お気に入りの音楽-1 [お気に入りの音楽]
今回は、新カテゴリー【お気に入りの音楽】で書いてみたいと思います。
先般、レーモンルフェーブル氏 他界のニュースをきっかけに、懐かしい曲も久々に聞いてみました。
多感な頃、それら曲と四六時中 接してきたことで、如何に多くのことを得てきたか...を改めて痛感した次第です。
【お気に入りのデザインモノたち】でも書きましたが、「お気に入りのデザインモノたちと、毎日、何年も過ごしてきたことで、私のデザインに 示唆や影響を与え続けてくれた、いわばデザインの師匠たち。」は、音楽にも同じことが言えると思うのです。
勿論、デザインに限ったことではなく、何にでも当てはまることなのですが、一応、当ブログの趣旨としては、デザイン事務所をいろんな側面からご案内する上で、デザインに影響を与えてきたであろうお気に入りを紹介したい との思いです。
少し前の、日産車のCMコピーにもありましたが、「人は、好きなものでできている(だったかな?)」は、その人の感性は、見聞きしてきたもので形成されると言っていたのだと思います。いろんなものと、どれだけの密度で、どんな付き合いをしてきたかで、人の感性は出来上がっていくのでしょう。
では、私のお気に入りの音楽、極めて個人的な趣向の話ですが、現在の私のデザインに、活かされているのかいないのか、やっかみを入れながらでもご確認いただければ幸いです。
■シバの女王 当時のEP盤ジャケット。ジャケットはともかく、絶世の名曲・名アレンジです。1968
やはり、逝去されたレーモンルフェーブル氏に敬意を表して、「シバの女王」から。この曲に関しては、今更何もコメントする必要はないと思います。若い方で聴いたことの無い方でも、一度耳にすれば、感激のあまりに涙することでしょう。
「美しさとは」「情感の表現とは」「バランスの妙とは」といった芸術性の高さを、わずか3分で語り尽くしてくれているように思います。
B面「パーリースペンサーの日々」も名アレンジで素晴らしい。シバの女王に負けず劣らずの名演奏です。ストリングスの使い方は 確かにシバの女王と共通点があるのに、A面とは違う速いテンポで迫力あるオーケストラサウンドが印象的です。
レーモンルフェーブル氏のアレンジは、サウンドが分厚く、しかも繊細で、原曲の魅力を氏なりの解釈で、最大限美しく表現して聴かせてくれます。どの作品も、氏のアレンジであるということが滲み出ている。美しさに対する基準がぶれていない。私も、そんなデザインを多く手がけたいと、切に思うのです。
1000曲以上ある氏のアレンジは どれもが美しいのですが、その中でも私のお気に入りを挙げるならば「愛のために死す」でしょうか。
印象的なピアノのイントロに始まり、ヴィオラに主題を歌わせ、サビはフルストリングスが謳歌。要所要所に入るピアノのアクセントや管楽器が実に心地よい。シャルルアズナブールの名曲ですが、アレンジの妙。美しく、情感たっぷりに仕立てあげ、しかもさらりと聴かせるところが実に心憎い程です。
他に、クラシックの名曲を演奏したものも、印象的です。
メジャーな所では、モーツアルト交響曲40番、通称「愛よ永遠に」。氏のアレンジを聴いてから原曲を聴くと、物足りなく感じてしまう程でした。
ビバルディ「四季の冬」も秀逸。(ベストアルバムには春が収録されることが多いですが、絶対冬の方がおすすめです)
グリーグ「ペールギュント組曲ソルベーグの歌」や、ドビュッシー「夢」、バッハの「プレリュード」、パッフェルベルの「カノン」などなど、、、挙げていけばきりがないですね。
「二人の天使」で有名なダニエルリカーリを伴った→ 初来日コンサート、天才少年バイオリニスト(当時13歳・現オペラ座コンサートマスター マキシム・トーレンス)を率い「チゴイネルワイゼン」を披露した2度目の来日コンサートなど、生演奏は超一流アーティストを交えた素晴らしいものでした。(他にも各楽器パートにソロが設定されていました。個人的にはドラムソロが凄かった。ロック畑のドラマーよりテクニックが数段上!(多分、JAZZ系?) ライブアルバムに収録されていないのが残念。)
思わず、思い出話に花が咲きますねェ。
先般のブログにも書きましたが、氏のアレンジという仕事から、私は多くの感情表現や、美しさの基準を授かりました。
私は音楽畑ではありませんので、デザインという自分の仕事の中で、氏の魂や DNA の片鱗を生かせていければと考えています。
【お気に入りの音楽】では、その後 出逢っていく、様々なジャンル・アーチストを、私の独断と基準で、私の入れ込み具合を吐露していきたいと考えています。
強い入れ込み具合が、今の仕事のこだわりにも繋がっているのだと思います。
興味を持って頂けた方は、お付き合い下さいませ。 →その2に続く
追記:
氏のアレンジを、詳しく解説しているサイトに出逢いました。知満爺さまの「本日の一曲」ご案内させていただきます。
追記:
YouTube で見つけました !! B面 パーリースペンサーの日々です。掲載させていただきます。
先般、レーモンルフェーブル氏 他界のニュースをきっかけに、懐かしい曲も久々に聞いてみました。
多感な頃、それら曲と四六時中 接してきたことで、如何に多くのことを得てきたか...を改めて痛感した次第です。
【お気に入りのデザインモノたち】でも書きましたが、「お気に入りのデザインモノたちと、毎日、何年も過ごしてきたことで、私のデザインに 示唆や影響を与え続けてくれた、いわばデザインの師匠たち。」は、音楽にも同じことが言えると思うのです。
勿論、デザインに限ったことではなく、何にでも当てはまることなのですが、一応、当ブログの趣旨としては、デザイン事務所をいろんな側面からご案内する上で、デザインに影響を与えてきたであろうお気に入りを紹介したい との思いです。
少し前の、日産車のCMコピーにもありましたが、「人は、好きなものでできている(だったかな?)」は、その人の感性は、見聞きしてきたもので形成されると言っていたのだと思います。いろんなものと、どれだけの密度で、どんな付き合いをしてきたかで、人の感性は出来上がっていくのでしょう。
では、私のお気に入りの音楽、極めて個人的な趣向の話ですが、現在の私のデザインに、活かされているのかいないのか、やっかみを入れながらでもご確認いただければ幸いです。
■シバの女王 当時のEP盤ジャケット。ジャケットはともかく、絶世の名曲・名アレンジです。1968
やはり、逝去されたレーモンルフェーブル氏に敬意を表して、「シバの女王」から。この曲に関しては、今更何もコメントする必要はないと思います。若い方で聴いたことの無い方でも、一度耳にすれば、感激のあまりに涙することでしょう。
「美しさとは」「情感の表現とは」「バランスの妙とは」といった芸術性の高さを、わずか3分で語り尽くしてくれているように思います。
B面「パーリースペンサーの日々」も名アレンジで素晴らしい。シバの女王に負けず劣らずの名演奏です。ストリングスの使い方は 確かにシバの女王と共通点があるのに、A面とは違う速いテンポで迫力あるオーケストラサウンドが印象的です。
レーモンルフェーブル氏のアレンジは、サウンドが分厚く、しかも繊細で、原曲の魅力を氏なりの解釈で、最大限美しく表現して聴かせてくれます。どの作品も、氏のアレンジであるということが滲み出ている。美しさに対する基準がぶれていない。私も、そんなデザインを多く手がけたいと、切に思うのです。
1000曲以上ある氏のアレンジは どれもが美しいのですが、その中でも私のお気に入りを挙げるならば「愛のために死す」でしょうか。
印象的なピアノのイントロに始まり、ヴィオラに主題を歌わせ、サビはフルストリングスが謳歌。要所要所に入るピアノのアクセントや管楽器が実に心地よい。シャルルアズナブールの名曲ですが、アレンジの妙。美しく、情感たっぷりに仕立てあげ、しかもさらりと聴かせるところが実に心憎い程です。
他に、クラシックの名曲を演奏したものも、印象的です。
メジャーな所では、モーツアルト交響曲40番、通称「愛よ永遠に」。氏のアレンジを聴いてから原曲を聴くと、物足りなく感じてしまう程でした。
ビバルディ「四季の冬」も秀逸。(ベストアルバムには春が収録されることが多いですが、絶対冬の方がおすすめです)
グリーグ「ペールギュント組曲ソルベーグの歌」や、ドビュッシー「夢」、バッハの「プレリュード」、パッフェルベルの「カノン」などなど、、、挙げていけばきりがないですね。
「二人の天使」で有名なダニエルリカーリを伴った→ 初来日コンサート、天才少年バイオリニスト(当時13歳・現オペラ座コンサートマスター マキシム・トーレンス)を率い「チゴイネルワイゼン」を披露した2度目の来日コンサートなど、生演奏は超一流アーティストを交えた素晴らしいものでした。(他にも各楽器パートにソロが設定されていました。個人的にはドラムソロが凄かった。ロック畑のドラマーよりテクニックが数段上!(多分、JAZZ系?) ライブアルバムに収録されていないのが残念。)
思わず、思い出話に花が咲きますねェ。
先般のブログにも書きましたが、氏のアレンジという仕事から、私は多くの感情表現や、美しさの基準を授かりました。
私は音楽畑ではありませんので、デザインという自分の仕事の中で、氏の魂や DNA の片鱗を生かせていければと考えています。
【お気に入りの音楽】では、その後 出逢っていく、様々なジャンル・アーチストを、私の独断と基準で、私の入れ込み具合を吐露していきたいと考えています。
強い入れ込み具合が、今の仕事のこだわりにも繋がっているのだと思います。
興味を持って頂けた方は、お付き合い下さいませ。 →その2に続く
追記:
氏のアレンジを、詳しく解説しているサイトに出逢いました。知満爺さまの「本日の一曲」ご案内させていただきます。
追記:
YouTube で見つけました !! B面 パーリースペンサーの日々です。掲載させていただきます。
はじめまして。
私も、昔からレーモン・ルフェーブルが大好きでした。
この記事を読ませていただいて、そうそう!私も同じ!
そんな箇所がたくさんありましたので
コメントを残させていただきました。
「四季の冬」、私も春よりも大好きです。絶対に冬派です。
愛に死すも良かったし、愛の願い、バラ色の心、雨、悲しき天使なども
大好きです。
生で聴いたあの日のことが蘇ってきています。
図々しくコメントを残させていただきました。
とても嬉しい記事が読めて良かったです(^・^)
by 雫 (2008-07-09 23:55)
雫さま、コメントありがとうございます。
同じ気持ちでいる方と、こうしてお話ができ嬉しく思います。
学生時代、放送研究部だったため、勉強もせずに、年中レコードばかり聞き込んでいました。
そのおかげで、どの曲を聴いても、当時のことが昨日のように思い出されます。
私は、ほかには、アップテンポな「とどかぬ愛」や「愛の休日」、「死刑台のエレベータ」、チェロの音色が美しい「ロミオとジュリエット」や「哀愁のアダージォ」などが好きでした。
ファンとしては、曲名を書くだけで、共有出来るものがありますよね。
大半が LPレコードのため、簡単には聴けない状況なのですが、レコード針を手に入れて、ゆっくり聞き返してみようかと考えている所です。
また気軽にコメント書いて下さいね。
by aspect (2008-07-10 04:07)
追記:「死刑台のエレベータ」ではなくて「死刑台のメロディ」~勝利への讃歌~ の勘違いでした。
「...休日」と別に「愛の歴史」(後にMr.サマータイムに改称)も良いですねぇ。
タイトルに「愛の...」が多いのには、ちょっと照れますが。
早くレコード針を買わないと、旧い曲名がごっちゃになってきそうです (^_^;)
by aspect (2008-07-11 20:22)