FreeHand Tips -3:テキスト装飾 [FreeHandで行こう!]
【FreeHandで行こう!】その30 <FreeHand Tips -3> です。
このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介してきました。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。
今回は Tips 編につき、初めてお越しの方は、総集編か カテゴリーTOPからご覧になられるのをお薦めします。
→ FreeHand _総集編はこちら → FreeHand _カテゴリーTOPはこちら
また、画像が表示されない等、表示がおかしい場合はこちらから再読み込みして下さい。
***
前々回から、FreeHand の Tips を紹介しています。
Tips 編 第3回も「1分あれば出来る表現」です。今回は「テキストの装飾」を紹介しましょう。前回に引き続き、エフェクトを活用します。
前回のエフェクトは、ベクターベースでしたが、今回のものは、ラスターベースになります。
■凹文字
上は、単純にドロップシャドウ(内側)を掛けただけのものです。
下は、ドロップシャドウに加え、エンボス(隆起)を掛けてみました。より、立体感が強調されました。
■凸文字 -1
上は、単純にベベル(内側)を掛けただけのものです。
下は、ベベルを内・外の両側に掛けてみました。より、立体感が強調されました。
■凸文字 -2
上は、エンボス(隆起)による 凸文字です。
下は、ベベル(外側・フレーム)と、ドロップシャドウ(内側)を掛けて、縁取りを立体化させてみました。
■チャンネル文字
発光する立体文字(チャンネル文字)風にしてみました。
■凹文字と粘土文字
1つ目の凹文字は ドロップシャドウですが、こちらは ベベル(内側)です。リアルに彫った感じの表現になります。
下は、内・外の両側にベベルを掛け、スケッチでラインを乱してみました。粘土細工のような雰囲気になりました。
■ガラス風文字
ドロップシャドウを内・外の両側に掛けてみました。ガラス文字と言うか、アクリル文字のような感じになりました。
下は、上のものにグラデーションマスクを重ね、ガラス感(反射)を加えてみました。
上記の作例は、テキストに対して エフェクトを掛けていますので、テキスト編集が可能です。
もちろん、アウトライン化したものや、通常のオブジェクトにも同様のエフェクト表現が可能です。但し、エフェクトを掛けたテキストをアウトライン化するとエフェクトはキャンセルされますので、アウトライン化する予定のある場合は、アウトライン化してからエフェクトを掛けるようにして下さい。
ラスター解像度は、デフォルトは WEB 用の 72dpiですが、解像度を上げることが出来ますので DTP 使用も可能です。但し、多用すると処理が遅くなったりエラーを発生することがありますので、画像化する方が望ましい場合があります。
「画像に変換」コマンドでは、白背景の TIFF画像に、「属性の分離」では、アルファチャンネルを伴った、透明背景の埋め込み TIFF画像に変換できます。
いずれも埋め込んだままの状態で Fireworks や Photoshop で編集できます。また、画像だけをそのまま抽出したり、リンクにすることも出来ます。
ラスターエフェクトは、CMYKカラーでも、内部ではRGBで処理されます。DTP使用の場合は、内部でCMYKに再レンダリングされますが、一部、色の再現性に問題を生じる場合がありますので、ポストスクリプト処理による校正で確認して下さい。Acrobat Distiller を利用すれば良いでしょう。問題が発生する場合は、墨版を使わない色指定で回避できます。
今回は、ラスターエフェクトを使用したテキスト装飾を紹介しましたが、ラスターエフェクトを使用しない別の方法もありますので、ついでに紹介しておきましょう。
■3D(押し出し)
テキストのまま 3D 押し出しが作成出来、3D回転・パース向き・パース深度が、ステージ上で直接操作できます。
小さなウインドウ内での操作をプレビューするのではなく、直接操作できるところが FreeHand らしいインターフェースです。勿論オブジェクトパレットで数値制御も出来ます。
■TEXTエフェクト
FreeHand は、一番初期のバージョンから TEXTエフェクトが充実していました。さすがに、初期の機能をそのまま残しているものなので、エフェクトというには もの足りませんが、アンダーラインや、白フチくくりは、Illustrator に無かった実用的な機能なので羨ましがられたものです。( Illustrator のアンダーライン機能は、FreeHand より15年遅れて CS2にようやく搭載されました。白フチくくりはアピアランスの追加で対応出来るようになりました。)
ここでは、白フチくくりとズームを合わせて紹介しました。
■輪郭グラデーション
これは、通常のグラデーション塗りのため、アウトライン化する必要がありますが、紹介しておきます。
TEXT をアウトライン化してから、Command J(MACの場合)で結合するか 全体をダイレクト選択(またはサブセレクト)し、グラデーションを適用します。
輪郭グラデーションは、オブジェクトの中心ラインから輪郭に向けてグラデーションを生成しますので、手軽に膨らんだ文字が作成出来ます。下は、グラデーションの中心をずらしてみました。膨らみ方に変化を付けることが出来ます。
追記:輪郭グラデーションをより詳しく →こちら
■エンボス(エクストラ処理)
こちらも旧くからの機能のため、テキストのままでは処理できず アウトライン化が必要ですし、今の基準で見れば柔軟性も乏しい機能ですが、一応10年以上前からこんなことが出来ていましたよということで、紹介しておきます。エクストラパレットのエンボス処理です。
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今回は、「1分あれば出来る表現」として「テキスト装飾」を作成してみました。
次回以降も、FreeHand Tips を披露していきたいと考えています。興味のある方はお付き合い下さいませ。
→Tips編-4 アップしました。
→Tips編 -1 はこちら →Tips編 -2 はこちら
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※キーボードの、コマンド、option、comtrol 表記は、MACのものです。WINの場合は表記が異なりますので推察して下さい。マウスクリックも、2ボタンの場合 操作が変わるようです。
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シリーズを続けています。下記ご案内。
→総集編 では、FreeHand の真の実力をご覧頂けます。
→続・総集編 は、総集編の続編です。総集編と合わせてご覧下さい。
→FreeHand_使い方 TOP はこちら
→FreeHand_INDEX はこちら
→付録編 では、ざっくばらんな情報をご覧いただけます。
→Tips編 小ネタ集です。
→FreeHand VS CS4 では、最新版の Illustrator CS4 と比較しています。どうよ。
→FreeHand_入門編 Illustrator の作業が、FreeHand ではこんな感じ。
→FreeHand_番外編 実践的に使える裏技テクニックほか、様々な情報を提供しています。
→FreeHand VS CS5 では、最新版の Illustrator CS5 と比較しています。どうよ。どうよ。
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→FreeHand カテゴリー 一覧はこちら
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また、画像が表示されない等、表示がおかしい場合はこちらから再読み込みして下さい。
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前々回から、FreeHand の Tips を紹介しています。
Tips 編 第3回も「1分あれば出来る表現」です。今回は「テキストの装飾」を紹介しましょう。前回に引き続き、エフェクトを活用します。
前回のエフェクトは、ベクターベースでしたが、今回のものは、ラスターベースになります。
■凹文字
上は、単純にドロップシャドウ(内側)を掛けただけのものです。
下は、ドロップシャドウに加え、エンボス(隆起)を掛けてみました。より、立体感が強調されました。
■凸文字 -1
上は、単純にベベル(内側)を掛けただけのものです。
下は、ベベルを内・外の両側に掛けてみました。より、立体感が強調されました。
■凸文字 -2
上は、エンボス(隆起)による 凸文字です。
下は、ベベル(外側・フレーム)と、ドロップシャドウ(内側)を掛けて、縁取りを立体化させてみました。
■チャンネル文字
発光する立体文字(チャンネル文字)風にしてみました。
■凹文字と粘土文字
1つ目の凹文字は ドロップシャドウですが、こちらは ベベル(内側)です。リアルに彫った感じの表現になります。
下は、内・外の両側にベベルを掛け、スケッチでラインを乱してみました。粘土細工のような雰囲気になりました。
■ガラス風文字
ドロップシャドウを内・外の両側に掛けてみました。ガラス文字と言うか、アクリル文字のような感じになりました。
下は、上のものにグラデーションマスクを重ね、ガラス感(反射)を加えてみました。
上記の作例は、テキストに対して エフェクトを掛けていますので、テキスト編集が可能です。
もちろん、アウトライン化したものや、通常のオブジェクトにも同様のエフェクト表現が可能です。但し、エフェクトを掛けたテキストをアウトライン化するとエフェクトはキャンセルされますので、アウトライン化する予定のある場合は、アウトライン化してからエフェクトを掛けるようにして下さい。
ラスター解像度は、デフォルトは WEB 用の 72dpiですが、解像度を上げることが出来ますので DTP 使用も可能です。但し、多用すると処理が遅くなったりエラーを発生することがありますので、画像化する方が望ましい場合があります。
「画像に変換」コマンドでは、白背景の TIFF画像に、「属性の分離」では、アルファチャンネルを伴った、透明背景の埋め込み TIFF画像に変換できます。
いずれも埋め込んだままの状態で Fireworks や Photoshop で編集できます。また、画像だけをそのまま抽出したり、リンクにすることも出来ます。
ラスターエフェクトは、CMYKカラーでも、内部ではRGBで処理されます。DTP使用の場合は、内部でCMYKに再レンダリングされますが、一部、色の再現性に問題を生じる場合がありますので、ポストスクリプト処理による校正で確認して下さい。Acrobat Distiller を利用すれば良いでしょう。問題が発生する場合は、墨版を使わない色指定で回避できます。
今回は、ラスターエフェクトを使用したテキスト装飾を紹介しましたが、ラスターエフェクトを使用しない別の方法もありますので、ついでに紹介しておきましょう。
■3D(押し出し)
テキストのまま 3D 押し出しが作成出来、3D回転・パース向き・パース深度が、ステージ上で直接操作できます。
小さなウインドウ内での操作をプレビューするのではなく、直接操作できるところが FreeHand らしいインターフェースです。勿論オブジェクトパレットで数値制御も出来ます。
■TEXTエフェクト
FreeHand は、一番初期のバージョンから TEXTエフェクトが充実していました。さすがに、初期の機能をそのまま残しているものなので、エフェクトというには もの足りませんが、アンダーラインや、白フチくくりは、Illustrator に無かった実用的な機能なので羨ましがられたものです。( Illustrator のアンダーライン機能は、FreeHand より15年遅れて CS2にようやく搭載されました。白フチくくりはアピアランスの追加で対応出来るようになりました。)
ここでは、白フチくくりとズームを合わせて紹介しました。
テーマとは無関係ですが、TEXT の話ついでにちょっとコラムを。
ネット検索で FreeHand のTEXT は、アウトライン化しないと 7ポイント以下はグレーに表示されるのはどういうことか? という質問があり、「再インストールしてみては」という解答が書かれていたのを見つけましたので、こちらで説明させていただきます。(何年も前の質問でしたので... 一応、こちらのページです)
グレーに表示されるのは、小さな文字のレンダリングを省略して表示速度を上げるための手法です。PSフォントをレンダリングするATMは、表示速度に対する影響が大きかったため、小さな文字は省略して描画速度を上げるという手法をとっていたのです。 デジタルでデザインする以前(手描きの時代)も、小さな本文の文字はグレーのマーカーでラインとして表現していたのをそのままデジタルの世界にも当てはめたものと言っていいでしょう。この手法は「グリーキング」と言い、環境設定で 何ポイント以下をグレーにするかを設定出来るようになっています。
■輪郭グラデーション
これは、通常のグラデーション塗りのため、アウトライン化する必要がありますが、紹介しておきます。
TEXT をアウトライン化してから、Command J(MACの場合)で結合するか 全体をダイレクト選択(またはサブセレクト)し、グラデーションを適用します。
輪郭グラデーションは、オブジェクトの中心ラインから輪郭に向けてグラデーションを生成しますので、手軽に膨らんだ文字が作成出来ます。下は、グラデーションの中心をずらしてみました。膨らみ方に変化を付けることが出来ます。
追記:輪郭グラデーションをより詳しく →こちら
■エンボス(エクストラ処理)
こちらも旧くからの機能のため、テキストのままでは処理できず アウトライン化が必要ですし、今の基準で見れば柔軟性も乏しい機能ですが、一応10年以上前からこんなことが出来ていましたよということで、紹介しておきます。エクストラパレットのエンボス処理です。
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今回は、「1分あれば出来る表現」として「テキスト装飾」を作成してみました。
次回以降も、FreeHand Tips を披露していきたいと考えています。興味のある方はお付き合い下さいませ。
→Tips編-4 アップしました。
→Tips編 -1 はこちら →Tips編 -2 はこちら
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※キーボードの、コマンド、option、comtrol 表記は、MACのものです。WINの場合は表記が異なりますので推察して下さい。マウスクリックも、2ボタンの場合 操作が変わるようです。
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シリーズを続けています。下記ご案内。
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