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FreeHand _付録-5 [FreeHandで行こう!]

FreeHandで行こう!】その21(付録編-5<緊急情報2008-10>)です。

このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介してきました。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。

今回は付録編<緊急情報>につき、 初めてお越しの方は、総集編か カテゴリーTOPからご覧になられるのをお薦めします。

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また、写真が表示されない等、表示がおかしい場合はこちらから再読み込みして下さい。

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MAC環境での話になります。
先月の セキュリティアップデート2008-006、QuickTime 7.5.5 への更新以降、安定に動作していた FreeHand MX が、立て続けにクラッシュしました。色々検証してみると、過去に作成した グラデーションのブレンドオブジェクトに対し、ある操作をするとクラッシュする事(確実な再現性あり)が判りましたが、同じオブジェクトを新規書類上で新たに作成すれば問題が発生しないことも判ったため、恐らく、QuickTimeの描画仕様が変わったことで、以前作成していたものとの間に何か不整合が発生したのだろうと考えました。あまり弊害が多いようであればシステムを以前のバージョンに戻すつもりで、様子を見ることにしました。
そんなところに、次々と情報が入ってきました。「突然起動しなくなった」「インストールしようとしたら、QuickTimeに問題がありインストール出来ません」とのアラートが出た、、、と。

QuickTime 7.5.5 は、iTunes 8.0 に合わせてリリースされたため、以前のものから かなり仕様が変更されたのでしょう。 iTunes は、iPod と共にどんどん進化しているため、それを受け入れる OS側や、関連アプリケーションも巻き込んで仕様変更していくのは仕方ありませんが、とばっちりを受けるのは困りものです。
特に、FreeHand の場合、ADOBE がサポートとバージョンアップを放棄してしまったから深刻です。

CAR4.jpg
■FreeHand_INDEX 用に作成したこのグラデーション作例も、当時(4月)のシステム(セキュリティアップデート2008-002の頃)ではなんの問題も無く自由に修正出来ましたが、現在のシステムで修正しようとするとクラッシュしてしまいます (*_*)  新規書類に、新たに作成すれば大丈夫なのですが....

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さらに、10月10日リリースの セキュリティアップデート2008-007 をインストールしてみたところ、とうとう というか、やはり私の環境でも FreeHand が起動しなくなりました。
色々検証してからシステムを入れ替えるつもりで、丸1日がかりで検証したことを緊急情報として報告したいと思います。


まず、起動しなくなった FreeHand は、システム起動時に P-RAM をクリアすることで動くようになりました。
これから見ても、仕様が変更され不整合が発生していたことが伺えます。P-RAMクリアで動いたということは、システムを入れ替える必要性を感じる程には重大な問題ではないかもしれないため、もう少し様子を見ようかと考えましたが、他に気になることもあったため、結局はシステムを入れ替えることにしました。
G5 QuadCore のオリジナルシステムバージョンは、10.4.2です。現在 Tiger の最新バージョンは 10.4.11 です。

他に気になること、、、というのは、Tiger の最新バージョン 10.4.11 に新しくインストールした FreeHand が、JPEG や GIF といった汎用画像形式が読めないという、重大な症状を確認したからです。
私の環境(Tiger 最新の10.4.11)でも、新規ユーザーを作成し、そちらでFreeHand を立ち上げると、画像が読めないという現象を確認しました。これも、QuickTime 7.5.5 の弊害に違いないと考えました。

しかし、解せないのは、現ユーザー環境下では、QuickTime 7.5.5 でも問題なく画像が読めています。
ということは、QuickTime 7.5.5 本体との相性問題ではなく、何か関連書類の問題ではないかと考えました。
その関連書類を突き止めれば、新規ユーザー環境で画像が読めないという問題は解決するはずですし、新規にインストールした場合の問題も解決出来るはずです。
しかし、システム入替え前に色々ファイル操作してみましたが、突き止めることは出来ませんでした。(*_*)

システムを入れ替え、10.4.2まで戻し、新たに FreeHand をインストールし、新規ユーザーを作成してみましたが、、、あれ?? 画像を読まない! こんな重大な問題が発生してしまうと、本当に仕事につかえなくなるぞと、真剣に困ってきました。
幸い、現ユーザー環境下では問題なく画像を読んでいるため、さしあたっての仕事には影響は出ませんが....

システム入替えといっても、ユーザー環境を残したままでの入替えにつき、何らかの影響が残っていたものとも考えられますが、さすがに、ハードディスクを初期化してまでのシステム入替えは、仕事環境を元に戻すのに負担が大きすぎるため、これ以上の検証は今回は見送ることにしました。
結局、10.4.2、QuickTime 7.0.1環境に戻しても、グラデーション操作によるクラッシュ症状も改善出来なかったため、システム入替えに踏み切ったメリットは何も無いまま、少しずつバージョンを上げ、結局10.4.11に戻してしまいました。

現在、10.4.11、QuickTime 7.5.5、元のユーザー環境で、システム入替え前と同じように動いています。
問題は、新規ユーザー環境では画像を読まないこと。完全初期化からのシステム構築をしていないため、どの辺りのバージョンで画像が読めなくなる問題が発生したのかを特定出来ていないこと。、、です。(一番可能性が高いのは QuickTime 7.5.5 インストール以降と考えられますが、、、確証はありません)

当ブログ『FreeHand で行こう!』では、カテゴリーのTOPで、Macの Tiger 環境には問題なくインストール出来ますと書いていますので、こういった問題が出てきた以上、きっちり検証して、対策を考えたいと思うのですが、現在検証に使える空きマシンが手元に無いため(つい先日、PowerBook G4 1.67GHz を手放したところです...)、どなたか情報をお持ちの方はご連絡いただけると助かります。

いずれにせよ、FreeHand MX を現在も使われている同志の方は、Tiger といえども、今後のシステムアップデートやQuickTime のバージョンアップには慎重にならざるを得ません。
セキュリティアップデート2008-006以降、QuickTime 7.5.5 をまだインストールしていない方は、無用なトラブルを回避するためには、見送りを検討されるのも一考だと思います。
Leopard に関しては未確認です。こちらもどなたか情報があればお寄せ下さい。
新しい情報があれば、追って報告致します。 取り急ぎの緊急報告でした。


追伸
QuickTime 7.5.5 に関してだけ言えば、Full High Vision (1920×1080)MPEG-4 ムービーを再生出来るようになりましたので、ぜひともインストールしておきたいバージョンではあります。以前のバージョン(7.1.6を除く)では、フルハイビジョン規格のムービーは再生出来なかったですから。(7.1.6バージョンのみ再生可能でしたが、何か問題があったのか、それ以降のバージョンは再生出来なくなっていました。この度、7.5.5で復活ということです。恐らく、フルハイビジョン対応における仕様変更の問題がクリア出来たということだと思いますが...)


追記:1
その後、別のハードディスクを初期化し、新しいシステムで検証を続けた結果、下記のようなことが判明しました。

上記記事の、「システムを入れ替え、10.4.2まで戻し、新たに FreeHand をインストールし、新規ユーザーを作成してみましたが、、、あれ?? 画像を読まない!」は、新規ユーザーを作成した後で、そのユーザー側から FreeHand を再インストールすることによって解決しました。
あとは、システムのバージョンを少しずつ上げていき、その都度 FreeHand を再インストールするということを繰り返しながら検証したところ、10.4.11、セキュリティアップデート 2008-007、QuickTime7.5.5 まで、問題なくたどり着いてしまいました。
(FreeHand は、アクチベーションの必要の無い 11.0でテストしました。11.01のアクチベーションは、もしものことを考えると何度もインストールのやり直しは出来ないですからね。 MACの歴代システムアップデータは、Appleサイトにて配布されています。)

通常、アプリケーションを使いながら システムのセキュリティアップデートを実施しても、問題は起こらないのが当然ですが、今回、セキュリティアップデート 2008-006以降、起動しなくなったり、インストール出来なくなったということは、FreeHand との相性に、明らかに問題が発生していたという事ですが、FreeHand を再インストールすることで一応は問題解決するようです。(再インストールは、アプリケーションを捨てるだけで良いようです)

今回は、降って湧いたアップデートによるトラブルで、3連休が吹っ飛んでしまいました。
インストール出来ないと報告のあった方も、インストール出来たと聞いています。(どのようにしたのか、またお聞かせ下さい)

一応、問題解決ということで、まだまだ 『FreeHand で行けるぜ!』です!!。(冷汗;)


追記:2
FreeHand だけではなく、FLASH8 も不安定になり、クラッシュが続くようになっていました。(他にも不安定になったアプリはあるかもしれませんが、私の場合、両ソフトで8割方の仕事をしているので、他のはまだよく判りません) FLASH8 も極めて安定してましたので、やはり今回のアップデートが疑わしい、、、と考えていた矢先「セキュリティアップデート2008-006 + 戻す」というような検索ワードで当ブログにいらした方もありました。結構、システムを戻したいと考えている方はいるようですね。
セキュリティアップデートを005に戻して今後アップデートしないか、APPLEに安定したアップデータを早く出してもらうしかないです。きちんとアナウンスしてくれればいいんですが....。 ちなみに、アップデートだけを戻すのは不可能なようですので、システムを入れ替え、安定していたと思われるアップデートまでのインストールにとどめる...という方法を取るしか無いようですね。歴代のアップデータは本文中に紹介したAPPLEサイトで揃います。コンボ版を使うと良いでしょう。


追記:3
有効な情報を寄せていただきました。別ユーザーで画像フォーマットを読まなくなる件で、追記1に書いた 別ユーザー側から FreeHand をインストールし直す方法よりも簡単な対処法です。
アプリケーションホルダにある FreeHand をホルダごと別ユーザー側にコピーし、それを立ち上げれば、トラブル回避出来ます。アクチベーションも問題ありません。
恐らく、セキュリティアップデートにより、「アプリケーションホルダ」へのアクセス権限が変更されたのではないかと推察されます。真偽の程は判りませんが、とりあえず問題解決です。
また、LEOPARD環境では、セキュリティアップデートにより起動しなくなるなどのトラブルはなかったとのことです。
有効な情報ありがとうございました。


今回は、付録-5<緊急情報 2008-10>でした。 付録-1 付録-2 付録-3 付録-4 はこちら

   →付録-6<FreeHand 授業>アップしました。

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