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FreeHand 授業-2 [FreeHandで行こう!]

FreeHandで行こう!】その27 <FreeHand 授業その2>です。

このシリーズでは、FreeHand の優位性を紹介してきました。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。

今回は付録編につき、初めてお越しの方は、総集編か カテゴリーTOPからご覧になられるのをお薦めします。

       → FreeHand _総集編はこちら    → FreeHand _カテゴリーTOPはこちら

また、写真が表示されない等、表示がおかしい場合はこちらから再読み込みして下さい。

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FreeHand 付録-6 に書いたように、公立高校の生徒に FreeHand を教えるという機会があり、現在2クール目に入っています。業界の独占企業 ADOBE 社に買収され 抹殺されてしまったソフトを、将来のある高校生に教えるということには抵抗もありましたが、旺盛な好奇心で興味を持ってくる生徒に FreeHand は格好の教材でもあることを再確認しました。

「このソフト、ヤッベー」とか、「Illustrator なんか 使ってられへんやん!」という声が飛び交います。
第1クールは不慣れな授業でぎくしゃくしましたが、第2クールは少し慣れが出てきて、調子良く授業も進んでいます。

私の FreeHand のデモンストレーションは、先ず、総集編で紹介しているようなことを実演する訳ですが、どれもが 普段 授業で使っている Illustrator では実現できないことばかりなので 感嘆と歓声が上がるという訳です。「皆も、プロのデザイナーになれば、間違いなく Illustrator を使うことになるけど、FreeHand は 未来の Illustrator みたいなもんだから、今 先取りして経験しておけば、きっと役に立つから」と言っています。実際、CS3 や CS4 は、少なからず FreeHand の機能を取り込んで来ているので、近づいてきつつあります。(まだまだですが)
ちなみに、学生は Illustrator の授業では CS2 を使っています。

授業では、ワンソースマルチパブリッシュというテーマで、過去の自分の作品を【作品集】としてマルチページに取り込み、インタラクティブ性を生かした .swfファイルや、.pdfファイルへの書き出しを行います。
とりわけ、皆の関心が高いのは、.swfファイルを読み込み アニメーションのまま再パブリッシュできることや、ズームトランジション等が付加できること、「内部にペースト」機能を使って FLASHアニメーションにマスクがかけられることや、グラデーションの多彩さも関心の高いところです。
付録-2で紹介した スピログラフ風のパターン作成や、付録-1で紹介した ミルククラウンのようなブレンドの仕方にも関心が寄せられました。
さすがに、高度な ActionScript 記述が必要なコンテンツの作成は授業中には対応できないからと諦めさせていますが、ああしたい、こうしたいというリクエストがいくらでも出てくるのは、やはりFreeHand の可能性の高さの成せる技だと思います。
ADOBE の意向に反して、しぶとく FreeHand を使い続けるユーザーや、あえてこれから使ってみようと考えている方も、自信を持って取り組んでいただければと思います。少なくとも、最新の Illustrator CS4 と比べても、まだまだ優位性の高いソフトであることは間違いないのですからね。←CS4との比較はこちら

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FreeHand 授業と言うタイトルをつけていますので、ついでに、小ネタ・四方山話を以下に。


● Illustrator からのコピーは...
FreeHand 買収後の CS3以降から、直接コピーペーストできるようになりました。それ以前のバージョンは意図的にプロテクトされていたようです。
ちなみに、クリップボード内に「Altsys」という単語を見つけると強制的に内容を消去すると言う暴挙がまかり通っていました。Altsys は、FreeHand のオリジナル開発社名です。
いかにライバルと言えどもユーザーのクリップボード内容まで消さなくても...、かくも ADOBE は強引なり。
Altsys.jpg
Illustrator8のアラート。FreeHand と一緒に使うとクリップボードを消しにかかります。
ユーザーにまで嫌がらせかよ! FreeHand ユーザーは、こういう迫害にずっと耐えてきたんですよ。(*_*)


● Illustrator ファイルを開く。
Illustrator ファイルは、Ver8以下に保存されたものは、高い確度で開くことが出来ます。FreeHand の開いているドキュメントに直接 .aiファイルをドロップしても良いでしょう。(新しいバージョンの Illustrator は、画像ファイル等で ようやくファイルドロップに対応し始めてきましたが、FreeHand は、読込めるファイルなら何でもファイルドロップできますよ)マルチページに配置する場合は、ページ毎に落としていけば、あっという間に複数の .aiファイルが複数ページの .fh 1ファイルになります。
ちなみに、リンクさせる場合は、Illustrator .eps 型式を読込ませます。
(.epsファイルの リンク又は読み込みは、環境設定で指定できます)


● FreeHand MX ファイルを Illustrator で開く。
CS3以降、FreeHand MX ファイルを Illustrator で開けるようになっています。(あまり確度は高くありません)
さらに、CS4では FreeHand のマルチページが、アートボードの配置もそのまま維持して開けるようになりました。さすが、そのまんま FreeHand から機能を移植したんですね。
その割には、CS4には、マスターページや ページ間リンク機能は見送られたので それらは反映されません。意図的に機能制限したとしか言いようのない「小刻みなバージョンアップのための機能の小出し」状態ですね。 InDesign を併用するか、CS5 か CS6 まで待てと言うことなのでしょう。


● EXCEL の表組をコピーする。
ペーストスペシャルの PICT でペーストします。ケイ線1本だけ乱れる場合がありますが、だいたいOKです。
でも、表組は、FreeHand 側で新規に作成した方が美しく汎用性のあるものが作れますので、EXCEL からのコピーは面倒くさい時だけ利用して下さい。
また、OFFICEからのデータコンバートは、RGBのままになります。FreeHand では、RGBとCMYKが混在できますので、DTP使用には CMYK への変換が必要になります。変換する場合は、「全てのカラーに名前をつける」を実行し、RGBをまとめて選択して CMYKに変換します。


● PowerPoint データをコピーする。
基本的には普通にコピーペーストできますが、複数ページを一気にコンバートしたい場合は、PowerPoint を PDFに書き出してから FreeHand で PDFを開けば、一気にマルチページの1ファイルになります。
その際、以下に気をつけて下さい。
・PDF書き出し時にフォントを埋め込むと、FreeHand で開いた際に文字化けします。フォントは埋め込まずにPDFを作成します。
・書き出す PDFバージョンは、1.3か1.4とし、カラーマネジメントはOFFにしておきます。
・ボールドや袋文字など、文字修飾は文字化けの原因になったり、文字が重複する原因になります。それら設定はキャンセルしてから PDF を作成します。

また、OFFICE 系ソフトは、MSゴシックなどのフォントが使われていることが多く、TEXTなどを直接コピーする場合は、リッチテキストの状態でペーストされますので、フリーウエアの「プレーンテキスト抽出ユーティリティ」等を使ってプレーンテキストに変換してからペーストすれば、デザインが崩れるのを防ぐことが出来ます。


● .eps 画像の扱い
DTPでは標準の .epsファイルフォーマットですが、FLASH等、WEB系ソフトでは 非対応です。FreeHand で マルチパブリッシュを意識するなら、TIFF や JPEG を使います。
DTP用の高解像 CMYK を、WEB 用の低解像 RGB に置き換えるには、外部ファイル扱いとして、フォルダーで画像を管理し、フォルダごとリンクを入れ替えます。画像の書き換えは PhotoShop のバッチ処理で行います。(ちなみに、HTMLパブリッシュであれば、解像度は FreeHand が自動で 72dpi に書き換えてくれます)


● .swf を読込んで、.swf で再パブリッシュ
.swf ファイルを読込んで、ActionScript を活かしたまま、または追加記述して マルチページごと再パブリッシュできるという、大変強力な機能です。但し、FreeHand MX は5年前のソフトです。当時の FLASH バージョンは 6(MX)でした。そのため、読込むための .swf バージョンも、6以下である必要があります。
7以上(FLV等も含む)を表示させたい場合は、FreeHand から書き出した .swf に 外部ファイルとして読込ませます。(.swf内のムービークリップに読込ませるか、レベル1以上に読込ませます。)

.... etc. etc.


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今回は、FreeHand 授業の報告ついでに、小ネタを披露しました。
そのうち、Tips 集でも披露したいと考えております。 興味のある方、お付き合い下さい。
   →FreeHand Tips -1 アップしました

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初めてお越しの方は、総集編か、カテゴリーTOPからご覧下さい。
   →総集編 では、FreeHand の真の実力をご覧頂けます。
   →FreeHand _カテゴリーTOP はこちら
   →FreeHand_INDEX はこちら
   →付録編 では、ざっくばらんな情報をご覧いただけます。
   →FreeHand VS CS4 では、最新版の Illustrator CS4 と比較しています。どうよ。





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