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FreeHand _付録 <ブレンド他 色々> [FreeHandで行こう!]

FreeHandで行こう!】その17(付録編エトセトラ)です。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。

今回は付録編につき、初めてお越しの方は、総集編か カテゴリーTOPからご覧になられるのをお薦めします。
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Blend.jpg
■今回の作例は、ブレンドの習作です。少しの工夫で、綺麗なパターンや立体的なオブジェが簡単に作成出来ます。
種明かしは以下に。ほとんど、線幅を変えてブレンドしているだけなのがお解りになるでしょう。
その昔、FreeHand 8で作成したものです。

blend2.jpg
***

今回は、表現を豊かにするためのツールをご紹介。主にムービーファイルです。
(当ブログ標準のムービーが表示出来なくなったため Youtube に置き換えました)


■FreeHand の3Dツールには、他にも、オブジェクトに厚みを付けたり、回転させて立体にさせるようなものもありますが、ここに紹介するツールは、2Dのオブジェクトを3D空間に浮かべて様々な角度からパースを付けて見せるものです。操作していてエキサイティングなのは、リアルタイムにぐりぐり回せることです。
Illustrator の多くのツールはダイヤログボックスから パラメーターを変更してプレビューさせるものが多いですが、FreeHand のツールの多くは、プレビュー画面上で、直接マウス操作するものが多いのも両者の差ですね。



ポリゴンツール(多角形ツール)は、円ツールや四角ツールと同様に、形状属性を解除するまでは、様々な変形が出来るように設計されています。頂点や谷部分をドラッグ変形できる(optionキー併用)他にも、パラメータ入力で、頂点の数や角Rの半径が、いつでも自在に変更可能です。マウス操作で自在に変化させられるため、ムービーのように ダイナミックな形状変形も簡単にできる訳です。



■以前、円ツールの解説で、扇形に変形出来るのを紹介しましたが、今回は、円弧です。ご覧の通り自由自在。360度円弧は、そのまま通常の円に戻ります。円弧と扇形は、オブジェクトパレット「パスをクローズ」のチェックで切り替えます。




■Illustrator には左右反転ツールしかありませんが、FreeHand には強力なミラーツールが用意されています。
ミラーツールは、設定によっては万華鏡のような効果も出せます。パターン作成に強力なツールです。




エンベロープツールを使えば、2Dオブジェクトを自在に変形させることが出来ます。エンベロープツールのポイント操作は、ペンツールやベジゴンツールと同じです。デフォルト設定では、ポイントやハンドルが色々設定されていますが、四隅のポイントだけのもの(ハンドルも仕舞っておく)を用意しておくと汎用的に使いやすくなると思います。




■以前、ナイフツールを彫刻刀のように使用し、地図が描けるというのを紹介しました(使い方-7参照)が、グラデーション塗りに対して、ざっくばらんに使えば、バックグランドパターン作成にも利用出来ます。下記作例。
Pattern.jpg
下の作例では、ベベル(内側)塗りを適用してみました。山岳地図を意識した塗りが作成出来ました。
Map3.jpg
下の作例は、舗装路のブロックパターンです。平面に並べてから、最初に紹介した3Dツールでパースをつけました。
hosou.jpg
下の作例は、ブレンドオブジェクトに魚眼ツールを適用してみました。七夕の飾りのようなものが作成出来ました。
Kazari.jpg

下の作例は、冒頭で紹介したブレンド機能を使用して、ボトル外観のデザインをした時のものです。ブレンドで作っておけば、キーオブジェクトを少し変更するだけで、バリエーションが簡単に作成出来ます。
Bottle.jpg

***

今回は、付録編として、表現の幅を広げるツールを、ざっくばらんに紹介してみました。
出来の良いツール満載ですので、楽しみながら操作を習得して下さい。 FreeHand で行こう!!!

また、何か紹介出来るものを思い出したら、追加していこうと思います。

   →付録編その2 アップしました。

   →総集編 では、FreeHand の真の実力がご覧頂けます。
   →FreeHand_INDEX はこちら


追伸:
旧くからの MAC ユーザーは、今でも OS-9 環境を使っている方も多いようです。
理由としては、使い慣れたバージョンのアプリケーションが手放せないと言うことのようですね。
FreeHand も、バージョン 9 を使われている方が、私の周りにも数人おられます。
FreeHand9は、OSXのクラシック環境では動かないと諦めている方が多いようですが、そのような方には朗報です。

FreeHand9の、アップバージョン 9.01は、確かにクラシック環境では起動しないのですが、オリジナルのバージョン9は、クラシック環境で問題なく動作します。もし、9.01を使用していて OSXへの移行を見送ってきた方は、OSXのクラシック環境でFreeHand9のオリジナルバージョンをお試し下さい。何の問題も無く高速に動作します。
MXバージョンの、11.01は、OSX専用アプリケーションです(カーボンアプリですが)。FreeHand9と、MX 両方を気持ちよく使おうとすれば、MAC_G5がおすすめですね。仕事で使う限りは、古いファイルも当時のバージョンで開く必要のある場合がありますので知っておけば役立つと思い紹介しました。


追記
2008年11月、Illustrator CS4 が発表されました。CS4 の新機能は、軒並み FreeHand からの移植オンパレードで、今回のバージョンアップでは かなり FreeHand ライクになってきてはいますが、、、、、実際のところはこちらで比較していますのでご覧下さい。まだまだ追いついては来ないですね。やっぱり当分の間、FreeHand は安泰です。


***

※文中、キーボードの、コマンド、option、comtrol 表記は、MACのものです。WINの場合は表記が異なりますので推察して下さい。マウスクリックも、2ボタンの場合 操作が変わるようです




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シリーズを続けています。 初めてお越しの方は、総集編か、カテゴリーTOPからご覧下さい。
   →総集編 では、FreeHand の真の実力をご覧頂けます。
   →続・総集編 は、総集編の続編です。総集編と合わせてご覧下さい。
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   →付録編 では、ざっくばらんな情報をご覧いただけます。
   →Tips編 小ネタ集です。
   →FreeHand VS CS4 では、最新版の Illustrator CS4 と比較しています。どうよ。
   →FreeHand VS CS5 では、最新版の Illustrator CS5 と比較しています。どうよ。どうよ。
   →FreeHand_入門編 Illustrator の作業が、FreeHand ではこんな感じ。
   →FreeHand_番外編 実践的に使える裏技テクニックほか、様々な情報を提供しています。

***



   →FreeHand カテゴリー 一覧はこちら









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コメント 2

pulin

すごく内容が盛りだくさんでためになります、ありがとうございます。

自分もFreeHand8を持っているのでブレンド習作を試しにやってみたのですが、
今ひとつ分からない所があります。
特に中段左から1つめ、下段左から2つめは、種明かしのパスを見ても
どういうブレンドをすれば作例のようになるのか分かりません。
できましたら、その辺りもう少し詳しく解説していただけると嬉しいです。
by pulin (2009-04-14 17:37) 

aspect

pulin様 コメントありがとうございます。
取り急ぎ、ご質問の件、回答いたします。

中段左1つ目は、多角形ツールで描いた星形同じ物を二つ重ね、下の星の線幅を太くし、上の星の線幅を細くしてブレンドしたものです。塗りは不要です。
作例では黒地に描いていますから、下の星の線色は黒で、上の星の線色はピンクです。
下の星の先端がとがっていないのは、マイターリミットによります。マイターリミット値を大きくすればとがった星の形状になります。

下段左2つ目は、同サイズの四角を等間隔に、上中下3つ描きます。前後関係は下が前です。塗りは不要です。
上と下の四角の線幅は同じです。下の四角はシアン色にしてあります。真ん中の四角のみ線幅を太くし、3つ併せてブレンドすれば作例のようになります。

作例では、右下の閃光以外は全て線のみのブレンドで塗りは使用していません。
表示カラーは、カラーマネジメントをオフにしましたので、鮮やかなRGBカラーが再現されています。

FreeHand のドロー機能は、Ver.8ですでに完成されていましたが、残念ながらアンチエイリアス表示は、Ver.9以降の対応になります。きれいな表示や、ブログで紹介しています FLASHとの連携機能、ラスターエフェクト・マルチ属性等も含め、機会があれば、是非、MXバージョンでもお試し下さいね。


by aspect (2009-04-15 00:07) 

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