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久々に MAC遍歴です。
開発停止されてしまった FreeHand をメインアプリケーションとして使用している私の MAC遍歴は、G5以降 MacBook Pro(最後のTiger版)導入に留まっていましたが、22台目のMACとして 約3年ぶりに現行の MAC(mini ですが)を導入しました。 iPad とコンビを組ませるのが第一の目的です。



iPad 購入当初は、Windows マシンとコンビを組ませていました。Windows なら、XP以降のマシンであれば、どれとでもコンビを組めるのですが、MAC の場合 Leopard 以降のマシンでなければコンビが組めず、手持ちの G5 (Tiger) など、XP と同時代の MAC OS は対象外扱いだからです。

iPad 導入後に MAC mini がフルモデルチェンジされ、Leopard よりもかなり動作が速くなったと言われる SnowLeopard を試してみたかったということもあって、すぐに導入に踏み切りました。(以前、手持ちの MacBook Pro に Leopard を入れた際は、なにかと動作が緩慢だったため Tiger に戻したという経緯がありましたが、かなり速くなったと言われれば SnowLeopard に興味が湧くというものです。Vista より 7 の方が評判良いのとよく似たパターンですね。)

さらに、MAC mini は驚くほどコストパフォーマンスが高く、小さいため置き場所にも困らず、騒音も無く、発熱も少ない、と良いことずくめなんですね。
加えて、SnowLeopard は FreeHand が使える最後の OS になるかもしれないということで、手に入れておかなければならない必要性も感じていました。

入門マシンの mini ですが、実際導入してみて、期待を裏切られることはありませんでした。
それどころか、これなら実務にも使えそうと、単に iPad とのコンビ用途から一気にメインマシン候補へと昇格することになります。

何より、現行メインマシンの Power MAC G5 に比べて、圧倒的に発熱量が小さいのが良いですね。
この夏の異常な暑さの中、部屋でG5を使うとクーラーなんて全く効かなくなります。
知り合いのデザイナーは、G5をベランダに出して使っていると言ってました。エアコンの室外機と変わらぬ熱風を吐き出しているそうです(笑)
室外に出せない私ところでは、熱風で机まわりの温度計は35度以下には下がらなくなり、ずっと うなりっぱなしの排熱ファンの音で、イライラしながら仕事をしていたものです。

その点、MAC mini を導入してからは、アルミ筐体全体がホットプレートのように発熱はしても、熱風は出ないので、ほとんど気になりません。机まわりの温度も、30度以下をキープ出来るようになりました。

現在、G5マシンは、普段なるべくスリープさせておき、必要な時だけ使用。少なくとも夏の間は、なるべく mini を使うようにして部屋の温度を上げないようにしています。

という訳で、表示装置のモニタは、G5、mini、Windows の3台のPCを切り替えて使っているのですが、3台ともダブルモニタ仕様のため、6本のモニタケーブルを2台のモニタに振り分けての使用ということになります。

G5 と Windows の2台だった時は、モニタ側にある入力切り替えSW(DVI と VGA)で切り替えて使っていましたが、3台に増えると対応出来ません。現在は DVI モニタ切り替え機(ラトックシステム製 REX-230UDA)と、VGA切り替えスイッチを組み合わせ、3台のパソコンをダブルモニタ仕様、USB同時切り替え仕様で使用しています。(オーディオも、USB経由の同時切り替えで使用できています)

DVI 切り替え機付属のソフトウエア(KVM Utility)は、G5にインストールされたロジクールドライバーとコンフリクトを起こします。また、VGA切り替えでは、モニタ解像度が切り替えの度にリセットされましたが、解像度変換アダプタを間に挿むことでリセット回避出来ました。同様の症状でお困りの方はお試し下さい。


コンパクトに詰め込んだモニタまわり。
iPad も、Air Display というアプリで、3台目のディスプレイになります。FLASH を表示させてタッチ操作も出来るため、FLASH のタッチパネルでの動作確認用途に使用しています。

センターのセレクタはオーディオ用の電源管理スイッチボックス。モニタや周辺機器を個別にOFF出来、省エネ(暑さ対策)に寄与してくれます。
iPad の後ろの小さなBOXが DVI切り替え機、右のモニタ下にあるのが VGA切り替え機。
20inch(1600×1200)DELL製 2007FP ×2台。 G5は机下足元に鎮座。 miniは画面左外の本箱の中に鎮座。


後は、パフォーマンスです。
Core 2 Duo 2.4GHz の CPUは、所有している1世代前の PowerBook Pro のものと同じなので、入門マシンといえども、決してパフォーマンスの低いものではありません。
しかし、MAC は、Windows と違って、過去幾度となく互換性を伴わない仕様変更を繰り返してきましたから、ハード、OS、アプリの組み合わせによっては相性が大きく異なり、動作速度ばかりでなく、動作そのものにまで大きく影響するため楽観視は出来ません。

CS4などの新しいソフトは、当然新しい環境に合わせて開発されている為、さほど気にすることなく使えますが、こだわって使い続ける旧ソフトの動作状況が問題です。私にとっては FreeHand。

実際、FreeHand の SnowLeopard での動作状況を確認する為に当ブログにこられる方も多いようです。
最終版の FreeHand MX は、OS9 でも動作可能な「カーボンアプリ」ですから、OSXネイティブの Cocoa アプリではありません。(マイナーアップデート後の11.01は、OS9で使用出来なくなりましたが、ソースはカーボンのままです。)
MAC OS は、Leopard 以降、Power PC から Intel CPU 専用に設計変更されたため、カーボンアプリは Intel MAC 上では、完全なエミュレーション動作ということになり、パフォーマンスの保証精度はますます低くなっているはずです。

それでも、我が愛しの FreeHand は、けなげに動いてくれました。エミュレーション動作のため、若干もたつくことはあるものの、十分実用範囲内です。詳しくは、次回アップ予定の FreeHand 番外編でレポートするつもりですので、関心ある方のご参考にでもなれば幸いです。
(SnowLeopard 環境で FreeHand を動かすには、Rosetta(Apple製純正エミュレータ)インストールが必須です。加えて、こちらの対策を施す必要があります。)

ただ、残念なのは、FLASH 8。動作はするものの、実用レベルとは言いがたいパフォーマンスです。


上記画像は、FLASH 8 アイドル時の CPU と メモリの負荷を計測したものです。
99.99%とアップアップしている様子が分かります。
FLASH は、CS3、CS4 も所有していますが、ファイル互換の理由から主に FLASH 8 を使用してきました。
いよいよ全面的に CS4 に移行すべき時が来てしまったようです。(AS2なんですけどね..)

同様の CPU負荷は、Fireworks 8 でも確認されましたが、幸いなことに FreeHand MX は問題ありません。


ねっ!!

 ※上記2枚とも、他に複数アプリが立ち上がっている状態(通常使用状況)で計測しました。


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今回は、6月に導入した新型の MAC mini を、遅まきながらレポートしました。
次回は、MAC mini に於ける FreeHand の動作状況を報告します。
パフォーマンスは G5に劣ってしまいますが、ネイティブで動作する Illustrator CS4 よりも軽快なので、十分実用的です! とだけ予告しておきましょう。


 → あっぱれ! FreeHand -6 <Snow Leopard 動作確認> アップしました。

 → MAC遍歴-7 <MAC 受難 カーネルパニックの嵐> はこちら