この辺りの開発が急遽頓挫したのが原因だったのかもしれませんね。


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今回は、「ページもの編集が凄いぞ! by FreeHand」ということで、Illustrator にはマネの出来ないようなページ物編集をご紹介しました。まだまだこんな感じの知られざる機能が色々ありますので、引き続き紹介して行きたいと思います。

10年前のアプリケーションとあなどるなかれ。
Illustrator CS6 と比較されても、まだまだ勝ってる部分の方が多いんですから。ホントに。


追記:ちなみに、マルチページドキュメントについてもう一言。
Illustrator はページ物 PDFを開く時 1ページずつしか開けませんが、FreeHand は一気に全ページ開くことが出来るんですよ。しかも、非常に高速に。こちら参照あれ。


ちょっと、FreeHand を自慢たらしく書いてしまいましたが、知られざる事実を知って欲しいが為に、このような書き方をしてみました。Illustrator ユーザーの方には、お気を悪くされましたら申し訳ございません。



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FreeHand の最終バージョン【 FreeHand MX 】は、この春発売10周年を迎えます。
既に開発が終了して10年を経たことになりますが、いまだに FreeHand を超えるプロ用グラフィックアプリケーションを私は知りません。
ただ現役で使うには、新しい OSと、新しいファイルフォーマットへの対応が懸念されるところです。

Windows版は、Windows 8 環境でも まだ動くようです。(私は未確認ですが、そのように聞いています)
  ↑ 上記検証しました。Windows 8 環境でも問題無く動きますよ!
    ↑ システム更新で問題発生する場合があります。詳しくは →こちら

残念ながら、MAC版は、Snow Leopard が動作する最後の OSになってしまい、Lion 以降のOSを積んだ MAC上では動作しなくなってしまいました。
ネイティブで動く G5 か、ロゼッタで動く Snow Leopard マシンは、FreeHand を使うには必須マシンになります。

新しいファイルフォーマットへの対応は、手持ちの Illustrator CS4 あたりをファイルコンバーターとして使っています。コピペで持って来れるし、FreeHand の生ファイルを開いてくれるのでその意味では役に立ちます。
(但し、CS6は使えません。諸事情により、FreeHandとのファイル交換ができなくされているからです)

何なりと工夫して FreeHand を使い続けます。こちらでは、そのような情報も発信して行きたいと考えています。

 → すごいぞシリーズその2 【すごいぞ FreeHand:画像の扱い】 アップしました。



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