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あっぱれ! FreeHand -2 <FreeFreeHand> [FreeHandで行こう!]

FreeHandで行こう!(番外編)その45 <あっぱれ! FreeHand その2> です。

このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介しています。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。

前回からは 番外編としてざっくばらんに話を進めています。
初めてお越しの方は、総集編か カテゴリーTOPからご覧になられるのをお薦めします。

       → FreeHand _総集編はこちら    → FreeHand _カテゴリーTOPはこちら

画像が表示されない等、表示がおかしい場合はこちらから再読み込みして下さい。


***

今回も、前回に引き続き FreeHand ならではの実践的な裏技を公開致しますが、その前に、、、

前回、巻末に掲示しましたが、極めて重要な情報ですので
あらためて巻頭に再掲示させていただきます。
FreeHand に関する【緊急情報】! !


freefreehand.jpg

FreeHand の開発が ADOBE の買収によって停止されて丸7年、普通のソフトなら、とっくに忘れ去られてしまう歳月が流れた訳ですが、どっこい、FreeHand は並のソフトではありません。
今なお、最新版である Illustrator CS4 よりも遥かに進んでいると断言できる史上最強のグラフィックソフトであり、Illustrator では代替が利かないため FreeHand ユーザーは大きな損失を被っているのです。

現在、FreeHand の版権は、買収会社である ADOBE 社が保有していますが、その先進機能を ADOBE 製品に移植することに躍起になっており、FreeHand は塩漬け状態にされています。そして世界中の FreeHand ユーザーの声を無視して完全に抹殺しようとしています。

なるほど、自社の看板ソフトである Illustrator よりも優れたソフトを、2度の買収を経て ようやく手に入れた訳ですから、たとえ世界中からなんと非難されようとも、再び世に出す訳には行かないのでしょう。



しかし、そうなれば、強硬手段しかありませんね。


1度目に買収された時も裁判に訴え、FreeHand の開発者が勝訴。ADOBE から版権を取り戻したという経緯がありました。
1度目は、当時 FreeHand の版権を持っていた ALDUS 社の買収。1994年のことでした。
ALDUS 社は、Tiff フォーマットや PageMaker を開発し、ADOBE よりも早くに DTP の社会基盤を作り上げた会社としてあまりにも有名です。
FreeHand は開発ベンチャーであった ALTSYS が開発し、当時最も優れたグラフィックソフトとして、PageMaker とセット販売するために、ALDUS 社が版権を獲得していました。
ADOBE が ALDUS を買収したことで、FreeHand の版権も ADOBE に移行しましたが、開発元の ALTSYS が版権移動は不当として訴え、独禁法の後押しもあり勝訴。版権を取り戻して Macromind 社と合併。Macromedia 社として再スタートを切ったという経緯があります。

また、2度目の買収(Macromedia 社の買収:2005年)の際には、ADOBE は、FreeHand ユーザーに対して、FreeHand は継続して開発し、アップデータも出すとアナウンスをしていましたが、2年前、CS3発表の席において正式に開発終了を宣言し、今後はOS対応も行わないと発表してしまいました。(もともと、開発を継続する意志も無いのに、時期を先延ばしにして、ほとぼりが冷めるのを待っていた訳です。 なんとも姑息なやり方ですね。)

だから今回は、遅まきながら ユーザーグループが立ち上がります!!

ADOBE がアップデータを出してくれるものと期待しながら、待ちぼうけを食わされたため、だいぶ遅くなってしまいましたが、その分、本気でっせ!!
(このブログにしても、遅まきながら2年前、ADOBE に対する怒りからスタートし、執念深く続いてますもんね。)


私も含め、世界中に FreeHand の復活を待望している同士がいます。

昨年末、ADOBE から FreeHand の版権を取り戻すべく、ユーザーグループが立ち上がりました。
FreeHand ユーザーはもちろんのこと、興味ある方も、是非今後の推移に注目して下さい。

Free FreeHand.org
pr-logo-400pix.gif

上のリンクから、国際的な FreeHand ユーザーグループのサイトにリンクします。
ADOBE から FreeHand を取り戻す戦いが、いよいよ始まります。
まずは署名と寄付で、日本からもどんどんアピールしましょう!!


Free FreeHand.org サイトより抜粋
Corporations that buy and bury the products of others, just because they are unable to produce a better product, do harm to our society. Not only do they act unethically, they also obstruct progress in this country — all in the name of corporate profits!

翻訳:momo様
他社の製品を凌ぐものを生み出すことができないからといって、企業がその製品を買収し、埋もれさせることはわれわれの社会に害悪をなす行為にほかならない。その行為は非倫理的であるだけでなく、企業の利益という大義名分のもとにこの国の進歩を妨害する行為である。



ADOBE による2度の FreeHand 買収は、発展的な企業買収とは違う意図があったと言わざるを得ません。
自社の都合だけによる、悪意ある買収劇。そこにはユーザーの存在を一切無視したエゴな企業姿勢が見えます。
さらに、
『たとえFreeHandを使ってはおらず、われわれが提起している問題自体にそれほど注意を払っていない人たちであっても、大きな視点でみたときに、この問題が彼ら自身にも少なからず影響を与えずにはおかないということを理解してくれるだろう。』(Free FreeHand.org より  翻訳:momo様)
というメッセージを見るまでもなく、独占企業としての ADOBE を容認し続けることは、この業界に取って何も良いことが無いのは、誰もが感じていることだと思います。
アプリケーションの価格しかり、ユーザーサービスしかり。
(たいして進化してないのに、小刻みなバージョンアップだけは早い。しかも、その都度 仕様がブレるため、バージョン間の互換性もいい加減で、ユーザーは困るばかり...。)

Apple が iPod や iPhone、iPad で ADOBE FLASH を意図的に使えなくしているのは、このような企業姿勢に対する警鐘・対抗策とも言われていますよね。(まぁ、Apple も Apple ですけど)




...ちょっと、調子に乗って書いてしまいました。
けれども、前回も書きましたように、本音は以下の通りです。

いろいろ書きましたが、FreeHand ユーザーグループが望んでいるのは、大それたことではありません。
FreeHand をずっと使い続けたい、それだけです。

そのためにしなければならないことは、進化するOSや新仕様に対応させていくために、アップデートを継続すること。
やり残した仕事、いくつかあるバグを修正すること。

たった、それだけでいいんです。

FreeHand の基本的な機能は、既に完成しています。
高機能の数々を見ても、最新の Illustrator CS4 と比べて、まだまだ FreeHand の方が進んでいるくらいなのですから、特段今すぐ追加してほしい機能がある訳でもありません。

多くのユーザーの、たったそれだけの望みを、ADOBE が自分の都合で拒否し続けることは、もうやめていただきたい、ただそれだけなのです。
 


以上、前回の重複になりましたが、当問題に少しでも関心を持っていただいた方には応援いただけましたら幸いです。
上記、Free FreeHand サイトの、「JOIN US」ボタンより「署名」していただくだけで結構ですので
どうぞ、宜しくお願い申し上げます。


※英語サイトは苦手という方は、momo様が翻訳して下さいましたので、ご参考にして下さい。



速報! 追記:20120115
いよいよ、世界的な FreeHand ユーザーグループが ADOBE を訴える裁判が始まります。
AdobeはFFHの集団訴訟を取り下げるよう申し立てを行いましたが、裁判所はこれを却下しました。
Adobeに対する訴訟の審理は開始されることになり、裁判所はその日程を発表しました。
スケジュールはこちらで確認できます
是非関心を持って見守ってください。詳しくは左欄「外部リンク」に翻訳があります。
FreeHand ユーザーの方は、裁判所提出書類にも参加メンバーとして登録してください!!!!



***


さて、前振りが長くなってしまいました。
前回お約束した、FreeHand ユーザー限定の裏技テクニックの続きはここからになります。


今回は、
複数ページの PowerPoint 書類を、一気に FreeHand に取り込む方法。


前回に続き、複数ページ PDFを一気に読み込める機能を使います。
※当方のパソコン環境は、MAC OSX Tiger 10.4.11ですので、その環境での話になります。
(ちなみに、この環境にこだわっているのは、FreeHand MX が問題なく動く最後のネイティブ環境だから。更に、Tiger なら Classic環境で MAC OS 9 も動くため、FreeHand 3 以降の全てのバージョンを動かすことが出来るのです。)

PowerPoint のデータは、普通に FreeHand 側にコピーして編集できますが、ページ物の場合は、まとめてFreeHandドキュメントに変換しておけば、あらかじめ書体を統一しておいたり、変換状態を先に確認しておけるため作業性が良くなります。
今回の裏技テクニックでは、いろいろ方法がある中でも、変換結果が良く実用性の高い方法を披露します。

まず PowerPoint ですが、MAC版の Officeを使用するよりも、APPLE 社の Keynote がお奨めです。
(もちろん、ネイティブアプリではない為、データによっては表示がおかしくなることもあり、一概に良いとは言い切れませんが)

Keynote が書き出す PDF は、FreeHand と相性が良いようで、そのまま読み込める場合が多く、変換結果もまずまずです。画像などが上手く変換出来ない場合は、前回お知らせした裏技、PDFのバージョンダウンもお試しください。

また、Keynote の PDF 書き出しは、ページ単位だけでなく、ページ内の各段階(クリックで反応する動き)も別々に書き出すことができます。
Keynote_PDF.jpg
オプション「ビルドの各段階をプリント」チェック。このオプションにより、図解などに動きをつけたものでも、各段階の図解を別々に出力してくれます。


このオプションを有効に活用し、PowerPoint アニメーションを FreeHand にキーフレーム単位でインポートしてみましょう。
上の PowerPoint 書類は25ページ物ですが、オプション付きで書き出した PDF を FreeHand で開くと....

Keynote_FreeHand.jpg
ビルドの各段階をページに読み込み、FreeHand は、114ページのドキュメントになりました。
あとは、いろいろお客様のご要望に合わせ、これを原稿データとして便利に編集に使える訳です。
 (ちなみに、変換に要した時間は、わずか6秒でした。極めて高速に動作します。)


さらに言えば、FreeHand では、このページを FLASH タイムラインのキーフレームと捉え、ページに追加設定できるレイヤーを追加のタイムラインと見立ててアニメーションに加工することや、外部ムービークリップを読み込ませることも出来、.swf に書き出せば、一気に Flash Movie に仕立て上げることも可能なのです。

さらに、さらに、アクションスクリプトを記述した .swfファイルを適宜ページに配置すれば、トランジションやズーム等、様々なスクリプトの実行も可能になります。(次回以降に解説します)
このようにして FreeHand ドキュメントは、一気にインタラクティブな、マルチメディアファイルへと変貌していけるのです。

前回のブログで、FreeHand のマルチページは、単にページ物の DTP に利用するだけでなく、様々な活用が可能であると書きました。上記のようなマルチパーパスな活用が出来るということなのです。
こんなこと、 Illustrator では 最新版を持ってしても、逆立ちしたって出来ないっしょ。



ちなみに、上の Keynote の書き出し設定画面の中に、QuickTime や PDF と並んで Flash がありますが、先に書いた ADOBE への対抗策? の処置として、新バージョン( iWork '09)からは、Flash の項目は削除されています。(画像のバージョンは iWork '08 です)

iWork だけでなく、QuickTime 自体も、以前は .swf ファイルの読み込みに対応していたのに、現在のバージョンでは .swf に反応しなくなっています。APPLE としては、一切の Flash 対応を拒絶する方向のようですね。

「まぁ、Apple も Apple ですけど....」
多くのユーザーをガッカリさせるこのような対向処置は、なんとか考え直してしてほしいものです。
実際、QuickTime の通常アップデートで、ある日突然 .swf が読めなくなり、QuickTime の読み込み機能を利用していた Keynote も、その影響で Flashファイルが読み込めなくなってしまった等、理不尽な被害が出ているんですが、そんなこと APPLE はおかまい無しです。

私は、Keynote が Flash ファイルを読み書き出来るということで購入したんですよ!(最新版のマニュアルにもその記述が残っていましたが、つい最近削除された模様です)iWork '08 バージョンは、かろうじて書き出しなら今でも出来ますが、読み込みは出来ません。だまされたようなもんですね。

ADOBE が ADOBE なら、APPLE も APPLE だわ。



追記:20100412
ちょうど、このブログを書いた翌日、アメリカ時間の4月8日に、Apple が面白い発表を行いました。
間もなく発売される、Adobe Flash CS5 の目玉機能としてアナウンスされている、Flash データの iPhone OS 対応(データ変換)機能に対向する為に、Apple では、正規の開発環境以外で作成(変換)されたデータは認めない意向で規約を変更したと報じました。
これで iPhone は、Flash に対応しないばかりか、iPhone 対応のデータ形式であっても、それが Flash から変換されたものである場合は、表示させないということになるようです。

いよいよ、露骨になってきましたね。
Flash CS5 は発売前であり、Apple が発売直前に意思表示したことは、ADOBE への嫌がらせなのか、CS5 の購入を検討しているユーザーへの配慮なのか?


まぁ、いろいろありますね。



さて、次回も FreeHand のマルチページを活用して、iPod Touch 風ページ切り替えドキュメントの作り方をお披露目しましょう。前々回のブログに載せたところ、結構な検索に引っ掛かります。やはり iPod Touch 風の FLASH というのは関心が高いようですね。
こんなものも FreeHand で簡単に作れてしまうので、FreeHand ユーザー限定の裏技情報としては、サンプルファイルのダウンロード付きで情報公開したいと考えています。
FreeHand をお持ちの方は、是非ダウンロードしてお試しくださいね。

   → あっぱれ! FreeHand -3 <iPhone, iPod Touch 風 FLASH> はこちら



追記:20100412速報
本日、CS5 が発表されました。Illustrator CS5 の目玉機能は、FreeHand から移植した 3Dグリッドだそうです。それ以外の機能は、主に従来ツールのブラッシュアップですね。矢印の設定なんかも、FreeHand と同じように線の属性でできるようになっていました。

他にも、InDesign CS5 のFLASH 書き出しナビゲーション機能や、角R四角のインターフェース(角オプション)、FLASH CS5 にも、円の扇形変形インターフェース等が移植されたようです。

Illustrator CS3 以降の新機能のほとんどは、FreeHand からの移植オンパレードです。
より優れた機能を持っていた FreeHand を買収した訳ですから当然のことなのですが、FreeHand がライバルであった時代は、互いに機能を競い合って進化してきたのに、FreeHand 買収後の Illustrator は、FreeHand の機能を吸い上げているだけで、ほとんど進化していないですね。このジャンルの進化が止まってしまったことは業界全体の不幸ですし、目新しさの無いバージョンアップには ほとんど魅力が感じられず、とても残念です。

FreeHand が買収されたときに、これで、グラフィックアプリケーションの進化は鈍くなると言われたものでしたが、全くその通りになってしまいました。 頑張れ、 Free FreeHand.org! FreeHand 復活に向けて!


   →FreeHand VS CS5 アップしました。最新版の Illustrator CS5 と比較しています。どうよ。




***


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   →FreeHand VS CS5 では、最新版の Illustrator CS5 と比較しています。どうよ。どうよ。


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コメント 2

momo

aspect様、こんばんは♪

FreeHand買収時、そのことが持つ意味も、FreeHandをとりまく状況も、私はまるで理解していませんでした。
もしかして、使えなくなってしまうかも…という今になって、やっとFreeHandのすばらしさに気がつきました(´;ω;`)

IllustratorがFreeHandよりもすぐれている…もしくは、少なくとも遜色がないと思えば、
FreeHandユーザーはすなおにIllustratorに乗り換えるのではないかな…と思います。
ふつうに考えたら、進化していくOSへの対応にハラハラしながら、7年!も前に開発したソフトにしがみついているよりも、その方がはるかに建設的で現実的に思えるからです(私もそのつもりでした)

でも。
それをこんなにFreeHandにこだわっているのは。
FreeHandにはそれだけのものがあるからです。

AdobeのFreeHandに対するやり方はやっぱりよくわかりません。
企業というものが、利益を生み出していかなくてはならないということを宿命づけられているとしても。
しろうと考えなのかもしれませんが、FreeHandを買収したのであれば、それを最大限に生かしていけばいいのにな…と思います。
どちらもAdobeのものなら、Illustratorを使いたい人がIllustratorを、FreeHandを使いたい人がFreeHandを使えるようにしていくことに、なんの支障もないような気がします。
そして、そのことこそが企業としての「徳」ともなり、まさしく「得」ともなっていくように思うのですが…

ほんとうに極端な話ですが、たとえば「FreeHand」という名前を「llustrator」に変えて売り出したとしても、私にはその方がよっぽどまっとうな考え方のように思えます。
by momo (2010-04-08 23:28) 

aspect

momoさま コメントありがとうございます。

Illustrator が優れたソフトであることは、世界中のデザイナーが使っているという事実を見る限りにおいては、疑いの余地はありません。

しかし FreeHand が持つ、優れたインターフェースや突出した機能を使いこなしてきたユーザーにとって、Illustrator のそれは、あまりにも物足りない、気の利かないものに映ってしまいますよね。

ここの部分は、momoさまもおっしゃってるように、「まさか、天下の Illustrator って、こんなものなの」と驚愕してしまう程、差のあるものです。(Illustrator しか知らない人には、まず解らない感覚なのでしょうが)

少なくとも、そのように感じている FreeHand ユーザーが、開発が止まって7年を経過した今でも、世界中に何千人(いや、たぶん何万、何十万人)も居て Illustrator を拒否し続けているのもまた事実なのですから。

ADOBE は、それを知ってか知らずか、FreeHand ユーザーは Illustrator を使いなさいと強制なさる。
これって、侵略国家が、強制的に母国語を捨てさせ、自国の言語を押し付けるのと同じことですよね。迫害。人権蹂躙。

食うか食われるかの商業主義といえども、FreeHand 程の歴史(約20年)があり、世界中にユーザーのいるアプリケーションを、買収(侵略)したからと言って突然抹殺し、代わりにならないようなものを押し付けてくるという強制行為は、民主国家の企業のあり方として多いに問題ありと感じます。

momo様がおっしゃるように、「たとえば「FreeHand」という名前を「llustrator」に変えて売り出したとして」は、実際、ADOBE はそのようにしようとしています。
様々な機能を Illustrator に移植して FreeHand に近づけようとしているし、CS4 ではマルチページもそのまま移植しました。
けれども、私のブログで書いているように、一向に追いついてきません。
それどころか、Illustrator の悪い点(遅い、重たい、不安定、操作に一貫性が無い、気が利かない)というようなところが、ますます際立ってきている程です。

「どちらも ADOBE のものなら.... なんの支障もないような気がします。」も、普通はそう考えるのが真っ当だと思うのですが、ADOBE は、プライドが許さないのでしょう。

結果、目の上のたんこぶは、抹殺するしか無いと考える訳です。
今後とも、よほどのことが無い限り、FreeHand の版権を放棄すること無く、抹殺する方針は変わらないでしょう。(自社の Illustrator に自信があるのなら、さっさと FreeHand を売ればいいのに、欲しがるところはいくらでもあるし、高く売れるのに、自信が無いから手放せない状態なのです。)

だから、その為にもユーザーグループが結束し、司法に訴えてでも版権を取り戻すしか無いのでしょうね。
大変残念なことですが、ADOBE が FreeHand を手に入れたということは、因縁めいて、そういうことなのです。

幸い、かの国にはしっかりした司法制度があり、多くのユーザーが現存していて困っている現状が理解されれば、独禁法の後押しも期待でき、1度目の裁判のような勝訴を勝ち取ることも不可能なことではないと思えます。

少なくとも、勝算があるからこそ、時間をかけた末に Free FreeHand.org が立ち上がった訳ですから。
FreeHand ユーザーの為だけでなく、今後の公正な競争社会を維持していく為にも、なんとしても大きな運動にしていきたいものですね。

by aspect (2010-04-09 03:38) 

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