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beats pill を修理してみた。その2 [趣味の修理/改造/工作]

前回の beats pill 2.0 の修理は、バッテリー交換だけで治ってしまったので簡単なものでしたが、今回のは大手術になってしまいました。
入手した beats pill は、問題無く動作するように見えて、30分もすれば勝手に電源が切れてしまうというものだったのです。電池残量は充分あるのに、です。

しかも、切れる時間が段々早くなり、数分で切れるようになってきたため、バラしてみたところ基板上のパーツに触れない程発熱している部分がありました。どうやらパーツが焼き切れてしまっているようです。
消費電流を測ったところ、1A以上流れていたため、パーツが焼き切れて内部でショートしてしまったのでしょう。電池残量があるのにすぐに切れるのは過電流による電圧降下が原因と思われます。

いずれにせよ、触れない程発熱する部分が有るため、もうこの基板は交換するしか無いんですが、メインボードの交換モジュールなんて入手できるとは思えないし、そんな修理の仕方をする気も更々ないんで、前回のアンティークスピーカーを改造したときの手頃な中華製基板を移植すると言う大手術に挑戦することにしました。
当然、寸法も仕様も全く違うので、この限られたスペースに組付けるだけでも至難の業なんですけどね。

作業中は、集中して一気にやってしまうため、なかなか写真を撮りながらと言う訳にいかないため記録が残ってないのですが、移植後の beats pill はこんな感じになりました!

BeatsPill_kai.jpg

右から、Bluetooth ドングル、その下にメインアンプ、中央が MP3ボード、小さいのが充電ボード、そして使わなくなった au のガラケーバッテリーですね。全てがピッタリと言うか、無理やりに押し込んでギリギリ収まりました。 スピーカー側は元のまま利用しています。
MP3ボードなので、beats pill が対応していないマイクロUSBメモリ内の音楽ファイルも再生できるのが何と言っても美点。 スマホがなくても、単独での音楽再生が出来るようになりました。オリジナルよりも便利!


さらには、MP3 ボードのコントロールスイッチ類は基板上にある為、そのままでは操作できませんね。なんとか beats pill のボタンスイッチを活用したく、フレキ板からボタンスイッチを捲り取ってリード線をハンダ付けし、基板に結線しました。こんな感じの配線になりました。
BeatsPill_kai2.jpg
正面の b ボタンがモード切替(Bluetooth ←→ MP3 )、+ ー ボタンは、音量と前後曲の切替に機能します。


BeatsPill_kai3.jpg
マイクロUSBポートや AUX入力ジャックは、元の基板から剥がし取って再利用したため、元通りピッタリ収まっています。 USBポートの付根部分も、充電中は赤に、充電完了時は青に(オリジナルは緑)光りますよ。
外観上の唯一の変更点は、一番左の出力ジャックを廃し、電源用のスライドスイッチを付けたことぐらいです。(スイッチの小さな爪が見えるでしょ。)

もともと付いていたオリジナルの基板がこちら。すでに AUX やイヤホンジャック、USBコネクタ、SPコネクタなどを取外した後のものです。(無惨...)
BeatsPill_kai5.jpg



いやぁ、普通ならここまでやりませんよね。壊れたら部品取りぐらいにはしますけど(笑)
やっぱり beats pill はデザインが綺麗だし、特にキズも無く見た目が新品同様品だったので、なんとか助けてやりたくなりました。




BeatsPill_kai4.jpg
この子は、日当りの良い窓際が定位置になりました。白は紫外線で黄変しそうだし、赤は色落ちしそうだけど、黒なら変色や色落ちの心配も無いだろうということで。^^
日当りの良い窓際で ずっと JAZZ を奏でてくれてます。(Jazz Radio チャンネルを、毎日ほぼ一日中再生)




ちょっと大変ですけど、修理パーツは安いものばかりですので、壊れた beats pill をお持ちの方は挑戦してみるのはいかがでしょうか。


壊れてしまったものだったけど。
結局、MP3にも対応したので、オリジナルよりも気に入ってるかも。^^
音もスピーカーはオリジナルのままなので、オリジナルとなんら変わらないし。(低音も結構出てます)
趣味の修理・改造はやめられまへんなぁ。(笑)





→ アンティークスピーカーを Bluetooth に改造してみた。 はこちら
→ beats pill を修理してみた。 はこちら
→ スマートウォッチを修理してみた。 はこちら
→ ロボット修理編はこちら +こちらも






タグ:改造 修理 工作
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